1泊2日しか滞在できない遠距離介護を久々に経験したときのこと

盛岡の介護と東京の仕事の両立をしていた頃は、盛岡に2泊3日とか、3泊4日で帰省しておりました。

祖母の成年後見人になるための申立、祖母の大腿骨骨折の手術、母のものわすれ外来探し、デイサービス見学など、わずかな滞在時間の中で、めいっぱい予定を詰め込む日々でした。

先週、盛岡での講演会のために帰省し、その次の茨城の講演会のために、わずか1泊2日で帰京しなければなりませんでした。わたしはフリーランスなので、いつも1週間近く滞在できます。しかし、遠距離介護をされている多くの方は、2泊3日や3泊4日でやりくりしているわけです。そんな気分で遠距離介護をしたときの話です。

1泊2日でやったこと

講演会の会場が、盛岡のはずれにありました。18時に帰宅し、翌日朝10時25分に出ないといけないわたしに与えられた時間は、わずか16時間。睡眠時間まで考慮すると、自由にできる時間はほとんどありませんでした。

次の帰省まで10日あるので、わたしができることはすべてやっておくプランにしました。母の髪の毛洗う、入れ歯の洗浄とブラッシング、台所の床掃除、トイレ掃除、化粧品の在庫チェック、冷蔵庫の賞味期限切れの整理をする、そんなところでした。

前日にファンデーションがないということで、母に確認してみると「10日後に帰ってくるなら、まだ大丈夫」と言うことでした。しかし、帰京する日の朝8時になって、母が「ファンデーションがない」と。もう1回確認すると「大丈夫」と言ったので安心したら、30分後にまた「ファンデーションがない」と。

こりゃ買うしかないと思ったのですが、わたしは10時25分のバスに乗らないといけません。で、その化粧品が売ってる薬局のオープンが10時。もし買わなかったら、東京に何度も電話してくるかも・・・

もうひとつ気になったことが、木曜日はヘルパーさんが買い物に来てくれるのですが、ヘルパーさんがどうしても思いつかないもので、買っておいたほうがいいものがいくつかありました。基本は母の好きなものを揃えるのですが、柿、わたしが苦手な漬物、ちくわ、アイスクリームなどです。

こちらのスーパーは9時30分オープン。これはすべてこなすしかないっしょ!ということで、ボロいママチャリを漕いで、まずはスーパーへ。ダッシュでカゴに必要なものを詰め込んで、速攻で支払い。全力でチャリを漕いでいたら、歯医者の前を通過。

そういえば、歯医者からの着信履歴が!

次回の帰省はこの歯医者に行く予定なので、チャリカゴにちくわとかアイスを詰めたまま、受付へ。すると歯科衛生士さんが「お母様と電話して、ご予定聞いたら日程をずらして欲しいと言われました」と。この歯医者さんは、母が認知症だと分かっているのですが、あまりに母が普通に対応するものだから、日程をずらしたのだと。

そこでわたしが「残念ながらそれ、予定をずらしちゃいけないやつです。元に戻してください」。次の帰省は、最後の入れ歯調整2日とものわすれ外来なのですが、その2日をFIXして、猛ダッシュで自宅に到着したのが9時50分。

薬局のオープンが10時なので、またチャリで薬局に向かったら、9時55分。5分も早く着いたぜ!オラ―!とブラック缶コーヒーで一服していると、お店がオープン。すぐ母のファンデーションを見つけ、レジへ。するとおじさんが「疲れに効く、この栄養ドリンクを飲んでくださいね」と、朝から優しい一言が。

息を切らしてきたから、気を遣わせちゃったのか? おじさんのレジ操作が遅く、袋いらないといっているのに、袋にいれるしで、バスが間に合わない!と思ったけど、苦笑いしながら待ちました。ファンデーションを受け取って、猛ダッシュで家に戻り、ケースにファンデーションをセットしたら、10時13分。

母には悪かったけど、じゃ、10日後に来るからと、バス停まで走って、無事すべてを終わらせ、盛岡冷麺を食べて帰京しました。

あまり滞在できない、遠距離介護のご家族のほうが圧倒的に多いことを久しぶりに思い出し、そういえば昔の自分はこうだったなぁと思ったのと、やっぱり時間に余裕がないから、自分のせわしなさが母にも伝わって、よくなかったなぁと反省しました。

介護する人は時間の余裕と心の余裕がないと、やっぱりいかんというオチです。

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUTこのブログを書いている人

1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護2)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父(要介護5)も別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)、著書:がんばりすぎずにしれっと認知症介護 (新日本出版社)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか