オワコンと言われる介護ブログを11年経った今も続けている理由

月曜日が祝日という意識がなく、3連休だったのですね。

2013年3月にこの介護ブログをスタートして、11年4か月が経ちました。2013年当時と比較してYoutubeやTiktokなど動画が増え、今からブログを始めようと考える方はかなり減っていると思います。そんな環境下でも、今なお介護ブログを続けている理由とは? というお話です。

ブログが収入の柱だった時代もあった

2013年に介護離職で会社を辞めたあと、誰かの役に立つかもしれないと思ってこの介護ブログを立ち上げたのは事実です。とはいえ稼ぎがないと生活できないわけで、ブログの広告収入やアフィリエイトで収入が得られたらいいなと思っていました。

介護ブログはなかなか芽が出なかったとはいえ、5年くらいは他のブログの収入も含めてギリギリ生活できていて、いい時代にブログを始めてよかったと思っています。

ところが2016年に起きたWelq問題を機に検索からの流入がなくなり、アクセスが激減したり、収入も減ったりして、わたしのブログも冬の時代を迎えました。

この頃はgoogleのアルゴリズムに振り回されていて、それによって生活も不安定になって、ブログ運営的にあまりいい状態ではありませんでした。この状態のままではブログが楽しくない、google依存はよくないと思って、SEOは気にしない運営にしました。

ちょうど収入の柱がブログから、メディアでの介護コラムや書籍の出版、講演会などなど、新しい柱に変わっていったので、SEOをあまり気にしなくてもよくなったのは大きかったです。

2024年の今も介護ブログを続けている理由

今もブログを続けている理由は、長年読んでくださっている読者の皆さんが固定でいるからです。検索からの流入があまり見込めない中で、何年もアクセス数がキープできているのはきっと読者の皆さんのおかげだと思っています。

あとは仕事のオファーがあったとき、だいたいこのブログを皆さん見ますね。取材する、講演を依頼するにあたり、この人は今どんな介護の状況なのかを確認するためにブログを読むようです。ちゃんと介護している証明として、活用されています。

ブログ自体の収入は相当落ち込んでいますが、他の仕事につながる窓口であるのは間違いないので、ブログはオワコンと言われてもわたしには相当なメリットがあります。読む人がいて、収入にもつながる、どちらもなかったら続けられていないです。

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

4件のコメント

海外在住で一人っ子。両親の年金は少ない、貯金も少ない、頼れる親戚はいないと、2重苦、3重苦の遠距離介護が始まりました。(現時点では父も母も要支援1です)右も左もわからずただただ不安に押しつぶされそうになりながら闇雲に情報収集をしている時に、このサイトにたどり着きました。どんなに救われたことか。数か月後、数年後に私の意見がどうかはわかりませんが、遠距離介護も家族内で同意している限りはできるはず。日本の福祉は当てにならないと馬鹿にしていましたが(申し訳ないです!)、素晴らしい所が沢山あります。両親のところに通ってくれるスタッフさんや、包括センタ・,ケアマネさん、デイサービスのスタッフさんに、海外在住だからこそ感銘を受ける事が沢山あります。とりとめのない文になってしまいましたが、このブログに救われている方は沢山いると思います。私はそんな一人です、と伝えたくてコメントしています。今後もどうぞよろしくお願いいたします。

遠距離介護初心者さま

ありがとうございます!海外在住の方も、たまにこのブログにいらっしゃいますよ。
いろいろ不安はあると思いますが、遠距離介護のメリットは本当にたくさんあります。そのあたりを自分の本にしっかり書いたので、それもじわじわ広がっているのかなと感じることもあります。便利なツール、制度を活用して、わたしのブログも活用して頂いて、無理せず遠距離介護を続けていきましょう!

昨年、20年近くの配偶者介護を終えた80代目前の者です。
息子に教えられて昨年から読み始めました。今では過去の分も含めてほぼ毎日読んでいます。
とても教えられ、色々思いながら読ませていただいています。

友人にも勧めました。
これからもお身体を大切になさって、プログを続けて下さい。

ガリラヤの花さま

長期にわたる介護、お疲れさまでした。
母と同世代の方からコメントを頂く機会はあまりないので、とてもうれしいです!
ご友人にも勧めてくださり、ありがとうございます。しれっとしれっと書き続けたいと思っております。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか