わたしは元々会社員で、20代でキャリアアップを意識していた頃は、資格取得=キャリアアップと思い込んでいて、TOEICを何度も受けたり、簿記を取ったり、技術士補の資格を取ったりしました。
今思うと、履歴書の資格欄を埋めたほうが箔がつくという安易な理由から、資格取得を目指していたように思います。そして資格の勉強をするだけで、自分がキャリアアップしている錯覚に陥っていました。
人生の半分を折り返した今、こういった資格のほとんどは役に立ってなくて、何のために勉強したんだろうと思うものばかりですが、今でも役に立っている唯一の資格が簿記です。
先日、確定申告が終わったのですが、わたしは青色申告をしています。青色申告は複式簿記での提出が必要で、取引ごとに仕訳が必要になります。この仕訳を簿記の知識なしで始めようとすると、最初はちょっとよく分からない?ってなるかもしれません。
しかし簿記の知識のおかげで、青色申告はすんなりできました。資格取得から10年以上も経っていましたが、まさか資格が役立つとは思ってもいませんでした。
資格はあったほうがいい?
資格が仕事に直結するようなら、意味はあるのかなと思います。一方で、自分のキャリアが資格に縛られ過ぎてしまって身動きが取れない人もいっぱいいるので、あまり資格に依存するのも怖いなと思います。
じゃあ、資格取得に意味はないかというと、別の意味でとても大切です。というのも、学生時代にやらされていた勉強と、自ら能動的にやる勉強とでは、モチベーションが全く違うからです。
学びたい!という意思はとてもとても大切で、それはいくつになっても忘れたくないものです。テストのため、卒業のため、キャリアのための学びではなくて、シンプルに自分が学びたくて学ぶ。そのきっかけとして、資格の取得はありだと思います。
ひとつ学ぶと、連鎖的に他のことまで知りたくなったり、久しぶりに机に向かったおかげで勉強スイッチが入ったりと、思いもよらない効果もあります。いくつになっても学びは大切だなと思ったお話でした。
今日もしれっと、しれっと。
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