県をまたぐ移動自粛が解除されたあとの介護はどうする?

県をまたぐ

6月19日から、県をまたぐ移動自粛が解除になります。

わたしもすぐ帰省と考えていましたが、あと少しだけ待ってみることにしました。世間の空気をちょっとだけ読んでみようという考えからです。

母が利用している介護保険サービスからの返答(家族の帰省はいいかどうか)はないのですが、今週は催促せず待ってみて、来週からケアマネを始め、皆さんに方針が決まったかを聞いてみたいと思います。正直なところ、この方針次第です。

6月8日更新の岩手県のホームページに、県をまたいだ移動に関するQ&Aがありました。

会社の業務で出張する場合
冠婚葬祭に出席する場合
病院に通院しなければならない場合
親などの介護のため、岩手と当該地を行き来しなければならない場合  
就職活動で当該地と行き来しなければならない場合

引用元:https://www.pref.iwate.jp/kurashikankyou/iryou/covid19/1030346.html

元々、不要不急の外出には当たらない介護は、帰っていい状態にはあります。しかし、県がいくらOKしていても、こういった岩手日報のニュースもあります。

東京都内在住の本県出身女性から、新型コロナウイルス感染防止を理由に実父の葬儀への参列を拒まれたと特命取材班に情報が寄せられた。県は「葬儀は不要不急の外出に当たらない」との認識だが、親族や葬祭業者が県外からの参列を控えるよう求めるケースが相次いでいる。女性は、県内感染者ゼロが原因で「地域全体が過剰に自粛している」と対応に疑問を呈す。

引用元:https://www.iwate-np.co.jp/article/2020/5/29/78829

県が国がOKしても、家族や親族など周囲が反対します。その気持ちも分からないでもないです。

「東京で新たに40人以上の感染者が見つかる」、「感染者急増」というニュースの見出しだけで判断されがちです。人口1400万人で40人なら0.029%になります。実数ではなく、感染原因の内訳、どういう生活を送っているかまでは考慮されないので、東京=危険と判断されてしまいます。

実家に当分帰れないと思っていましたが、どこかで2か月くらいで帰れるだろうという甘い考えもありました。でも、3か月が経過しようとしている今、さすがにそろそろ帰っておかないといけないという気持ちが強いです。

もうすぐお盆もやってきます。母はお盆の準備ができませんし、コロナの影響でどうなるか分かりませんが、棚経で和尚さんが自宅にいらっしゃるかもしれません。

残念ながら医療・介護職の皆さん、家族である妹ですら気づかない、認知症の母の変化にわたしは気づくはずです。7年一緒にいたからこそ、分かることがあるのです。母がどう変化しているかを、1日も早く確認したいと思っています。意外と何事もないかもしれませんし、ものすごく影響あるのかもしれません。

尿パッドを買ったり、マスクを購入したり、少しずつ少しずつ帰省の準備を始めています。

今日もしれっと、しれっと。


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4件のコメント

モヤモヤしていたのが、晴れていくようです。
後悔しないように帰ってきたらという人と、帰らぬ事に薄情者という人もいるなかで、帰る事で、周りに迷惑をかえってかけてしまうのではとか、堂々巡りしていました。
とりあえず、19には帰らず、私も様子みます。ありがとうございます。

ユキさま

花巻空港も札幌便、大阪便が一部再開したというニュースもあります。
少しずつ受け入れる空気が岩手でも醸成されていくと思うので、その流れに乗りつつ、コロナ対策はしっかりして来るべき日を待とうと思います。

私も6月19日を心待ちにした一人です。
6/24日から10日間、長期休みをとって帰省することにしました。
ケアマネほか、帰省の許可を取っていたのですが、今日ケアマネから連絡あり。
新規のショートステイの契約をしなくてはならないのですが、私は同席しないで下さいと。
ケアマネと母の面談でするそうです。
また帰省した時にいつもデイサービスやケアステーションなどに菓子折りをもってご挨拶に行きますが、今回は玄関先渡しになりそうです。(泣)
私の仕事の6月7月の希望休をこの日にあわせて帰省計画を立てたのですが、少し早まったようです。
私が帰省したとき母を散髪に連れていき、お金をおろしていますが、きっと母はすっからかんで、髪の毛もボーボーでしょう。
まるで私はバイキンです。(笑)

みかんの花さま

同席しないでくださいってのは、キツイですね。
都民がみんな、夜の街に繰り出してるわけではないのに、一括りにされてしまうという・・・。
わたしは24日も東京にいるはずです。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか