家族介護に「やりがい」を感じてしまう悪循環

共依存

東洋経済ONLINEの記事『姉妹みたいな母娘」が危険である深いワケ』という子育ての記事を読み進めているうちに、すべて「危ない介護」に置き換えられるなぁと思ったお話です。

この記事では、姉妹みたいな母娘が「共依存」状態に陥っています。共依存とは、記事の場合は母娘の関係に過剰にとらわれてしまい、お互いがお互いに依存している状態をいいます。

介護における共依存状態とは?

介護における共依存状態は、例えばこんな状態を指します。

  • 親の介護から離れて、自分の時間を持つことへの過度な罪悪感
  • 介護施設やデイサービスなど、他人に任せられない。寂しい。
  • 介護が自分の生きがいになっている

親が自分を頼ってくれることにやりがいを感じる、親に感謝されることで、もっと介護を頑張ってしまう、親も娘以外の人には頼らない、そんな介護が常態化してしまうことが、共依存状態です。

こうなると、他人が介護に口をはさめる状態ではなくなるので、どんどん周りから孤立していきます。さらに悪いことに、母親の介護を献身的に行う娘に対して、周りが「えらいわね」とか言っちゃう。

そうやって共依存が進んで、取り返しかつかない悪循環に陥ります。

わたしは「お母さん介護するなんて、えらいわね」と言われたら、心の中で「ちっともえらくない」と思う習慣が身についています。介護自体にやりがいを求めていません。

ちなみに自分の介護体験を伝えること、それを体系化したり、ノウハウとして伝えたりすることは、めちゃめちゃやりがいを感じています。そして頑張らない、しれっとしれっと介護することがモットーです。

記事では、こんな話もありました。

子育てが楽しく、生きがいを感じているのであればいいのですが、なかには夫から強く専業主婦になることを求められた、という方もいます(共働きが増えていますが、現在でもこのような話は実際にあるのです)。

引用元: 妹みたいな母娘」が危険である深いワケ

介護の世界でもあります。嫁だからとか、介護離職するなら年収の少ない奥さんが辞めたほうが家計的にはダメージが少ないとかとか。

どうやって共依存な介護から抜け出す?

姉妹みたいな母娘は、どうやって共依存から脱出したらいいのか?

娘は、お母さんの分身ではありませんし、お母さんが期待する人生を歩む義務もありません。このような母親に必要なのは、もっと自分を大切にすることです。夫のために、子どものためにではなく、自分のために何かを始めてください。

引用元: 妹みたいな母娘」が危険である深いワケ

共依存から抜け出すためには、親と介護を共にしていない時間、すなわち自分1人の時間を大切にすることです。

ある程度自己中でいるくらいがちょうどよくって、たまに罪悪感や無力感も襲ってくるけど、それでも自分を大切にするくらいでないと、どんどん共依存になっちゃいます。気を付けてくださいね!

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUTこのブログを書いている人

1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!NHKニュース「おはよう日本」、NHK「あさイチ」でこのブログが紹介されました。連載:介護ポストセブン(小学館)、著書:ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか