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ケアマネの質問「お母さんの介護、家族としてこの先どうお考えですか?」の答え

日頃、認知症の母の様子を見てくださっているヘルパーさん、ケアマネさん。

コロナ禍の今、母の大きな変化に気になることがあったのでしょう。母がデイサービスに行っている間に実家に集まり、母の前では話しづらい内容の情報交換をしました。今日はそのお話です。

在宅介護?施設介護?

ケアマネさんの質問は、これでした。

「ご家族として、お母さんの介護はこの先どうお考えですか?」

介護者の皆さんも親のミライ、自分のミライ、介護のミライについて考え、霧のように前も横も見えない未来への不安に押しつぶされそうになることも多いかと思います。

わたしは、それほど介護のミライに怯え、押しつぶされたことはありません。自分自身のことに関しては未来志向ではなく、現在志向で考えるタイプです。未来は分からないから、今を大切にと思ってます。

母に関しては、なんとなくの不安は抱えていますが、介護している人なら誰しも何らかの不安を抱えているはずです。ゼロになることはないのだから、不安と共存しようと思ってます。

それに、介護でお世話になっている皆さんの能力がとにかく高い!何か困りごとがあったらケアマネさん、ヘルパーさん、看護師さん、理学療法士さんに相談すれば、道は開けると思ってます。8年の途中、サービスの入れ替わりはありましたが、できればこのまま最期まで行けたら理想です。

ケアマネの質問に対するわたしの答え。

「いけるところまで在宅で行きます。目標は在宅で看取りです」

なぜ施設を選択しないのか?

こうやって在宅介護の模様を2013年からブログで発信しているくらいなので、とにかく在宅で頑張る(いや、頑張りすぎない)のが目標です。先日母とエンディングノートを書きながら、改めて意思確認したところ、やはり自宅に居たいと言ってました。

しかし、施設の選択肢は捨てていません。母もわたしが大変になったら、施設もありと言ってます。ただ、施設のカードは切り札として持っておくけど、できれば使いたくないのがホンネです。

理由はシンプルです。母の認知症がここまで進行した今、施設に入ってしまったら、おそらく環境の変化についていけないからです。

トイレの場所、電気の付け方、柿をむく、小さな生活すべてを諦めてしまう気がします。1人で家に居るよりも、会話する相手は増えるかもしれません。それでも、生活すべてがリハビリであり、普通でない状態であっても、自らの力で何かをやることのほうが大切です。

施設の方がサポートしてくれるからとアドバイスしてくださる方もいます。確かに安心は手に入れられるかもしれませんが、同時に生活不活発も手に入れるような気がするのです。

母が包丁で指を切っても、便をお風呂にしても、自分で考え、自分の力で行けるところまでいってほしいという思いがあります。

それでも、独居で認知症の遠距離介護です。いつか限界が来てしまう可能性もあるので、在宅、在宅と固執はしません。とにかく柔軟に、できれば最期まで在宅でという感じです。

ケアプランの見直し(9回目)

ヘルパーさんも気になることがあったようで、実はその提案はわたしも考えていたことでした。

靴下を4枚履きし、カイロを貼りまくっていた母が、認知症の進行とともに寒さに鈍感になりました。極寒の盛岡でデイの送迎車がくる1時間も前から、外で待っていることがあるのです。

もちろん、カメラの設置などで対策はしてきました。しかし限界があるので、デイサービスの送り出しを週1回から週2回へと変更しました。少なくともデイの日に、寒空の下で長時間待つことはなくなります。

今回のケアプランの見直しは9回目ですが、要介護2の支給限度額をもうすぐ超えるところまで来ました。さらにサービスの追加が加わることになったら、区分変更を申請します。

母とわたしの目標達成のため、介護職の皆さんのお力はフルで借りるつもりです。わたしは自らの力で介護を頑張るのではなく、脳に汗をかくほうで頑張りたいと思ってます。

話し合いの結果もうひとつケアプランの変更を加えたのですが、こちらは別記事でご紹介します。

今日もしれっと、しれっと。

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5 件のコメント

  • 工藤さま

    私の父は、工藤さんのお母様より病気は進行しておりませんが、遠くで一人暮らしをさせていることにいろいろな思いがあります。
    そして、施設に入ると今までできていたことができなくなるのではと考える気持ちは私も同じです。

    昨日、父のところに行ってきましたが
    父も寒さに鈍感になっているような気がしました。
    工藤さんのブログを見ていたので、あまり驚きはありませんでしたが…

    介護をしていると自分の言動に後悔することもありますが、ブログに元気をもらいながら今後もやっていこうと思います。
    いつもありがとうございます。

  • お母さまを信じて見守っていらっしゃる姿勢は、尊重しておられる接し方ですね。
    私は父の夜間排尿の失敗続きに疲れてしまい、父の排尿のタイミングを見計らって、声をかけて起こしていました。もう半年くらい続けていましたが、最近になって、父が寝不足になっていることにようやく気づき、起こすのをやめました。相変わらず排尿の失敗で、パジャマがぬれていたり、布団がぬれていたりと、朝起きてみると大変なことになっているのですが、このまま様子を見続けるのか、またあらたに対策を試すのか、迷っているところです。寒くなり、風邪をひかれるのも困るので。それでも、父が自分のタイミングで起きることや、私に起こされないことが父にとって大切なのか、本当に悩みます。

  • あきさま

    そうですね、尊重している部分もありますし、単純に追いついてない部分もあります。
    分かります。うちの母も排尿の失敗は多く、パンツやシーツの洗濯は日常です。前回の1か月の帰省中は、洗濯機回しまくってました。ただ遠距離介護でもあるので、どうしても限界があり諦めざるを得ません。コロナで帰省できないので、久しぶりに帰ると寝室がおしっこくさいなんてことも。軽失禁用尿パッドを使ってもらうことは成功しましたが、認知症も進行していてリハパンやおむつへの移行は難しそうなので、この先はケアマネやヘルパーさんと相談しながら対策を練るつもりです。来週の水曜日の記事は、うち限定の軽めの失禁対策の記事です。

  • 工藤さま

    いつもコメントありがとうございます。
    解決法ブログや書物などで探してみます。

    遠距離介護は不安もありますが、今までの自分の生活もある程度保ちながらできるところはメリットなのかもしれません。
    工藤さんのことを知ってから、参考になることがたくさんありました。
    認知症110番や家族会の電話相談なども利用しました。
    ありがとうございます。

    お忙しいと思いますので、コメントは大丈夫です。

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    ABOUT US

    工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。岩手にいる認知症&難病(CMT病)の母(77歳・要介護2)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて9年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。2度の介護離職、成年後見人経験者。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。
    【著書】親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか