入れ歯に名前が!訪問歯科5ヶ月の記録と認知症介護のメリットとは?

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訪問歯科で作った、母の新しい入れ歯がやっと完成しました!

2025年10月から訪問歯科を利用したきっかけは、認知症の母が入れ歯を雑に扱ってしまい、歯科への通院が激増したことでした。

実家近くあった歯科に通っていましたが、母は足が不自由なのでタクシーが必要でした。手配の手間や交通費、介助が大変で、わたし自身が疲弊してしまったため、訪問歯科の利用を決断しました。今回完成した入れ歯を見て、これはすごい!と感じたポイントを記事にしました。

訪問歯科5か月の道のり

治療はまず、中途半端に割れて残っていた歯を抜いて、歯茎が落ち着いたところで上下の入れ歯を作りなおす手順で進みました。

当初は2週間前に完成予定でしたが、先生の体調不良で延期に。その間、母の上の入れ歯から前歯がどんどん抜け落ちていき、最終的には前歯3本がない状態に。幸い奥歯が残っていたので、なんとか食事は可能で、母には2週間ほど我慢してもらいました。

入れ歯を破損すると、歯茎での食事になるので普通の食生活はできません。母専用におかゆや歯ぐきで噛めるレトルトを用意する必要があるだけでなく、デイサービスにメニューの変更依頼も必要です。これも地味に面倒でした。

新しい入れ歯を持ってきてくださって、実家の居間でさっそく調整。わたしはその入れ歯を見て「あれ?」と驚きました。

母の入れ歯に名前と製造日が!

歯科医とのやりとり

くどひろ:「あ、入れ歯に名前が入ってますよ!」
歯科医:「そうですね、訪問歯科では入れてますね」
く:「これって、介護している人にはものすごく助かると思いますよ」
歯:「言われてみれば、そうですね」
く:「もし介護施設やデイサービスで入れ歯を紛失したとき、誰のものかすぐ判別できますよね」
歯:「そうですね。われわれはカルテを見ればすぐわかりますが、普通の人は入れ歯を見ただけではわからないですよね」
く:「特に人数の多い介護施設だと、助かると思います。あと日付も入ってますね」
歯:「製造日ですね。保険適用で新しい入れ歯を作れるのは半年経過後なので、そのために入れてます」
く:「半年で入れ歯を壊す人いますか」
歯:「ほとんどいません。でも可能性はあるし、もし作ってしまったら自費で高額になるので製造日はあったほうがいいです」
く:「うちは壊すかもですね(笑)これは感動しました。母も入れ歯を食器棚とか冷蔵庫とかいろいろ置くので、家ならまだいいですけどデイサービスも助かるかもです」

介護生活で大変だったことベスト3にランクイン

装着後の微調整をあと2回ほど行えば、長年苦しめられてきた入れ歯問題に終止符を打てそうです。訪問歯科を利用してよかったと思う点は2つあります。

1つ目は、母が何度も入れ歯を破損する根本的な原因がかみ合わせで、対処できたことです。訪問歯科でなければ、途中で何度も修理に応じてもらえなかったでしょうし、原因の特定も困難だったと思います。以前通っていた歯科医院でも同様の問題が発生していましたが、そちらでは原因を突き止められませんでした。

2つ目は、入れ歯を食事時以外は外して保管する運用方法を確立できたことです。この運用をしている家庭は他にもあるそうで、特に認知症で入れ歯を無意識に外してしまう、どこかにしまいこんでしまう、誤ってゴミ箱に捨ててしまうなどの問題で困っている方には有効な対策となります。

13年間の認知症介護生活で最も大変だったことベスト3に確実にランクインする歯科通院問題。ようやく解決の目処が立ち、心から安堵しています。歯科医の先生も歯科衛生士さんも在宅介護をわかっていらっしゃって、本当にすばらしいです。

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて14年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
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