極寒すぎて布団から一歩も出られないので部屋の家電を音声で動かすようにした

すべてのきっかけは、東京の家で使っていたスマートスピーカー(google home mini)のネットワークエラーからでした。やたらと「エラーです、エラーです!」とうるさいし、それほど使用頻度も多くなかったので、岩手の実家に送りました。

岩手の自分の部屋では、仕事中のBGMとして流すラジオとしてスマートスピーカーを活用。これまではノートパソコンからradikoのサイトに飛んでラジオを聴いていたので、パソコンやスマホを立ち上げる必要がなくなりました。「ねぇgoogle、FM岩手流して」と言うだけなので、めちゃ快適です。

スマートスピーカーのすぐ近くにあったのが、スマートリモコン(switchbot hub mini)です。実家ではすでにスマートリモコン2台(Nature remo)が、母の寝室と居間で稼働していて、これらはエアコンやテレビを遠隔操作するために使っています。

自分の部屋のスマートスピーカー(上)とスマートリモコン(下)

switchbotは、台所にある灯油ファンヒーターのボタンを押すアーム専用のリモコンだったわけですが、それ以外の用途が全くありませんでした。

スマートスピーカーとスマートリモコンがあれば、自分の部屋のあらゆる家電を音声でコントロールできるようになります。自分の部屋をスマートホームにしよう!ということで、動き出しました。

とにかく布団から出られない!

実家のわたしの部屋は、断熱材が入っておりません。そのため、真冬は室温が一桁になり、寝息まで白くなっているんじゃないかと思うほどの寒さです。寝相が悪い日は、寒さで目が覚めます。

あまりの寒さで、照明のひもを引っ張るために立ち上がるのもイヤで、せっかく自分の体温で暖めた布団の中の暖気があっという間に逃げます。だから、なかなか起きられません。

自分の部屋の照明は、実家の墓場になっていて、母がやたら照明を破壊するので、その故障した照明を自分の部屋で使います。立ち上がりが不自由な母は、ひもを強く引っ張り過ぎて壊します。

使っていた照明は、元々母の寝室のものですが、数十年前の古すぎる仕様のせいか照明を鎖で天井とつなぐ必要のあるものでした。部屋の天井の板がダミーの木目調の1枚板で、ひもを引くとフックねじが抜けて下の写真のように傾き、鎖が外れます。

実家の傾いた古い照明

寒さで照明のひもを引っ張りなくない、照明がしょっちゅう傾く、ということで赤外線リモコンが使えるシーリングライトを買って、音声でコントロールしようと考えました。

そうすれば、布団の中で「ねぇgoogle、照明つけて」と言えば、照明がパッとつきます。最近の照明はスマートスピーカー対応も多いのですが、若干お値段が高いです。赤外線リモコンさえついていれば古くてもスマートリモコンは対応するので、5000円しないアイリスオーヤマ製を購入しました。

アイリスオーヤマのLEDシーリングライト

おかげで布団の中から声を出せば、照明がONになるようになりました。まずはひとつクリアです!

2個目のswitchbot購入

次の寒さ対策は、灯油ファンヒーターです。布団からヒーターのボタンまでの距離が、2メートルほどあります。

冬場はファンヒーターで部屋を暖めてからでないと、布団から出られません。なので、こちらも音声コントロールすることにしました。「ねぇgoogle、寝室のファンヒーターつけて」というと、下の写真のswitchbotからアームが伸びて、ボタンをポチっとやってくれます。

この使い方はマネしないで欲しいのですが、何度か注釈つきで全国放送でテレビで放送されました。これで布団から出ることなく、照明も灯油ファンヒーターも音声で動かせます。

今回のスマートホーム化に使ったガジェットは、こちらになります。スマートスピーカーだけ、わが家のほうが1代前のバージョンです。



音声配信voicyの最新回は、高齢者の死因で多いヒートショックのお話です↓

今日もしれっと、しれっと。


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3件のコメント

くどひろさん、こんにちは。
初めまして、kawai yukoと言います。
最近、くどひろさんの本を手にしたことから、こちらのブログに出会いました。
このスマート生活は便利ですね。
83歳の私の母は左半身麻痺ですが、家の中は何とか歩行でき、自分で出来ることはやっております。
しかし段々と出来ない事が増えてくるので、スマート生活を取り入れるという情報提供は有難いです。
丁寧な掲載なので、必要になった時、すぐに始めれそうです。ありがとうございます!!

くどひろさん、早速の返信、上記の情報も大変ありがとうございました!

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか