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訪問看護師さんやヘルパーさんと認知症が原因のトラブルを共有するということ

訪問看護 ヘルパー トラブル

先日、東京に居るわたしの元へ、ヘルパーさんからこんな連絡がありました。

ヘルパーさん
こんにちは。息子さんは今、どちらにいらっしゃいますか?
くどひろ
東京ですけど、何かありましたか?
ヘルパーさん
いえ、お母さまが息子さんが盛岡に帰ってきていて、今日はお買い物はいらないとおっしゃって

その場をなんとかしようという認知症の母の気持ちはよく分かる

認知症の母と一緒に過ごす時間が一番長いわたしは、母の話が本当かウソかハッキリ分かります。医療・介護職の皆さまの場合は、長く関わっている方ほど、母のウソを見破ることができます。今回、なぜ母はそんなウソをつく必要があったかを予想してみると、

  1. ヘルパーさんが買い物に来ることをすっかり忘れていて、お財布や買い物袋の準備ができなかった
  2. ヘルパーさんに何を買ってきてもらうかを決めてなかったから、とっさに嘘をついた
  3. ヘルパーさんに何を買ってきてもらうか決めるのが面倒で、とっさに嘘をついた
  4. ヘルパーさんにせっかく来てもらったのに、何も決めてなくて悪いという気持ちがあった

今までもこういうことは度々あって、「娘が週末に来て、買い物をしてくれる」ということもよくあります。こういう体験は次に生かされるので、担当してくださっているヘルパーさん全員と、これくらいの小さなトラブルを共有できてもいいかな・・・

わたしひとりで買い物出来る!と言った過去

そんな母も昔は、サービス担当者会議でこんなことを言ってました。

やっぱり自分で選びたいから、ヘルパーさんに買い物をお願いしなくても大丈夫!

最初の頃は、本当に1人で買い物に行けるか様子を見ていました。自転車を押せば歩ける母でしたが、結局自分で買い物に行くことはありませんでした。それでデイサービスに行ったときに、買い物をすることになったのです。ところが、

横断歩道が怖くてね。4車線を早く渡れないから

次第に、買い物に行きたくない気持ちが強くなってきたようで、最近では

お店までの道路が石畳でね。若い人のヒールが挟まって、よく取れるのよ。危なくって。

なにか言い訳や理由を見つけたくなるのは、わたしも同じです。それでもなんとか、買い物は続いています。あまりに石畳の話をするので、現地に行ってみたらそんな隙間はどこにもなく、そんな道を設計するわけもないよなと。

他にも、こんなことを言います。

わたしはね、残り物でチャチャっと料理するのが得意なんです。主婦ですから。

これも、料理に必要な材料をメモ書きできないための言い訳なのですが、それでもこういった理由が思いつくだけでもすごいことだと思っています。今は冷蔵庫にある残りものを、混ぜて油で炒めるか、煮るだけしかできません。調味料も砂糖、塩、醤油、サラダ油、煮干し(←過剰に入れるので臭みがある)しか使えません。

できなくなってしまったことを言葉でカバーする能力が増してきた

結局、東京にわたしが居ることが分かって、もう一度買い物に行ってくださるというファインプレーをして頂きました。その日に買い物しないと、最悪次の買い物まで5日間、冷蔵庫がカラになるところだったので、本当に助かりました。

1年も経ってない医療・介護職の方が、母の言動を額面通り受け取ってしまうのはやむを得ないので、こういったプチトラブルの時間を共有できればなぁと思ってます。いろんな対処法が増えていきますし。

こういったことは診察室では再現されないし、医師にどの程度伝わるのかという苦悩・・・ご家族ならきっとわかってもらえると思います。要介護認定同様、診察室ではいい自分を見せようとしますし、それを額面通り受け止められるとガックリくることもあります。

介護者と医師の温度差が大きくなると、あまりよろしくないんですよね。介護者として慣れすぎると、医師に危機感が伝わらなかったりもします。かといって、過剰に反応するのもどうかと思うし・・・

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUT US

介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。認知症の祖母(要介護3)と母(要介護2)のW遠距離介護からスタート、悪性リンパ腫の父(要介護5)の在宅介護も経験。東京と岩手を年間約20往復、遠距離在宅介護歴8年目の現役介護者。NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで介護の模様やブログが紹介される。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。
【著書】親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)ムリなくできる親の介護(日本実業出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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