ブログ「40歳からの遠距離介護」が、昨日で5年目に突入致しました!
しれっと書き続けた記事は700本を超え、おかげさまでたくさんの方に読まれるブログになりました。
よく勘違いされるのが、わたしがポジティブに介護をしているということです。本にもそう書いてしまったかもしれないのですが、どちらかというとニュートラルな感じ(=しれっと)です。僧侶の草薙龍瞬さんは、ニュートラルについてこのように語っています。
怒って、喜んで、怒って、喜んで、の繰り返し。まるで反復横跳びではありませんか。しかも「真ん中」(ニュートラル)が抜けている(!)。これで心が消耗するのは、ごく自然ですよね。
引用元:http://toyokeizai.net/articles/-/126812?page=4
めっちゃわかる!
介護していると感情の起伏が起きるので、それで疲れちゃうと思ってます。急に怒鳴られる、どこかへ歩き出す、家に帰りたいと言う・・・すぐ介護者のネガティブスイッチが入ります。そのスイッチは、海深く潜っていく感じ。そこから、ニュートラルな海面まで戻るには、上に向かって一生懸命泳がないといけない・・・それって、疲れますよね?
できれば、海面に浮き輪を浮かべて、ボーっとしていたいです。どんな波が来ても、うまくかわしながらプカプカ浮いている感じが理想です。「しれっと」を思い浮かべることは、精神的なニュートラルスイッチを入れることだと、わたしは思ってます。ネガティブ側ばっかりで片側反復横跳びをしている介護者、結構多いですよね。
「なんで、そんな感じで介護ができるんですか?」と聞かれることもあるのですが、それは会社員時代が浮き輪とは真逆のジャック・マイヨール状態だったからです。グラン・ブルーという映画で知られる彼は、フランスのフリーダイバー(素潜り)。55歳で105メートルという記録の持ち主です。
ジャックは精神統一したうえで、何分も息を止められたと思うのですが、会社員時代のわたしは片道しか燃料を積んでない特攻隊のようなもので、潜ったら最後、浮上できませんでした。いろいろと理不尽なことも多く、わたしはそのまま海底まで沈んだり、浮上してもブラックアウトしてばかりでした。そう、エセ・ジャック・マイヨールでした。
あの頃に比べると、今の方が間違いなく楽なんですよ・・・理不尽さがないです。だって、すべて認知症という病気のせいだから。あと、人の上に立つという経験が役に立っていて、うまく自分を律する力を身につけられたと思ってます。今まで大した苦労も経験もしてませんが、とにかく人生総動員で介護に利用しています。
1年目は祖母と母の2人をみていたし、命に関わることばっかりだったので、あれに比べると今はラクです。いずれ、あの感じがまたやってくると分かっていることも大きいです。母もありがたいことに長年落ち着いているのは、お薬も接し方も、介護の工夫もうまくいっているからでしょう・・・今はですけど。
Amazonほしい物リストのご報告
先日、Amazonほしい物リストのブログ記事を下記のように書いたところ、早速尿パッドがメッセージ付きで届きました!
Fさま、本当にありがとうございます、早速使わせて頂きます・・うちの母が。どんな感じで届いたか、写真付きで解説します。
ある日突然、Amazonから荷物が届きました。贈り主のところにギフトです、と書いてあります。
何かな?と思って開けたら、ほしいものリストに載せた尿パッドが入っておりました!なぜか盛岡の薬王堂(ドラッグストア)から消えたので、ここ最近は東京で買って(東京は安いため)新幹線で運んでおりました。
贈り主様より、このようにメッセージを頂きました。大丈夫です、部屋いっぱいにはなってません!
モノが届くと、Amazonほしいものリストから自動削除されるため、何個も届かないようになっています。
FacebookやTwitter、メールでのお声かけをたくさん頂きまして、逆に励まして頂いてます。本当にいろんな介護のカタチがあるなと実感しますし、勉強になってます。本の感想も頂きますし、いろんなブログでご紹介頂いてます・・・ありがたいです。(書評はFacebookとTwitterでのみ、ご紹介しております)
ということで、5年目に入って何か新しいことが始まるわけでもないのですが、淡々とブログを更新し続けようと思ってます。皆さんのお役に立つような、何か新しい「気づき」が得られるような、単なる母子の日常も含めて、書きます。
5年目もしれっと、しれっと。

======= 【2020年講演会・イベントスケジュール】 =======
講演のご依頼・お問合せはこちら
最近のコメント