介護者自身の健康と病院嫌いの両親のために!自宅で簡単がん検査『おうちでドック』レビュー

おうちでドック

介護を受ける側だけでなく、介護する側の健康も大切です。

しかし、介護中でなかなか家から出られない、時間がないという理由で、介護者自身の健康を後回しにしてしまうケースがよくあります。介護者が倒れてしまったら、共倒れになってしまうのにです。

また、根拠なく健康に自信を持っている40代以上の方、結構いらっしゃいます。

わたしの知人は人間ドックを受けたおかげで、 命を落とさずに済んだという経験をしています。その話を聞いてからというもの、自分の健康に過信せず、高い人間ドックを受け、健康診断も毎年行くようになりました。

たまたま、『おうちでドック』の発売元であるハルメク・ベンチャーズ株式会社社長の松尾尚英さんから、商品説明して頂ける機会を頂きました。

ハルメク・ベンチャーズは『50代以上の女性が元気になれば、日本は変わる』という経営理念のもと、 予防医療の普及や健康経営により、医療費を削減する事業に取り組んでいらっしゃいます。

わたしは日本がどうこうまでは思っていませんが、こういった民間の新しい取組みにとても興味があったので、説明会に参加してきました。

『おうちでドック』を説明する松尾社長

おうちでドックとは?

『おうちでドック』は、数滴の血液と尿を自分で採取して、郵送で検査機関に送り、がんや生活習慣病を検査して、2週間後に検査結果が送られてくるという、とても簡単でシンプルなキットです。(webで検査結果が見られるように、いずれなるらしい)

おうちでドック
おうちでドックの外観

微量の血液と尿で、女性は乳がん、子宮頸がん。男性ならば前立腺がん。男女ともに大腸がん、食道がん、糖尿病、動脈硬化、脂質代謝異常、腎疾患、肝臓疾患、痛風、肥満度、尿路結石などの項目をカバーしています。

病院と同等レベルの精度で検査を受けられ、結果のフォローを医師が遠隔や対面で相談できるチャット機能もあります。郵送検査でありながら、アフターフォローが充実しているサービスは、ほとんどないようです。

希望すれば、結果説明を医師が電話で実施してくれます。またこの検査でがんが確定した場合、がんのセカンドオピニオン相談(1回4万円相当)を負担してもらえて、利用者は無料になります。

6月からは利用者(家族も含む)の健康チャット相談を、キット購入から1年可能になり、名医紹介もあるというかなりの充実度です。

おうちでドックを試してみた!

『おうちでドック(男性用)血液・尿検査キット』をご紹介しますが、検査手順は女性用も同じで、検査項目が違います。

キットを開けると、右側に尿検査用のカップと採尿管、左側に血液検査用のキットがセットされています。2日間に分けて検査を実施するのですが、検査前日はいつも通りの夕食もアルコールもOKです。

おうちでドック
おうちでドックを開封してみる

検査1日目は、朝に採尿と血液検査(生活習慣病)を約30分かけて実施します。わたしは20分もかからず、終わりました。2日目は血液検査(がん)を実施するのですが、検査方法は1日目とほぼ同じで、約15分で終わりました。

尿検査は想像がつくと思うので(尿カップから、採尿管に尿を移す技術が今まで見たことない面白さ)、血液検査をご紹介します。

おうちでドック 検査キット
おうちでドックの箱の中身

この中の血液検査(がん 男性用)を開封します。

血液検査(がん男性用)

ケースを開封します。

おうちでドック がん 男性用

ピンクと白の器具が使い捨て針です。先端のフタを取り、指先に押し当てると針が出て、指に小さな傷ができます。針はすぐ戻るという、安全設計です。

指先から血が出たら、緑で透明な容器に覆われた吸引器の先のスポンジに染みこませ、それを右上の白いボトルに差し込んで、密閉キャップで締めて郵送します。

おうちでドック がん検査
採血検査で使った医療ゴミと血液を一緒に返送する

検査で使った医療ゴミの廃棄に困ると思うのですが、『おうちでドック』の場合は医療ゴミと採取した血液を一緒に、検査センターに返送するので安心です。

わたしは血液検査(がん・生活習慣病)、そして尿検査の3つを検査センターへ送付し、現在結果待ちです。

おうちでドック  生活習慣病
3つの検査を梱包してポストに投函

後日届く、検査結果票のサンプルを見せて頂いたので、ご紹介します。

おうちでドック 検査結果票
おうちでドック 検査結果票

がんのリスク、生活習慣病のリスクが、検査結果票で「一目で」分かります。一般的な検査結果は、自分の数値と判定数値の票が分かれているため、2枚の紙を対比させる必要があります。

ところがこの検査結果票は、1枚で一目で自分の状態が分かるという親切設計になっています。

おうちでドックの感想

わずか数滴の血液で、大腸がん、食道がん、前立腺がん(女性は子宮がん、乳がん)のリスクが分かるという手軽さに、魅力を感じる人は多いと思いました。

大腸がんであれば、肛門から大腸内視鏡を入れ、乳がんならばマンモグラフィーで検査するので、身体への負荷も時間もかかります。それが数滴の血液だけでがん検査ができ、気になったら医師に相談できるところまでサポートされているのはありがたいです。

身体への負荷がイヤで、検査を受けないという人もいるので、おうちでドックをうまく活用して欲しいです。

がん検診は何歳から受けるべきか?

国立がん研究センターによると、大腸がんは男女ともに40歳以上、乳がん・子宮頸がんは40歳以上は2年に1回は、検査を受けたほうがいいようです。

両親が病院嫌いで、健康診断やがん検診を受けてくれず困っているというご家庭にも、おうちでドックは有効だと思います。

おうちでドックの申し込み方法

ハルメク公式サイトから、ネットを使ってお申込みができます。がん検査だけ、生活習慣病だけという選び方も可能なので、一度チェックしてみてください。

直近だと、父の日のプレゼントということにして、病院嫌いのお父さんのがん検査をしてみてはいかがでしょうか?

おうちでドック(女性用)のご購入はこちら
おうちでドック(男性用)のご購入はこちら

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか