母の認知症の進行で料理をする日が来そうなので家電の進化に興味津々だった話

料理の得意だった母の認知症の症状が進行するにつれ、いずれ自分が本格的に料理をする日がやってくる予感がプンプンします。というかすでに丸美屋、味の素さんとか、いわゆるレトルト系や冷凍食品を使っての料理の機会は増えています。

先日、家電量販店に行って、東京の家の電子レンジを新しく購入しました。20年以上使ったレンジに代わってSHARPヘルシオになったのですが、奥さんと店員さんのやりとりを聞いていて、今って料理の概念が、昔とはまるっきり違うんだなと思ったのです。

レンジ外観だと自分が映りこむので内部写真

例えば、焼きそば。鍋にサラダ油を入れて、フライパンで肉や野菜、麺を火で炒めて作ることあるじゃないですか? それがヘルシオだと、鉄板にクッキングシートを敷き、肉や野菜、麺、粉末ソースをかけて、ボタンを押せば完成してしまいます。

火を使うより時間がかかりますが、ガスやIHの前でずっと手を動かす必要がないので、忙しいワーママの皆さんの料理環境は激変しているんだなと、今さらながら気づきました。介護者の方の中にも、こんな料理スタイルになっているご家庭、あるんじゃないでしょうか?

違った食材を鉄板に並べてヘルシオをONすると、素材の違いを見分けてくれて、いい感じに温めてくれるなど、とりあえず鉄板に並べて、味付けして、ヘルシオに入れてしまえば、何とかなると思ったくらいです。

あと、わたしが最も嫌いな家事、グリルの洗い物ですが、ヘルシオで魚が焼けてしまうので面倒な洗い物から解放されます。子育て中の方、介護中の方にとって、料理や洗い物の時間が短縮されるのは、相当ありがたいんじゃないかと。

一方、ウォーターオーブンはヘルシーかもしれませんが、火の焦げ、香ばしさの大切さも分かったというか、それがないところに物足りなさを感じてしまったのは、古い人間だからでしょうか?

店員さんのヘルシオのプレゼンはわたしにとって衝撃で、これから先の介護を考えたときに、きっと新しいレンジを実家でも購入したほうがラクになるんだろうなと想像しておりました。

新しい家電は、連載中の家電批評を毎月読んでいるのでウォッチしているほうだと思っていたのですが、母がいろいろなことができなくなっていく今、違った視点で家電を見ていく必要がありそうです。

家電量販店に足を運んでみると、大変な家事から解放してくれるステキな家電が眠っているかもしれませんよ!

音声配信voicyの最新回は、先日の町内会費の話を音声でも話してみました。感情が乗ってしまって……↓

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか