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穏やかなお盆を迎えるはずが、認知症の母の取り繕いからケンカに

今回の帰省の大きな目的のひとつが、お盆でした。

特に棚経といって、和尚さんが実家の仏壇にいらして10分くらいお経をあげる行事があります。認知症の母は今がお盆の時期と分かっていないし、仏壇の掃除やお花、精進料理、お布施の準備もできないので、わたしがすべてやります。

お寺さんと棚経の日程を約束しているわけではないのですが、これまでは15日の10時くらいというのが暗黙の了解なので、スタンバイしておりました。

認知症の母の変な取り繕い

コロナの影響もあって、5年ぶりの棚経。

着替えて待っていたのですが、10時になってもいらっしゃいません。11時、11時30分を過ぎても来る気配がないので、コロナの感染再拡大でこないと判断し、お昼ご飯を作り始めました。

ひょっとしたら16日の可能性もあるので、仏壇はそのままにしてあります。和尚さんがいらっしゃらないので、母に久しぶりに祖母と兄に手を合わせて拝んでもらおうとしたら、

朝、拝んだの!今日なんて、2回も3回も拝んだの!わたしが全部準備してるの!

昼間から家中のカーテンを閉めまくる母が、仏壇の部屋のカーテンも閉めようとしたので止めました。そのことに母はイラっときて、こんな取り繕いになったようです。2回も3回もって、どういうこと?

わたしは久しぶりに拝んでもらうチャンスがきたと思ったのですが、残念ながら失敗。火事の心配があるのでマッチは隠しているし、仏壇の前に料理が珍しく並んでいて、きちんとした形で拝める機会はそうないんですけどね。

これまでの小さなストレスの積み重ねに加え、お墓の掃除やお盆の準備を全部やってきたわたしは、とうとうカチーンときまして。

手抜きですがこんな準備しました
くどひろ

拝まないなら、天国のばあさんに怒られろ!

本当は和尚さんが来てくれてたら、母の中で毎日生き返る祖母への妄想が和らぐと期待したのですが……。和尚さんの姿印象的ですからね、多少は記憶に残るかなと思ったのですが、残念でした。

自分で書いた文章を読んでも、この記事の中だけでは些細なことで怒っているようにしか見えません。ここには書ききれない小さなバトルがたくさんあるってことだけは、付け加えておきたいと思います。

ひょっとしたらブログ記事がアップされる16日に和尚さんがいらっしゃる可能性もあります。母はデイサービスに行ってしまうので、わたしだけで対応します。

今日もしれっと、しれっと


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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