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高齢者のテレビの音がうるさい!わが家の解決法

高齢者のテレビの音がうるさくて、困っている方もいると思います。加齢によって、音の聞こえが悪くなる加齢性難聴が原因ですが、NHK健康チャンネルより引用します。

一般的に50歳頃から始まり、65歳を超えると急に増加するといわれています。その頻度は、60歳代前半では5~10人に1人、60歳代後半では3人に1人、75歳以上になると7割以上との報告もあります。

引用元: https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_311.html

76歳の認知症の母も、加齢性難聴の疑いがあります。以前に比べ、テレビの音が数段階高いのです。

本人は気づいていませんが、わたしにとって心地いいテレビの音量レベルが8か9なのに、母は10が基本で、11、12と音量を上げていきます。長い時間一緒にテレビを見ると、ストレスがたまります。
加齢性難聴に、治療法はないのでしょうか?こちらもNHK健康チャンネルより引用します。

加齢性難聴には根本的な治療法はありません。 加齢性難聴と診断されたら、補聴器相談医のいる耳鼻咽喉科を受診し、医師の指導のもと、連携している認定補聴器技能者がいる販売店で、自分に合った補聴器を選ぶことが大切です。 加齢性難聴と診断されて、補聴器を使用しているのに、聞こえがどんどん悪くなる場合は、遺伝性難聴という他の病気の可能性があります。

引用元: https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_316.html

残念ながら難聴の治療法はなく、補聴器などで高齢者をサポートするしかないようです。しかし、補聴器があれば、大音量問題が解決するわけでもないのです。

テレビの音を高齢者のそばに持ってくる

補聴器に抵抗のある高齢者もいます。また、補聴器を買えば、すぐ聞こえるようになるわけではなく、慣れや調整など数か月単位で時間が必要です。

それならばと、高齢者とテレビの音の距離を近づけて解決するツールが、家電メーカー各社から発売されています。高齢者のそばに置く小さなスピーカーはいろいろあるのですが、わたしがチェックしているテレビスピーカーがこちら。

こちらのSONYのお手元テレビスピーカーの最大の特徴は、テレビリモコンがついていることです。
認知症の母なので、テレビリモコンの一時的紛失がよくあります。これならリモコンを失くす心配もありません。リモコンボタンもシンプルな作りなので、今のところこれがいいと思っています。

その前に店頭で検討したのが、同じくSONYのウェアラブルネックスピーカーです。

母の首にかけて使うウェアラブルネックスピーカーは、母の耳の近くで音が鳴るし、軽くてすごくいいのですが、問題は、母が首に掛けてくれるかどうかです。ひとり暮らしで認知症なので、掛け忘れが多くなるかなと思って、今のところは除外してます。

高齢者のテレビの音問題の多くは、補聴器かスピーカー対応が多いと思うのですが、わが家で現在やっている方法は違います。

スマートリモコンでテレビの音量をしれっと下げる

わたしと高齢の母が、居間でテレビを見ている場面を想像してください。母はテレビリモコンを手元に置き、わたしはスマートフォンを手元に持っています。

母はテレビの音が物足りなくなると、テレビリモコンを使って音量を上げます。以前なら、そのリモコンをわたしが取り返して、音量を下げていました。

母はわたしがリモコンをテレビに向け、ボタンを押している一連の動作から、テレビの音を下げていることに気づきます。そのまま、リモコンの取り合いが始まって、ケンカになるご家庭もあると思います。

しかしうちは、テレビリモコンを取り返さず、スマートフォンのアプリにあるテレビリモコン(スマートリモコンの機能)を使って、しれっと音量を下げます。

仕組みとしては、スマホアプリ(すぐ下の画像が実際のスマホ画面)で音量下げる→スマートリモコンへ指示→スマートリモコンから赤外線がテレビに向かって飛び、音量が下がる こんな仕組みです。

わたしのスマホ画面のスクリーンショット

母はスマートフォン自体を理解していませんし、まさかテレビリモコンの役割を果たしているとは思ってもいないので、わたしが携帯をいじっているとしか思ってません。

母に気づかれることなく、テレビの音量が下がります。ケンカを回避できますし、テレビの大音量ストレスからも解放されます。

スマートリモコンでテレビの音を下げるときの注意点

この方法は2つ問題がありまして、1つはテレビ画面に、音量レベルが表示されることです。

母は認知症で、注意力散漫なので問題ないのですが、テレビ画面の音量表示に気づいてしまう高齢者には、この技は使えません。目をそらした隙に、1段階下げてみるなど試してみてください。

もう1つは、母がテレビの音量が物足りなくなると、結局音量を上げてしまうことです。ただ、音が物足りないと感じるまで、10分くらいかかります。うまくいけば、そのまま音量を上げずにテレビを見続けていることもあります。

もし音量を上げてしまったら、再びしれっとスマートリモコンを使って、音量を下げます。まさかスマートリモコンが、こんな困りごとを解決してくれるとは、思ってもいませんでした。

うちの在宅介護で、スマートリモコンは大活躍中です。スマートリモコンについての詳細記事はこちらです。

離れて暮らす親をスマートリモコン『Nature Remo』で安心して見守り、介護する方法

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US

工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。岩手にいる認知症&難病(CMT病)の母(77歳・要介護2)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて9年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。Voicyパーソナリティ『ちょっと気になる?介護のラジオ』。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。
【著書】親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか