認知症介護の最近の困りごとは謎の「タオル選別」

音声配信voicyの配信100回達成!

2021年1月1日からスタートした、音声配信voicyの番組『ちょっと気になる?介護のラジオ』は100回配信を達成しました!リスナーの皆さん、ありがとうございます。フォロワーさんもじわじわ増えていてうれしいです!

ブログを更新しない火・木・土の朝7時に配信していて、土曜日は音声によるコメントの返信をしています。生放送ではなく、収録したものをリスナーさんが好きなタイミングで聴く仕組みなので、もしよかったら記事最後にあるリンクやすぐ上の番組リンクから聴いてみてください!

母が行うタオルの選別

わが家の認知症介護の日常の困りごとは、以前ご紹介した恐怖のタオルです。

家にあるタオルの用途がめちゃくちゃになる恐怖のタオルは今も続いていて、とにかく怪しいタオルを見つけたら、片っ端から洗濯機に投げ込んでいます。

わが家では最近、もうひとつタオルに関する困りごとが増えました。それは、

ちょっと、これあんたのタオルじゃないの?

という質問です。

最初は意味が分からず、「違うよ」とだけ返事してました。ところが、この質問を何度も何度も何度も何度も母が繰り返すので、意味がないと分かりつつも母に説明しました。

くどひろ
いい。うちのタオルは、名前を書いて管理してないでしょ?あんたのタオルとか、わたしのタオルとかないの。今まで一緒に使ってきたでしょ?

恐怖のタオルの状況が改善しないわが家では、どうしてもタオルの洗濯回数が増えます。洗濯回数が増えると、母の仕事であるタオル畳みの回数が増えます。

そうすると、また「これ、あんたのタオルじゃないの?」と質問されるのです。このループがエンドレスで、終わりが見えません。

あんたのタオルの基準とは?

「あんたのタオル」と母が判断するタオルがどんなものかというと、

  • 急きょ100均で購入したタオル → 見慣れないタオルだから、息子のものと判断?
  • 文字が書いてあるタオル → ブランド名のところが名前に見え、息子のものと判断?
ブランド名を名前と勘違いした?

結局、母のタオル選別基準がさっぱり分かりません。ただ、見慣れないタオルに違和感を覚える母には感心します。認知症がどんなに進行しても、他のことはいろいろ忘れても、タオルの変化には気づくのねと。

あんたのタオルの対処法をいろいろ考えた結果、今はあんたのタオルと指名されたタオルたちはすべて、わたしの部屋に避難する。これで運用してます。

音声配信voicyの最新回は、100回音声配信をやってみて気づいたことです↓

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか