ヘルパーさんから学んだ認知症の母を正しい位置に寝かせる方法

この記事タイトルだと、母が寝るポジションをヘルパーさんが介助しているように思われるかもしれませんが、そうではありません。

以前のブログ記事で母がシーツの上ではなく毛布やタオルケットの上で寝てしまい、そこで尿失禁や尿漏れがあると毛布、タオルケット、シーツの3枚を洗濯しなければならず大変だから、布団クリップを買ったと書きました。

布団クリップ 認知症介護
ただこのクリップ、扱いが難しいのでわたししか使えません。帰京してヘルパーさんに失禁処理をお願いするときは、クリップを外していたのですが、ヘルパーさんのある方法を見てなるほどと思った話です。

布団クリップは必要なかった!

わたしがヘルパーさんに何か言ったわけではなく、でもおそらくわたしと同じ悩みを抱えていたんだと思います。

「わたしたちヘルパーは時間制限があるのに、シーツだけならまだしも毛布やタオルケットを洗濯して乾燥させる余裕はない」と言葉にはしていないけど、そんな思いだったのではと予測します。

わたしの場合は見守りカメラの映像から、母がシーツの上でなく毛布やタオルケットの上で寝るから、それを防ぐために布団クリップを買いました。そうすると自然とシーツの上に寝てくれるので解決したわけですが、ヘルパーさんは別の方法でしかもシンプル、とても簡単でした。

それは一通りシーツなどキレイにしたあと、掛布団と毛布とタオルケットをちょっとめくっておく、これだけです。本当は写真があったほうがいいのですが、今東京で写真が撮れないので文字だけで。

ただ母が寝る前に寝室に入って、布団のめくりを直してしまう日があるので完璧ではありません。あるヘルパーさんがやっていていいと思ったので、ヘルパーさんの連絡帳にこういうのあったのでやってみるといいかもしれませんと書いたら、皆さんやるようになりました。

少しでもヘルパーさんの負荷が減って、洗濯以外の時間に割けるようになるといいのですが。

今日もしれっと、しれっと。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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