わが家の朝食は、だいたいこの写真と決まっています。
・目玉焼き(スクランブルエッグのときも)
・もやし炒め
・パン
・牛乳
もやしは4日ほど賞味期限が切れておりましたが、そこはガマン。この写真が朝食の完成形なのですが、すんなり「いただきます!」と言えません。毎朝、こんな会話が飛び交うからです。
(立ち上がりが普通の人より厳しいので)若干ふらつきながら、台所へ向かう母。
何を取りに行ったか忘れてしまう母。しょうゆを持ってくると、今度はわたしが、
またふらふらと台所へ向かう母。
はしを持ってくると、またわたしが、
こんなやりとりを数回繰り返して、やっと朝食が食べられます。わたしはこたつに肩まですっぽり入りながら、口だけで母を動かします。ひどい息子です(笑)
ちなみにこのやりとりは、”わざと” やってます。足のリハビリのためです。しょうゆとはしと牛乳を一気にお願いすることもありますが、何度となく歩かせることで歩数をわざわざ稼いでいます。
ここまでやって、いただきます!となるわけですが、もうひとつ難関を乗り越えないといけません。それは、
もやし炒めに味がついているかどうか
です。基本塩味なのですが、無味ということがよくあります。無味のときは、
というやりとりを1回はさんで、しょうゆをかけて食べます。指摘はしますが怒らないし、注意もしません。しょうゆかければいいだけの話で、最後はワハハって笑って終わりです。
料理も認知症のリハビリのためにやっているので、少々味が変でもこういう指摘だけして食べます。しょうゆは便利で、まずい場合は何でもぶっかけます。納豆を口いっぱいに含んで、味をごまかすこともあります。
こんな感じでも、母は息子に料理を作ってあげたという満足感に浸っているんだと思ってます。何往復もさせますが母は忘れてイライラしてないし、わたしも優しく指摘するので文面以上に穏やかな朝です。
5回に1回くらい、パーフェクトな日もあります。
母が生まれ変わったらこうなりたいという、夏目三久アナの番組を見ながら朝食をとるまでの日常を書いてみました。
この季節は、シーズン終わりかけのリンゴを食後にいただきます。上の写真にリンゴが加わっていて、食後に2人で食べます。
「はい、ごちそうさまでした!」
食べ終わった食器を台所までふらふらと運び、20分後食器を洗い終えた母はあるものを持ってきました。
そうです、またリンゴ・・・・
リンゴは皮をむくという作業が筋萎縮した手にいいので、わたしもヘルパーさんもリンゴをやたらと買ってきます。この前は2人で1日6個リンゴ食べました・・・岩手でも、これはやりすぎ(笑)
リンゴの品種はサンふじが定番ですが、最近「北斗」にはまってます。
今日もしれっと、しれっと。
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はじめまして。
読ませていただいて温かくも羨ましい気持ちになりました。
実家の両親が昨年辺りから一気に認知症状が進み、車で30分程の距離を行ったり来たりしています。私自身は主人の母とも同居なので呼び寄せることも出来ず(でも気持ちよく実家に帰らせてもらえるのは有り難いです)、息子も中学生なので手が掛からないなりに親としてしなくてはいけない事もあり・・・。月~金曜日のフルタイムの仕事をした上での生活なので、両親に対して最低限のことしか出来ません。いや、それも出来ているかどうか。くどひろさんの様にじっくり向き合って食事をとれることもありません。
介護サービスを極端に嫌う両親に何とかデイケアを受けさせるべく、来週再挑戦します!
これで好転することを願いつつ。
けろけろさま
コメントありがとうございます!
顔を見せているだけで、最低限どころか十分だとわたしは思います。わたしの叔母は8年ぶりの再会で、娘と認識されずショックを受けてました。分かってもらえるだけでもありがたいんだなぁって思った瞬間でした。
>介護サービスを極端に嫌う両親に何とかデイケアを受けさせるべく、来週再挑戦します!
うちはデイサービス利用まで2年かかりました。極端に嫌う母でしたが、今はなんとか週2回通ってくれています。
今後ともよろしくお願い致します!
2年ですか!それではうちはまだまだですね(笑)
先程も電話でデイケアに行きたくないような口振りに心が折れてしまいましたが。長期戦覚悟で頑張ります!ありがとうございます