認知症の経過報告(2年と15週・16週間目) 72歳の誕生日とリフォーム計画

誕生日

昨年の誕生日は割と高級な寿司屋に行ったのですが、味の評価は最悪。

よって今年は、寿司&ケーキを家で食べる例年パターンに戻しました。ちなみに誕生日の目的は、親孝行ではありません!年齢を覚えてもらうための、レクリエーションです。

息子の誕生日は忘れちゃった

つい先日、わたしも誕生日を迎えたのですが、もう息子の誕生日は忘れてます(笑)こういう時、ショックを受けるものでしょうか?

わたしが最も可哀想だなと思った瞬間、それは認知症が進行していた祖母と、8年ぶりに会う娘の再開のシーンでした。祖母は、自分の娘を見るなりこういったのです。

「遠いところ、わざわざありがとうございます」

あまりのよそよそしさに、娘が分からないということがはっきり分かりました。

ショックを受けないように、叔母にはこうなる事を伝えてはいたのですが、それでも「しょうがないよね 」と何度も言う叔母の姿が、可哀想過ぎて・・・8年も空けたせいもありますが。それに比べれば、誕生日を忘れるくらいはどーってことないです。

バースデーケーキ

前回のブログ記事を読んで頂いた方は、ケーキのメッセージ 「祝・老年的超越」 を期待したと思うんですが(笑)

メッセージに年齢を書いたら、記憶にくさびを打ち込めるんじゃないか・・・というマジメな理由で、年齢をホワイトチョコレートのプレートに書いてもらいました。

ふつうなら 「お母さん、お誕生日おめでとう!」 「Happy Birthday」 ですよね?わざわざ年齢を書くあたりが、40kaigo流です(ニヤリ)

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気に入らない点が1つ。72才ではなく、72歳と書いてほしかった!ケーキ屋のお姉さんが紙に書くとき、歳の字のところで2秒固まったんです、漢字忘れてる・・・それで才を選択した結果がこれです。まぁ、どっちでもいいか。

そしてまさかの半分一気食い。母と息子2等分ですからこうなります。久々のケーキだったこともあって、えらくおいしいと言ってました。なんだかわからないけど、確かにうまかった。

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我が家のリフォーム計画

オール電化にしようと思うの。
くどひろ
いや、バリアフリーでしょ。よく転ぶし。
二階はいらないわね。
くどひろ
それいいね、天井高い平屋でいいでしょ。

誕生日と同じ週に行った、病院の帰りの車の中の会話です。築50年の我が家をそろそろリフォームしようかと思ってます・・・しかし必要なのはお金。捻出方法を考えた結果、こうなりました。

リフォーム

リフォーム計画なんて全くなくって、7000万当たったらどうするって話を延々としただけでした。母は本当に苦労人なので、当たる気がするんですよ・・・7000万。(念のため番号にモザイクwww)

人生どこかで帳尻が合わないとおかしい・・・高校生なのに授業を抜け出してバイトして妹を育て、親の介護をして、気づいたら自分が認知症になって。宝くじを買う時だけ、毎回こういう思いが頭を駆け巡ります。

当たったら、生前贈与してくれるそうです(笑)ブログ更新回数が急に減ったり、文章表現が金満的になったら

「40kaigoのやつ、当たったな・・・」

そう思ってください。文章表現が金満的ってなんだろ・・・「ぼく」 というところを間違えて、「億」と書くとか。「兼ね合い」 という文字を、「金愛」 と誤変換するとか??

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

4件のコメント

お母様のお誕生日、おめでとうございます!
宝くじの登場に笑ってしまいました。
みんな考えることは同じですねえ(笑)。
今までたくさん頑張ってこられたお母様の元に幸運が転がり込んできますように。
どうか当たりますように!

だださま

ありがとうございます!

よしっ、だださんを笑わすことができたぞっと。笑いのセンスをもっと磨かねば。

そういやうちの母も今年72だったはず・・・。40kaigoさんのお母様は昭和18年辺りのお生まれですか? こんな偶然があるものなんですねえ。
うちは胃炎でケーキは無理そうですなあ・・・。メッセージカードみたいの作りますかねえw

syumitektさま

そのとおりです、昭和18年生まれでございます。舟木一夫世代?でございます。
すごいですね、びっくりです!

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか