極寒の冬に認知症の母がタイツを履かない3つの理由

デイサービスのスタッフさんから、こんな質問を受けました。

女性
スタッフさん

お母さまが下ズボンを履いていないので、足が冷たくて気になりました。これから下ズボンを履きますか?

岩手の冬は寒いので母にタイツを履いてもらったほうがいいのですが、介護上の理由で履いていません。理由は3つあります。

遠距離介護だからタイツを履いていない

1つ目の理由は、母の足の障がいです。足が変形しているので、認知症になる前から裾の長いズボンを嫌がっていました。つま先を立てる動作が難しく、裾が引っかかってしまうのです。ズボンですらそんな感じなので、ピタピタのタイツでは確実に足が引っかかります。

母はひとり暮らしなので、ズボンやタイツを履いているときに転倒する恐れがあります。またトイレにひとりで入るときも、タイツを履いていると脱ぎ着にものすごく時間がかかるので、やむを得ずタイツは履いていません。

2つ目の理由は、失禁です。リハパンを履いていますが、尿漏れがよくあります。デイにいる時間が長いのでなんとかなっていますが、ひとりのときにタイツとズボンを汚してしまったら、母はタイツとズボンの違いがわからなくなると思います。

3つ目の理由は、ヒートテックの扱いです。わたしはヒートテックのタイツを履いていて、とても快適なのですが、乾燥機はNGです。ヘルパーさんにヒートテックは乾燥機NGで、こっちはOKなど全員に徹底するのは、さすがに無理があります。

ヒートテック以外で乾燥機OKのタイツを買えば解決しますが、1と2の理由は解決しません。

高齢者のヒートテック論争の過去記事のリンクを貼っておきます。ヒートテックコットンもあるので、ある程度問題は解決していると思いますが、うちは上記の理由でヒートテックを使っていません。

ヒートテック

シンプルな解決策は冬季は長く実家にいる

真冬は長く岩手に滞在する、これを何年もやっています。とにかく部屋を暖める、電気毛布を使うなど、母のいるあらゆる場所を温めて回っています。そうすることで、タイツなしでも快適に過ごせます。

もし、同居の在宅介護であればタイツは履いてもらうと思います。でもこうした条件が重なって、わが家ではタイツは履いていません。何度も検討したのですが、おそらくこれがベストだと思っています。

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて14年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
工藤さんが教える 遠距離介護73のヒント(翔泳社)、老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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