11/17新刊発売、12/13出版イベント開催!

「介護はプロに任せればいい」というけど、やはりそれだけでは足りないと思った話

何をいまさらというタイトルですが、在宅介護中の小さな出来事から、改めて家族の介護が中心にあって、そこに介護のプロのサポートもあって、介護は成り立つものだよなと思った話をします。

母の寝室の隣にある部屋の2つのクッションを裏返したら、カバーにしっかり便がついていました。もうひとつは汚れたリハパンが隠してあったので、カバーは消臭ストロングでつけおき洗いし、リハパンは廃棄しました。

これを最大1時間しかいないヘルパーさんに見つけてもらうのは不可能な話で、こういった家族のわたしにしか見つけられない、小さな家の変化はたくさんあります。

置き型手すりの位置も、母がたまに見せる馬鹿力で変わっていたのですが、この変化に気づけるのはわたしと作業療法士さんくらいです。

改めて言うほどではないのですが、在宅介護の中心は家族であって、介護のプロはサポートということなのだと思います。

家族が求めるレベルを押し付けない

では、わたしが望む在宅介護のレベルを、あれやこれやとヘルパーさんにお願いするかというとそれも違うかなと思っています。おそらく母の失禁処理、リハパン交換、洗濯でほとんどの時間を取られている現状から、無理だと思います。

それでもお手紙を書いて、お願いすべきことはある程度ヘルパーさんの連絡帳に貼っています。それ自体がプレッシャーになっているかもしれませんが、時間があるならという前提でお願いしていて、すべてをこなしてもらおうとは全く思っていません。

介護はプロに任せたほうがいいと言うけれど、時間制限のある介護のプロにも限界があって、それ以外の在宅介護は家族で何とかするしかないって言う当たり前の話を、今さらながらブログの記事として書いてみました。

今日もしれっと、しれっと。

2025.12.13(土) 出版記念イベント開催!

11/17(月)『工藤さんが教える 遠距離介護73のヒント』(翔泳社)の発売を記念して、12/13(土)朝10時から、東京・品川にあるフラヌール書店(不動前駅)とオンラインのハイブリットで出版記念イベントを行います。ブログや音声配信では絶対に話せないリアルな介護の話を、たくさんします。オンライン参加は顔出し不要、匿名参加OKです。気軽にご参加ください!

介護の本屋「はるから書店」

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【2025/11/17発売の最新刊】
「工藤さんが教える 遠距離介護73のヒント」(翔泳社)
遠距離介護歴13年以上で、2013年から遠距離介護ブログを運営してきたわたしが、これまでの情報を基に、遠距離介護の定番となる本を目指して書きました!遠距離介護が始まるかもしれないと不安に感じている人や現在遠距離介護中の方に向けた実用書です。

 

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて14年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
工藤さんが教える 遠距離介護73のヒント(翔泳社)、老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

【音声配信Voicyパーソナリティ】
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