「虎の威を借る狐」 というコトバありますよね?
他の人の権力を後ろだてにして、威張ること
引用元:http://kojiseigo.com/page/t012.html
気づいたら、これを認知症介護で利用していたなぁ・・・というお話です。
おいしいそばを食べるために
「母からは割と信頼してもらえている」 と勝手に思っていますが、それでも日々苦労することがあります。例えば近所のそば屋への、そばリハビリ。脚が不自由な母が、片道約20分歩き続けるというハードな内容です。(くどひろ考案)
・わたしも母も単純においしいそばが食べたい
・そばをえさに、母を歩かせて筋力低下を防ぐ、また認知症にもよい
2つ目が本当の目的ですが、母は完全に1つ目と信じています。1年半近くこのリハビリをやっていますが、先日そば屋の奥さんにこう言われました。
親子で腕組んで入店するお客って、うちぐらいですから印象に残るんでしょうね。そんな母も面倒に思う日があって、
と言われてしまうことも。わたしの想いは、少しでも筋力をつけてもらいたい and 自分がそば食いたい!の両方で、1か月に1回か2回しかチャンスがないので、帰省した時はなんとしても連れていきたいのです。
そこで「虎の威を借るキツネ作戦」を実行します!
また、デイサービスもなんとか習慣化できたものの、しばらくすると、
自分の都合のいい理由を作り出します。そこで、キツネの再登場。
先生(かかりつけ医)、デイ所長という ”えらい人” を後ろ盾にすることで、「あら、先生がそう言ってたの?」 となって、母の反応が明らかに違います。 介護者が信頼されていたら、ある程度の説得は可能かと思います。でもいつも怒ってばかりいたり、仲が悪くてどうしようもなかったら、何を言っても聞いてもらえません。 うちの場合は、「肩書きや経験などの“権威”を持つ者に対して、人は信頼を置く」(影響力の武器より)という人間の本質を利用すると、特に説得されるようです。 人によっては、亡くなった旦那さんや奥さんが有効だったり、ヘルパーさん、遠くにいる長男・長女など 「この人が言うことなら、聞いてくれる」 という人を見つけて利用するといいと思います。 「そば食べに行くよ!」「デイサービス行くよ!」 と強制はしないので、なんとか本人の口から自発的に言ってもらう事を目標に説得を繰り返していたら、かかりつけ医やデイ所長がしょっちゅう登場してました。これって、自分の信頼が足りないってことでは(笑) これ、認知症の人だけの話じゃないですよね?だだをこねる子ども、なかなか動いてくれない部下、すべて同じことです。 この2つは脅しも入っているので、認知症の人にはポジティブな利用がいいと思います。あと、冒頭の「虎の威を借る狐」 の意味にある、”威張る” これもダメですね。権威だけちゃっかりお借りするのが、オススメです。 今日もしれっと、しれっと。自分が信頼されていないなら、説得できる誰かを探す
この人の言うことなら聞く!!という存在がおりません。
娘の言うことなんか もってのほか。
「あんたに とやかく言われる筋合いはないわっ!! 世話もやかずにほっておきっぱなしのくせに!」
と定例句がとんできます。
そもそも どんな人に言われても 忘れるので 催眠療法のように、ぼそぼそ言い続けることにしています。
ひみつのAKKOさま
コメントありがとうございます!
催眠療法のようなもの、聞きますよね。記憶の奥底に浸透するというか・・・わたしの褒め続け作戦も、これに近いかもです。権威だけでなく、大好きな人(うちの場合は舟木一夫)が言ってたという方法もありますね。大好きな人のいう事ならなんでもきく!というやつです。