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介護のつらさを 「マインドマップ」 で表現することの大切さ

先日のNHKクローズアップ現代のテーマは 「多重介護」

両親、親と配偶者、自分の両親と義理の両親など、1人で複数を同時に看るようなケースを言います。

番組では88歳と98歳の両親を、1人で支える女性の例が紹介されました。介護負担が大きく、仕事を休みがちになっている女性をどう支えるか?を検討するというものです。

地域の有志で集まった検討会には、医師、弁護士、行政書士、薬剤師、市民後見人、訪問介護事業所、ヘルパー、ケアマネなどいろんな立場の方が参加し意見を出したのですが、その時に使われていたのがビジネスの世界でもよく登場する 「マインドマップ」 です。

マインドマップとは?

ウィキペディアを引用すると、

マインドマップはトニー・ブザン(Tony Buzan)が提唱した思考・発想法の一つ。頭の中で起こっていることを目に見えるようにした思考ツールのこと。

MindMapGuidlines

By Danny Stevens (Own work) [GFDL, CC-BY-SA-3.0 or CC-BY-2.5], via Wikimedia Commons

英語版ですが、マインドマップはこんな絵を書きます。

マインドマップで表現することで、いろんな立場の方がそのご家族の介護状況を “視覚的に” 把握できます。具体的にどのような角度で考えるかというと、8つほどありました。

介護のマインドマップを作る上でのポイント

中心にメインテーマを書いて、その後放射線上に線を伸ばします。そこから枝をどんどん伸ばしていって、思いついた言葉や絵を描いていくのがマインドマップです。介護のマインドマップを作る場合、中心から伸ばす放射線のテーマが下記8つです。

1.家族: 家族構成
2.生活: 両親は身の回りの事をどこまでできるのか?
3.経済状況: 介護や医療にかかる経済的負担
4.地域とのつながり: 近隣や民生委員とのつながり
5.居住環境: 戸建か?在住期間は?
6.介護状況: ヘルパーさんの使用頻度 家族の協力
7.日常生活動作: 排泄はできるか?どこまで自立しているか?
8.医療情報: どんな病気を抱え、いくつの病院に通っているか?

ちなみに番組内の女性は、両親合わせて6病院に通院している事が分かり、これを訪問診療に変えてみては?という意見が出ました。

自分自身で介護のマインドマップを書いてみると面白いと思います。それをケアマネさんとシェアしてみると、もっといいです。ケアマネさんが何もしてくれないという事を言う人は多いんですけど、実は自身の介護状況が伝わってない、整理できていないということが多々あります。

感情的にならずに、自身の介護状況を俯瞰的に伝えるって、実はとても大切なんですよね・・・感情的になるのは分かるんですが、冷静になるためのいいツールだと思います。

“多重介護”担い手たちの悲鳴 - NHK クローズアップ現代“多重介護”担い手たちの悲鳴 – NHK クローズアップ現代

 


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2件のコメント

この番組、見逃してしましました。マインドマップのくわしい解説ありがとうございます。
私も同時期に自分の母親と姑の二人をどちらも遠距離介護していたときがありました。
家族に応援を頼めないことも多いですし、ケアマネだけではなく多くのスタッフさんの助けが本当にありがたかったです。当時マインドマップを知らず作ったことはないのですが、冷静になるためにも有効ですね。

薄田さま

いつもコメントありがとうございます!

番組ではマインドマップという言葉はNHKだけに?出てこなかったのですが、知っている人は「あっ!」って思ったはずです。

番組で紹介されていたみなさんも本当に大変そうでした。一部は記事下部のリンクからたどると、動画が見れますよ!

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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