独居で認知症の母の食事に冷凍弁当をテストした

認知症の母の過食に加え、母ひとりで作った料理に大量のグラニュー糖を入れるなど、関連性はないかもしれませんが血圧が190になり、とうとう高血圧のお薬まで処方されました。

これまではヘルパーさんやデイサービスのサポートを受けつつ、完璧ではないけどなんとか食事はできていました。しかし今回の騒ぎ(すぐ下の記事)で食事の対策が必要になって、まずはケアマネさんと話し合いました。

独居で認知症の母に食事を提供する方法

最初はヘルパーさんを軸に考えてみたのですが、仮に食事の準備を2回分(昼と夜)準備したとしても、過食なうえに昼と夜のご飯の時間が分からないのですぐ食べてしまいます。理想は昼食や夕食のタイミングに、ちょうど料理が出てくるといいのですが今はできません。そこで、

  1. 宅配弁当サービスを利用する
  2. デイサービスの回数を増やす
  3. 他の食事の方法を考える

宅配弁当サービスについて、介護職の皆さんから他で利用している人の状況やオススメを聞きました。わが家は毎日ではなく週数回のみ、できれば1日2回配達してくれるサービスがあるとよかったのですが、残念ながら実家周辺では対応していませんでした。

また宅配弁当を利用している人の声として、飽きる、食べてくれない、器が同じで料理の変化が分からないなどがありました。母は電子レンジでの温めが難しいので、それで食べてくれない可能性があります。そこでデイサービスの回数を増やす案を考えました。

要介護3でデイサービスを週3回から4回にしたときの試算をケアマネさんにお願いしたのですが、やはり限度額を超えてしまいます。週4回は限度額MAXの1割負担に加え、10割負担分が毎月25000円ほど発生することに。こちらは時間がかかるので、一旦保留にしました。

冷凍弁当ナッシュをテストする

結局すぐに解決できる方法はなかったのですが、認知症の母が「自分は料理ができる」と信じて疑わないことで作る料理で、体に悪影響を及ぼしそうな食材を台所に置かないようにしました。

今回の宅配弁当調査で、テストしておきたかったのが冷凍弁当です。冷凍食品の温めは家に誰かが居るときしか使えませんが、ヘルパーさんの買い物の食材が足りてないときなど、緊急で使える可能性があります。

冷凍弁当はたくさんの種類があって、1番おいしそうに見えた冷凍弁当nosh(ナッシュ)をテストしてみました。60種類以上のメニューに加え、糖質と塩分に配慮されていて高血圧の母によさそうです。

また紙容器なので、廃棄が簡単です。母はプラ容器を捨てません。何かに使うからとゼリーの容器まで取っておくのですが、使わないのでわたしがいつも廃棄してます。ナッシュの紙容器も、使うから取っておいてと言われてしまいました。

ナッシュは冷凍の定期配送で自宅に届くのですが、残念ながらお試しがありません。6食、8食、10食コースと配送間隔1、2、3週間の選択肢の中から6食で1週間間隔を選んで、次回以降の配送をすぐキャンセルし、実質お試しにしました。

届いたときの外箱
ナッシュ 冷凍弁当
6種類すべて味は違います

ネット上に知らない人の友人紹介の1000円オフクーポンがありましたが、正攻法の300円オフのみで申込をして、今回の購入金額は下記の通りとなりました。クレジットカードの有効期限が残りわずかで、やむを得ずコンビニ払いにしたので手数料が発生してます。

購入した際のスクショ

注文数も少ないので割高になっていて、送料と手数料を含めて1個あたりの金額は907円。単価は下げられるとはいえ、これを継続するのは金銭的に厳しいかもです。

ナッシュを食べた感想

冷凍弁当のレベルを低く見積もりすぎていたせいか、わたしはめちゃくちゃおいしいと思いました。母もおいしいと言って食べてくれました。実際に食べたメニューの写真はこちら。

旨だれペッパーチキン
ハンバーグと温野菜のデミ弁当

たくさん購入すれば単価は下げられますが今後デイサービスの利用は減りませんし、何より冷凍庫のスペースが限られます。レベルの高い冷凍弁当でしたが、わが家ではドラッグストアやスーパーの冷凍食品を少しストックして、食料品の在庫切れに対応します。

「きくばりべんとう」さんは、冷凍庫レンタル0円サービスがありました。あとはブログ読者の方から教えて頂いた、常温保存可能なおかずも今度テストします。電子レンジを使わなくていいので、あとは味がどうかですね。

音声配信voicyの最新回は、ある共通規格のおかげで介護のツール利用が拡大するかもの話です↓

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2件のコメント

こんにちは。ほぼ同じ状況の母に私が使ってた宅配弁当はセブン-イレブンです。くどひろさんが望まれている〈週数回のみ、できれば1日2回配達してくれるサービス〉が可能でした
うちは週2回。しかも温めて配達してくれてました。
箸も付いてきますし、容器もプラで使い捨てです。
3年ほど前に利用してた時は1食500円で配達料込みでした。
ケアマネが配達時に安否確認もして貰えるようにお願いしてオッケーしてくれてました。
お近くに店舗があればいいのですが…
ご参考の1つになれば嬉しく思います。
ブログも楽しみにしてます、介護生活頑張って下さい

ライリンさま

情報ありがとうございます!
セブンイレブンも候補に入れて調査はしたのですが、実家近くは店舗受け取り限定で利用できなかったんです。前は配送車が置いてあったのでやっていたと思うのですが、3年でサービス全体でいろいろ変更があったみたいですね。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか