母の健康診断とがん検診の結果を受けて

8月上旬に、認知症の母を市の健康診断とがん検診に連れて行った話を書きました。

その結果を聞く日の予約もしたのですが、わたしの遠距離介護の都合上、1か月先になり、今回病院へ行ってきました。

80歳にもなればという覚悟

80歳にもなれば、どこかしら悪いところはある。一応、そんな覚悟をしながらタクシーで病院へ向かいました。タクシーの中でも待合室でも母は、「どこへ行くの」「何しにいくの」を連発していましたが、何度答えても忘れるのでやむを得ません。

障がい者に支給されるタクシー券を通院で使っていたら、あと1回で3月までの分は終了です。年間12000円の補助でもありがたいのですが、あっと言う間に使い切ってしまいました。

自分の人間ドックの結果を聞くときも緊張しますが、母親の結果も緊張します。本人は状況を理解してないのですが、病院に居るとか医師に会う緊張感はあって、いつも血圧は高くなります。

しばらく待って診察室に母と2人で入ったわけですが、最初の聴診器がやたらと長い。こんなに聴診器を当てるお医者さん初めてかもってくらいの長さで、終わりました。1分、いや2分くらいかけたと思います。

特定健康診査は、高血圧とか脂質異常症とかいつもと同じところを指摘され、細かいところは指摘されつつも、大きな問題ありませんでした。

その流れでがん検診の結果報告もあり、乳がん異常なし、祖母が母と同じ80歳ぐらいの時になった子宮頸がんも異常なし。しかし、先ほどの聴診器が長い理由がここで分かったのです。

医師は専門ではないと言いつつ、肺がんの見解を述べてくれました。画像を見た2人のスタッフの見解は、がんではないようなコメントになっている。でも、念のため呼吸器科でCTを撮って判断したいとのことでした。胸膜のところが気になるからと、要精密検査となりました。

母は30代後半で、肺炎になっています。確かにここ数年、軽く咳はするなと思っていて、一度かかりつけ医に相談していたこともこのタイミングで思い出しました。

ということで緊急で新幹線を確保しまして、来月の予定を変更して2泊3日で実家に戻るようにしました。がんだけでなく、認知症のほうも息子を忘れる覚悟、施設に預ける覚悟と、いろいろ覚悟する機会は増えています。

とはいえ、覚悟してもなるようにしかならないので、出てきた答えに対して、やれることはしっかりやって、しれっと対応していくのみです。

音声配信voicyの最新回は、voicy企画『親と話そう認知症』で思い出したことを語ってます↓

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか