12月中旬発売の新刊の進捗状況とわたしが本を書くときのスタイル

12月18日、いや12月20日にたぶん『ムリなくできる親の介護』(日本実業出版社)が発売になります。

今のステップは、まずわたしが「初稿」といって最初の原稿を提出して、そのあと編集者の校正が入った「初校」が戻ってきて、その「初校」に対して、わたしがめいっぱい修正を入れて戻したところです。編集者が次に「再校」を出してきて、わたしがまたそれをチェックして戻して、校正さんがチェックして本は完成します。

今まではこの作業を紙でやっていたのですが、今回初めてPDFでパソコンで修正しました。こっちのほうがやりやすいので、どんどん修正してしまいました。

小説家の先生方の執筆スタイルをネット上で垣間見ることができるのですが、実用書を書いている先生方は、いったいどういう感じで執筆しているのだろう・・・。で、わたしはどんな風に書いているかという、あまり誰も興味のない話をブログに書いてみます。

わたしはノートパソコン&WORDを使用

ポメラを使い、ネットを遮断して、執筆に集中する先生とか、かっけーな と思ってます。わたしは集中力が持続しないタイプなので、疲れたらネットをすぐ見ます。

わたしはベタにwindows10のノートパソコンに入ってるMicrosoftの定番、WORDで本を書いています。小さなこだわりとしては、本の時だけ「縦書き」にしています。単発の介護コラムの執筆依頼とかは、だいたい横書きのWORDファイルを提出しています。

なんで縦になったかというと、最初の本を書いたときがそうだったからです。今も縦書きにすると、本を書いているスイッチがカチっと入ります。

あとは目次機能を使って、目的の章までジャンプするようにしていますし、文字数カウントは常に見ています。今回の新刊は12万文字が目標だったので(400字詰め原稿用紙300枚)、常に文字数は見ておりました。

執筆場所はカフェ

東京で本の執筆をするときは、カフェをグルグルと回ります。

ある日のスケジュールは、朝9時からスタバ→タリーズ→地元のカフェ→マックという感じです。朝の1軒目は3時間くらいいられるのですが、だんだんパワーがなくなってくるので、2軒目は2時間、3軒目は1時間という感じで、場所を変えることでボーっとした頭をリフレッシュします。マックに到着する頃は、夜9時とかになってます。

いつもはスタバはほとんどいかなくて、ドトールに一番行っていると思います。本を書くときだけ、スタバでベンティサイズのコーヒーを買います。

盛岡の場合は、東北新幹線の中と盛岡市内のスタバ、コワーキングスペースをはしごします。

本を書くときだけは、どうしても自宅で作業できないタイプなので、必ずどこかのカフェで作業してます。自宅だと寝てしまいます、あとテレビ見ます、あとお菓子食べます。誘惑に負けて、作業が進みません。

格安SIMのmineoを月980円で契約しているので、wifiがないカフェでもネット接続が可能です。講演会でもネットがつながらない会場では、これを使うこともあります。

前はコワーキングスペースを利用していたのですが、2時間500円でも高いと思ってしまいます。ネット環境やドリンクおかわり自由なことを考えると安いはずなのですが、2時間を超えると1日1000円から2000円に跳ね上がることが多く、仕事が乗ってきたときに時間が来ることもあって、最近はコワーキングを利用する機会がグッと減りました。

本のネタの探し方

ネタに関しては、google keepに気づいたときにメモする方式なので、2年前とか3年前のネタが本になることもありますし、昨日のネタが本になることもあります。ただ「本の出版が決まりました!」という知らせを頂いてからのほうが、ネタは勝手に集まってきます。完全にスイッチが入るので、あらゆる事象が本のネタに見えます。

一番大変なのが、ブログとのネタの分け方です。ブログは週3回書いているので、まずそちらにネタを提供します。でも本を書いているときだけ、もったいぶってブログのネタにせず、本に回すこともあります。そうなると、ブログのネタが枯渇し始めて、苦しくなります。

小説家の先生はプロットといって、ストーリーの要約みたいなものを作られるのですが、わたしはこれらのネタを関連付けして、目次にして並べるくらいです。

これでもか!ってくらい、自分の文章を何度も読むので、出版前に自分の本に飽きてしまうのですが、面白いもので1晩寝かすと、全く違う内容に見えるので、つい修正をしたくなります。そうやって何日も寝かして修正し続けると、自分では納得のいくものができあがります。

しかし、そこから2年くらいたって自分の本を改めて読むと、恥ずかしくて火吹きます、ボーって。で、手を加えたくなります。

講演会も本を書くこともすごく似ている

本は、なんでも文字で示さないといけないところが大変です。思いや感情を、すべて文字に載せないといけません。講演は自分の声とか声のトーンとか、自分の表情でも表現できるのでラクなのですが、修正できない一発勝負なのが難しいところです。

講演会の資料作りも、本を書く作業にすごく似ています。ただ、本は情報を詰め込もうと努力しますが、講演は情報をシンプルに伝えることのほうに重きを置いてます。わたしの講演にご参加された方なら、確かに!と思って頂けると思います。

最近分かったことは、本やブログに書いてあることは講演会で話さなくていいかな・・事実、本を読めば分かるというアンケート結果もたまにあるのですが、多くの場合は、著者の話している言葉で改めて聴きたいという声がそこそこあるということです。意外なニーズって、あるんですね~

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか