実はコロナ禍に介護保険サービスが2度停止していた話

実は2021年になってから、認知症でひとり暮らしの母の介護保険サービスが2度停止しました。わたしが遠距離介護中だったら問題ないのですが、2回とも東京に居るときの出来事です。

新型コロナウイルスの陽性者が見つかったことが影響しており、しかもかなり遠くのほうで見つかった疑いから、母の介護保険サービスが停止したのです。

1回目は、1つのサービスが2週間停止。その間に事業所内で他の陽性者がいないかPCR検査が何度か行われ、誰もいなかったので無事復活しました。

母が利用している介護保険サービスは、どれも停止になると困るものばかりですが、1つならまだ耐えられます。いつも感謝しかないのですが、改めてありがたみを感じる機会になりました。

2回目は、最初1つのサービスのみ停止だったのですが、どんどん連鎖していって、最終的にすべてのサービスが停止してしまいました。本当に遠くのほうで見つかった1人の陽性者から、あれよあれよと次々とサービスが止まってしまって、驚く暇もない感じでした。

こうなるともう、家族だけでなんとかするしかありません。わたしもすぐ帰省できない状況だったので、結局ケアマネさんや岩手に居る妹に対応してもらってしのぎました。

母が濃厚接触者に該当していなくても、連鎖的にサービスが止まっていく状況に指をくわえて見ているしかありませんでした。いつか起こるとは思っていましたが、あんな遠くから自分のところにやってくるとは正直想定外。

リスクを背負って、東京岩手を往復してきた1年の間ずっと、自らがすべてのサービスを止めてしまうのではという恐怖と戦ってきましたが、まさかこんな展開になるとは!

2回目の全サービス停止期間は、わずか2日。もし長期で続いていたら、大変な事態になっていたと思います。新たな陽性者がいなかったので、影響は小さくて済みました。介護職の皆さんは相当なレベルで感染対策を続けてきたと思うのですが、それでも陽性者が出ちゃんですよね。

誰も来ない家で母はボーっとしてましたし、しっかり昼寝もしていて、これが長続きしたら認知症の進行も早まるし、生活不活発病にもなるなと見守りカメラを見ていて思いました。

これからはわたしがワクチン接種完了しているので、おそらく自由に動けるはず。実は台風の心配もしないといけない時期だったので、早めに接種を終えておいて良かったなと思ってます。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか