これ以上母に骨折されると寝たきりも覚悟しないといけないので置き型手すりに行った対策

2024年に母が居間で転倒して、左足親指の付け根の骨にひびが入りました。

そこで転倒予防のため、居間に置き型手すりを設置。おかげで転倒リスクは、大幅に軽減されました。

しかし認知症が重度まで進行しても、几帳面さがしっかり残る母は違和感のある手すり(母には椅子に見えているかも)が気になるようで、位置を頻繁に変えるようになりました。20kgもある置き型手すりの移動は簡単ではありません、デイのスタッフの方も驚くほどの馬鹿力を発揮してくれます。

実は1年くらい対策を考えていた

手すりの移動は最近の話ではなく、1年くらい前からになると思います。もし手すりがなければ再び転倒、大きな骨折になれば病院→介護施設のコースもあり得ます。

母が手すりを移動した際は、自分が帰った時に修正するか、あまりにひどい場合は、電話でヘルパーさんや作業療法士さんにお願いして、位置を戻してもらっていました。

手すりのプロである、福祉用具専門相談員さんにも相談していい方法がないか探ったのですが、2人ほど聞いたけどいい答えは得られませんでした。これは自分で何とかするしかない!

4か月前にこんな対策もして、一定の効果はありました。ところが夏場は

コタツがむき出しになるので母が取ってしまい、対策が無効になります。
しかも最近になって、この重たい手すりを何度も動かすようになってしまったのです。

重度の認知症なので、口頭の注意は全く意味がありません。物理的に対策するしかなくて、それで前から考えていた対策に踏み切りました。

前から考えていた対策とは、手すりと天井に突っ張り棒を設置することです。ただ実家の居間の天井は薄い板なので、突っ張り棒を設置すると天井が抜けてしまう可能性がありました。いろいろ調べたら、板をあてることで回避できそう。

天井板が薄いのであて木で。強度の強いところに
これで置き型手すりは動きません

いきなり突っ張り棒を買ってもよかったのですが、たまたま物干し竿を通す突っ張り棒があったので、まずはそちらでテスト。1週間ほど様子を見ていますが、気にはなっても手すりは動かさなくなりました。

その代わりに座椅子を移動するようになったのですが、そっちはいくらでも動かしてもらって大丈夫です。今度帰省したら、ニトリの強力突っ張り棒(約2000円)×2本を購入して、設置します。

今日もしれっと、しれっと。


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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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