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認知症の経過報告(16週間目)

まさかの認知症報告の連続投稿になります。認知症の母(70歳)が、コウノメソッドと出会ってどんな経過をたどるかをブログに書きます。

認知症の母の状態と、現在行っている認知症治療

・コウノメソッド実践医にアルツハイマー型認知症(軽度)と診断されたのが、2013年4月上旬?
・おそらく1年前くらいに発症、祖母が子宮頸がんで入院して家で1人になってから一気に悪化
・サプリメントのフェルガード100M(1日2回)と、お薬レミニール4mgを1日1回処方。
・16週目はわたしと一緒に1週間過ごしました。

3か月ぶりにコウノメソッド実践医で受診する

3か月ぶりに認知症の母がコウノメソッド実践医を受診してみると意外な展開に・・・ という記事の内容は、この16週間目です。受診の結果を簡単にまとめると、フェルガードの一定効果が認められたこと、レミニールというアルツハイマー型認知症のお薬を処方するということになりました。

レミニールを飲んで様子を見ていたのですが、若干気持ちがハイになるかなという印象を受けました。どっちかっていうと、気持ちはローな母なので、そういう意味ではよさそうです。副作用も今のところないですね。

わたしの質問に対する回答に、”キレ” を感じた場面も何回かありましたが、認知症の症状にムラがあるので、そのムラの範囲なのか、薬の効き目なのかは不明ですが、レミニールについては様子を見ていきたいと思います。

祖母の延命治療の判断もこの16週目に起こった出来事ですが、母の認知症が悪化してしまうので、伝えませんでした。

ヘルパーさんが変更になったことで、大混乱

週2回ヘルパーさんが来るのですが、うちの母がとてもお気に入りのヘルパーさんだったのです。1回お気に入りになると、妄想に妄想を重ねてどんどん素晴らしい人になっていきます。ちょっと怖いのが、その妄想がある時ネガティブに変わることがあるのです。

よくして頂いた方になぜか、”怒られた” という被害妄想が・・・・今回はなかったのですが、別の症状が・・週2回のうち1回だけ別の方が来ることになっただけなのに、

『あのヘルパーさん、辞めるんだって?』

この質問を30回されるともう疲れます。5回まではスルーするんですが、10回目になる前に、”文字おこし” をします。

『ヘルパーさんは辞めるのではなく、週2回が週1回になります』

11回目以降にこの質問をしてきたら、この文字おこしをした紙を指差します。

『その質問の答えなら、この紙をみて』

と。とにかく新しい変化にめっぽう弱いんですよね・・・とはいえ刺激は大切なので、慣れるまで我慢することにします。

民生委員さんと偶然会う

民生委員さんがわたしの家の前を通りかかった時、わたしを見つけたようで声をかけてくださいました。以前お手紙を書いているので、その手紙を受けて、

『わたしからご近所には認知症の件伝えておきます、徐々にね』

と言ってくださいまして・・・感謝です。わたしが菓子折りもってまわろうかと思っていたんですが、ご近所さんが変わってしまっていて誰か不明なんですよね・・・わたしは22年も前に家を出ているので、ご近所さんも変わっていて当たり前ですが、それにしても全く知らない方なので、民生委員さんには感謝です。

結論

先生からフェルガードは続けたほうがいいという診断を受け、今後も継続していきます。合わせてレミニールが今後どう効き目を発揮するかがポイントですが、一番先生の言葉で気になったのが、『アルツハイマー型認知症でこういう間違い方する人初めて』 という言葉でした。

先生からの数々のテストに対して、比較的好成績を収めた母。でもわたしの前ではあのテスト結果とは全く真逆の対応をするので、本当に難しいですね・・認知症って。

フェルガードについての詳細記事は、フェルガードという米ぬかサプリメントとコウノメソッドのはなし に書いてあります。


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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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