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認知症の経過報告(1年と35週~39週間目)押入れの中から出てきたものとは?

うちの母はピック病です。

ピック病の特徴として、常同行動と呼ばれる同じ時間に同じような行動をとるというのがあり、母もこれに当てはまります。

と思っていたのですが、最近どうも時間がめちゃくちゃな事に気づきました。母は今までこういうアピールをしてました。

ひとりの時はね、時間通りきちんと生活してるのよ。
くどひろ
そういえば最近、時間通り起きないよね?
あんたが帰ってくると、ペースが乱れるのよ
くどひろ
なるほど、取り繕いだったんだ・・・

ひとりで家でダラダラしていると思われたくないから、時間通り行動しているというウソをついていたわけです。ピック病の特徴に当てはまると思っていたけど・・・

最近はやたらと、自分の手足の不自由な事をアピールする癖も。これも自分がかわいそう、注目されたいという気持ちの表れなんでしょうか?

日常のできごと

母は財布をいろんなところに置くので、外出前には必ず宝探し状態になります。3パターンぐらいあるので、だいたい2分もあれば見つかるのですが、その1パターンの押入れからこんなものが出てきました。あまり凝視しないように・・・いきますよ!

食事中の方は、食事を止めてください!

namagashi

ちょっとやばいので画像処理しましたが、賞味期限2012年4月12日の生菓子!もうすぐ3年が経過する生菓子は、とても危険です(笑)

この生菓子が布団が積んである横の隙間にありました。思ってたよりも痛んでませんでしたし、臭いもほとんどしません。押入れの湿気取りの効果ってすごいですねー

電子書籍にも書きましたが、見えないところからこうやって意外なもの出てくるんですよ・・・認知症の特徴です。これ3年前に見つけてたら、もっと驚いていたはずです。

今はこれくらいの事ではちっとも驚かない自分がここにいますんで、いつも通り笑ってやり過ごしました。日常生活の中で、認知症がもたらすプチ騒ぎはよくありますが、最近、母にも自分にもよく言う言葉がこちら。

「大丈夫、命に関わることじゃないから、大したことないって。」


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6件のコメント

お布団の横とか、そんな不思議な場所から発見されるんですね。
実は実家では年末に購入したはずの鯛のすり身が行方不明なんです。
買い物袋から出して片づけたのは母。
でも冷蔵庫の中に無い。冷凍庫の中にも無い、買い物バッグの中にも、台所の棚にも、
ペットのご飯入れにも、引き出しにもどこにも無い。
今度、お布団の入っている押入れを探してみます♪
あ、私はそういうの楽しんでますよ~♪

もーさま

キレイ好きな母なので、とにかく片づけます。
片づけるんですけど忘れるので、結局は毎日が宝探しです(笑)

>あ、私はそういうの楽しんでますよ~♪

ステキです!こう言える人って、たぶんかなり少ないと思うんですよ。
わたしも怒らないようにしてます、しかし鯛のすり身はどこへ・・・お腹の中とか?

お腹の中なら安心なんですけどね。
夏になって、どこからか嫌な気配が…ってのは避けたいです。

楽しめるようになったのは、色々学ぶ機会があったからだと思います。
バリデーションセミナーで、ナオミ・フェイルさんとお会いして、彼女の接し方を真似したいと思いました。
あと、母のことを『母』『認知症』としてみていなくて、
『認知症の症状が出てる人』であり『大好きなさっちゃん』と思っているからかな。
たまにはキレますが(笑)

もーさま

バリデーションセミナーっていうのがあるんですね、なるほど。

ちょっとググってみましたが、こういう発想は必要ですよね。
みんながこう考えてくれるいいなぁ~

あー。うちにもありますなー 最近はないけど冷蔵庫と冷凍庫の区別がつかなくてマヨネーズが凍っていたりとか、 
お皿の片付ける場所はいつも入るところに入れるのでグチャグチャです。
あと洋服ダンスの中にいれる癖もあるんでだいたいそこから見つかりますなw
うちの母はこういうパターンは少ないんで楽ですw

syumitektさま

やっぱりありますか~

うちも皿がめちゃめちゃで、親家片をまだ続けてます。
デイサービスに行くようになったので、その隙に一気に片づけようと思っています。

帽子、ジャンバー、買い物袋、はんこはほぼ毎日探してます(笑)

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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