大腸内視鏡検査の結果と今後の介護

昨年12月の母の状態をおさらいします。まず大量に軟便が出て血圧が急低下(迷走神経反射?)、数日後に急に呂律が回らなくなってフラフラして、MRIと心電図を受けに病院へ。その2日後には、ポータブルトイレが真っ赤になる血便。

1か月で3回も緊急訪問看護のお世話になったり、病院へ連れて行ったりを繰り返しました。それで年明けすぐに消化器内科を受診、最短(1か月後)で大腸内視鏡検査の予約をしました。

最悪を想定して動いた1か月

もしがんのような重い病気が見つかった場合は、今までのような介護はできなくなるかもしれないし、入院する可能性もあるし、とにかく検査結果が出てから、今後の介護について話し合おうという感じでケアマネさんと調整していました。

消化器内科を受診後、わたしは母と2週間ほど一緒に過ごしたのですが、自宅では血便も出ないし、フラフラすることもなく。何事もないと思っていたら、帰京直前のデイサービスの連絡帳に、また血便が出たと書いてありました。要は症状が続いていたということです。

検査までの1か月、わたしは12月に起きた3つの体調不良を関連付けて考えていました。大腸がんか、亡くなった父と同じ悪性リンパ腫あたりなど最悪の想定をし、そこからの入院、退院後のリハビリ、在宅介護が難しくなれば施設、そんなシミュレーションでした。

いつもどおりの日常生活でしたが、どこかソワソワしていたというか、気になっていたというか、今後の介護や自分の仕事や生活にまで影響する検査でしたので、気持ち的には落ち着きません。自分の仕事で延期できるものは何だろう、なんてことも考えてました。

最悪を想定しておけば、そうでなかったときに気持ちがラクになるので、覚悟をしながらの1か月過ごしましたね。

大腸内視鏡の検査結果

15時から大腸内視鏡検査があって、わたしは検査が終わるであろう16時くらいからスマホをチラチラ見ながら、いつもどおり仕事をしておりました。17時に検査に立ち会った妹からLINEが来て、最初の1文にこう書いてありました。

「ガンとかでかい病気じゃないって」

とりあえずホッとしたところでさらに、

「大腸憩室の可能性もあるけど、痔らしい」

結局痔だったようで、肛門科の紹介状をもらって終了。

実は痔があると訪問看護の触診で分かっていたのですが、毎日のポータブルトイレ掃除では血便もなかったし、今は症状が落ち着いていて他に理由があると思ってました。

出血の原因は分かったとして、フラフラした理由は何だろうと。便秘気味でいきむ機会が多く、フラフラする。さらに痔もあるということかもしれません。あとはヒートショックもあると思っていますが、検査結果を受けてケアプランの見直しもやらないといけないなと思ってます。

今後は肛門科の受診をするようになるので、次回の遠距離介護は眼科、歯医者、肛門科と連れていかなければならなくなりました。この前も肺がん疑いでざわざわしましたが、とりあえずホッとしてます!

音声配信voicyの最新回は、この大腸内視鏡検査と年齢の関係の話です↓

今日もしれっと、しれっと。


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2件のコメント

先ずは、お母様の検査結果が大事に至らなくて本当に良かったです。
私も以前、父の4カ所の通院を経験しましたが、結構大変でした。くどひろさんも無理のない程度でなさってくださいね。

話は変わりますが、うちの父もコンセント抜きまくっていました。他の方と同じで、火事になるのが心配、電気代が勿体ないという理由のようです。

sakoさま

ありがとうございます!
通院のほうは何とかなります、父と母のダブル介護よりかはだいぶラクなので。

voicyの話ですね。電気代もったいないって方いますよね。うちもそうでしたが、今は昼間からカーテンを閉めて電気をつけているので、よく分かりません。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか