便失禁の処理に便利な『ライフリー おしりクリーンシャワー』を使った感想

わたしの在宅介護の今の最大の悩みは、母の尿便失禁処理です。最近はそういうブログ記事ばかりになっていることからも、分かって頂けるかと思います。

ある調査結果でも、失禁処理は在宅介護の最大のストレスとも言われていて、ずっと戦いながらラクになる方法を模索してきました。

母は便秘によくなります。特に冬場はその便が1週間近く出ず、突然一気に出たと思ったら迷走神経反射を起こして、血圧が急低下してフラフラになってしまいます。

そこで坐薬を週2回使って、便を定期的に出すようにしているのですが、坐薬を使ってもすぐに出ない日も多く、翌日に急に便が出て、それでリハパンが汚れて交換に追われます。

ダイソーのドレッシングボトルで母のおしりを洗う

最近1番ひどかったのが、朝だけで3回もリハパンを交換した日がありました。わたしが帰京する日だったので、水洗トイレに流す可能性のあるリハパン用尿とりパッドは使えず、結局新しいリハパンを何度も交換することになってしまいました。

その際におしりふきを大量に使ったのですが、3回前のブログ記事でダイソーのドレッシングボトルでお尻を洗うと、ストレスが軽減されると読者の方に教えて頂いて、それを実践しました。

陰部洗浄ボトル 百円
これはいいと思っていたところ、たまたま見つけたのが今回ご紹介する『ライフリー おしりクリーンシャワー』です。結論からいうと、こちらを今後は使っていくことにしました。

ライフリー おしりクリーンシャワー

ライフリー おしりクリーンシャワーの使い方

この商品の使い方は、付属のボトルに40℃のお湯を300ml入れて、専用の濃縮液を3プッシュすれば洗浄液が完成します。あとはお尻にかけて、便を落としていくだけです。

濃縮液と付属のボトル

利用者の声などから推測して、おそらくベッドで寝ている方のオムツ交換の際に、お尻の汚れを落とすのに使うのがベストだと思います。

今までは母をうしろ向きに立たせて、テーブルに手をついてもらった状態でリハパンを交換していたのでおしりふきでよかったのですが、このおしりシャワーを使うと、洗浄液がももやふくらはぎが汚れてしまいます。今後は母を横向きに寝かせて、リハパンを破って使います。

あとおしりクリーンシャワーは泡立たないので、泡と格闘する必要がなく拭き取りがラクですし、紙のおしりふきを大量に使わないので、燃えるゴミの量が減ります。

他にもおしりふきでこすらないので肌に優しいですし、介護者のメリットは便のニオイが軽減されることです。お湯ではなく洗浄液から石鹸調のニオイがするので、だいぶ軽減されます。

ライフリーさん、ステキな商品を開発してくれてありがとうございます!

ちなみに便失禁処理をしている途中に、いきなり尿失禁も始まって大慌てしたことを最後に付け加えておきます。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか