母の急な体調不良とその理由

A senior woman feels discomfort in her throat indoors

先日、あるタイミングで母の体調が悪くなりました。どんなタイミングか気になる方は、1番最後の音声配信voicyのリンクから聴いてみてください。

その体調の悪化の原因をネットで調べてみると、高齢者によく起こり得る話かなと思ったので取り上げます。

下痢による血圧低下

音声配信voicyで以前、嵌入便(かんにゅうべん)の話をしました。高齢者によくみられ、直腸内で固い便がたまって、肛門手前を塞いでしまいます。それを看護師さんが掻き出す摘便がありますが、亡くなる前の父もよくやってもらってました。

今回の母の体調の悪化は、おそらく固い便の影響で力を入れて排便して血圧が上がって、そのあと大量の下痢が出て、今度は血圧が急に下がったことによるものかもしれません。

固い便は整腸剤を飲んでいるので、ある程度対策はできていると思うのですが、それでも100%というわけにはいかないので、ちょっとびっくりしました。

翌日も1回だけ、3分ほどお腹が痛いと言ったのでドキッとしましたが、そこから3日間は何事もなく、食事も完食。デイサービスでの様子も問題ないようで、たぶん大丈夫なのかなと。

かかりつけ医のところへ行くか、消化器内科を受診するか今も悩んでいますが、比較的長く一緒に居て、痛みを訴えてないし、排便ペースもいつもと変わらないので、今のところは来月の受診でもいいかなと思ってます。

ちょうど遠距離介護中の出来事でついてるなと思いましたが、高齢者のこういった現象は結構多いようで、ネット記事もたくさんありました。皆さんもお気をつけください!

音声配信voicyの最新回は、母の体調不良の当日にわたしが何をしていたかの話です↓

今日もしれっと、しれっと。


にほんブログ村 介護ブログへ


【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

突然のことでびっくりされたでしょう?
うちも排便がらみのトラブルを2回経験しています。どちらも排便時の血圧の変動によるものだろうと言われています。
1回はショートステイ先で、もう1回は自宅です。ショートステイ先ではトイレの中で倒れ、頭部を縫合するケガをしました。自宅では意識が朦朧として便座に腰をかけたまま立てなくなっていました。どちらも発見が早かったので、少しの安静で回復しました。
整腸剤を飲んでいても認知症だと排便状態を確認することが難しく、心配は尽きません。

おじゃるんさま

Xのほうで迷走神経反射とご指摘がありましたが、まさにそうだと思っています。

確かに排便状態の確認は難しいのですが、便失禁をチャンスと捉えると自然と見ることになる部分もあります。
あとはポータブルトイレにたまに便をするので、その時だけは見ています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか