いろいろ資格を取ったけど今でも使っている唯一の資格

わたしは元々会社員で、20代でキャリアアップを意識していた頃は、資格取得=キャリアアップと思い込んでいて、TOEICを何度も受けたり、簿記を取ったり、技術士補の資格を取ったりしました。

今思うと、履歴書の資格欄を埋めたほうが箔がつくという安易な理由から、資格取得を目指していたように思います。そして資格の勉強をするだけで、自分がキャリアアップしている錯覚に陥っていました。

人生の半分を折り返した今、こういった資格のほとんどは役に立ってなくて、何のために勉強したんだろうと思うものばかりですが、今でも役に立っている唯一の資格が簿記です。

先日、確定申告が終わったのですが、わたしは青色申告をしています。青色申告は複式簿記での提出が必要で、取引ごとに仕訳が必要になります。この仕訳を簿記の知識なしで始めようとすると、最初はちょっとよく分からない?ってなるかもしれません。

しかし簿記の知識のおかげで、青色申告はすんなりできました。資格取得から10年以上も経っていましたが、まさか資格が役立つとは思ってもいませんでした。

資格はあったほうがいい?

資格が仕事に直結するようなら、意味はあるのかなと思います。一方で、自分のキャリアが資格に縛られ過ぎてしまって身動きが取れない人もいっぱいいるので、あまり資格に依存するのも怖いなと思います。

じゃあ、資格取得に意味はないかというと、別の意味でとても大切です。というのも、学生時代にやらされていた勉強と、自ら能動的にやる勉強とでは、モチベーションが全く違うからです。

学びたい!という意思はとてもとても大切で、それはいくつになっても忘れたくないものです。テストのため、卒業のため、キャリアのための学びではなくて、シンプルに自分が学びたくて学ぶ。そのきっかけとして、資格の取得はありだと思います。

ひとつ学ぶと、連鎖的に他のことまで知りたくなったり、久しぶりに机に向かったおかげで勉強スイッチが入ったりと、思いもよらない効果もあります。いくつになっても学びは大切だなと思ったお話でした。

奇跡の一本松
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工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか