重度認知症の母の視力検査はどうする? 通院レポート

2026年1月の改訂版長谷川式認知症スケール(30点満点)で、0点だった母。いわゆる重度の認知症で、わたしとの会話もよく分からない場面が増えてきました。

2か月に1回のペースで、白内障と緑内障の状態確認と目薬をもらうために眼科に通院しています。母の緑内障は8年前に見つかりましたが、失明することなく今もしっかり見えています。眼科に付き添うたびにいつもハラハラしているのが、視力検査です。

重度の認知症で視力検査はできるのか?

必ず眼圧検査(気球のやつ)と視力検査をするのですが、母は重度の認知症。今回はランドルト環の切れ目を見て、上下右左ときちんと言えるか毎回ドキドキしています。

検査する直前、わたしはいつも、輪が切れているほうを指さすよう母に伝えています。説明が通じているかどうか微妙ですが、とにかく直前まで母の近くで指さし動作を見せて教えます。

いざ検査が始まると、母は重度の認知症とは思えない反応を示します。上、右、下、左と方向を理解しているようです。よしよしと思いながら、ずっと見ているとやはりボロが出ます。

突然「よこ」と言い出し、「それどっちよ!」ってなります。でも指の方向も一緒に示しているので、「よこ」と言いつつ左か右かは、検査している方も分かってくれます。

今回もなんとか視力検査はできましたが、果たしていつまでできるのか? そして検査ができなくなったら、どうするべきなのか? 先生は母が認知症と理解していますし、最近緑内障の視野検査がないのも、配慮してくださっているような気がします。視力検査以上に、難しいです。

認知症のテストが0点でも、上下左右を答えられるところが面白いですよね。何もできないわけではない、かろうじてできることのひとつがこの視力検査です。圧倒的にできないことばかりですが、まだまだやれることはありますね。

今日もしれっと、しれっと。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて14年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
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