2015年10月28日『医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得』(廣済堂出版)で著者デビューして、10年が経ちました。ここでいう著者とは商業出版のことで、自費出版やKindle本は対象外です。
まさか自分が介護の本を10年以上も書き続けることになるとは、夢にも思いませんでした。11月17日発売の新刊を含めると8作品になりますが、「これで最後の作品になる」とこのブログに何度も書いてきましたし、今もその気持ちに変わりはありません。
売れっ子作家は次のオファーをいつも抱えていますが、わたしは本を書き終わったら次の予定はほぼありません。でも次の出版オファーがやってきて、気づけば10年が経ちました。
できることなら、もっと自分の介護を書籍化する人が増えて欲しいです。医療・介護のプロには書けない、家族目線の介護の情報が必要なんです。介護のプロですら、自分の家族の介護になるとうまくいかないわけですから。
商業出版デビューのきっかけ
この介護ブログを立ち上げたのが、2013年3月。誰にも読まれない時期が何年も続きましたが、「きっと誰かの役に立つ」という根拠のない自信だけはありました。でも介護離職して貯金は減る一方で、仕事もありません。
悩んだ挙句、2014年8月にブログコンサルを受け、そのアドバイスで2015年1月にKindle本を書きました。その時の経緯を書いた記事がこちら。
今も文章は上手くありませんが、それでもこうして8冊の本を出せます。最後まで書ききる体力と気合い、そして伝えたい熱意さえあれば、誰でも著者デビューできます。
8作品の出版の経緯
企画のたまご屋さんで1作目が決定し、発売から1か月で重版が決定。2作目は出版社から、直接オファーをもらいました。2冊世の中に本を出したことで、連載のお仕事が増えるようになり、そこから3作目のオファーがありました。
4~7作品目は、縁と運で出版できたと思っています。その縁や運が巡ってきたのは、おそらくこの介護ブログを休まず書き続けたからで、それがなかったら出版のオファーは来なかったと思います。
出版社の編集さんも、ブログを読めばだいたいどの程度の文章を書けるか判断できます。何も情報がない人よりも、公開されている情報が多いほど判断しやすいわけです。また更新頻度が高ければ、その人の熱意が分かります。世の中に伝えたことがあるんだって。
ブログの人気とか、SNSのフォロワー数が多い少ないとか、著者デビューにはそこまで関係ありません。インフルエンサー狙いの出版社もありますが、わたしはどちらにも該当していないのに、こうして10年以上本を出せています。

著者デビューを目標にしてはいけない
介護者の中には、自分の介護経験をブログやnote、アメブロなどで発信している方が多くいます。せっかくですから、商業出版を目指してください。いつもと違う読者層にどんどん広がって、知らない誰かの助けになっています。そして、目標を低く設定しないでください。
記念で1冊出せればいいではなく、最低3冊は出すくらいの意気込みが大切です。正直1冊出したくらいでは、よっぽど売れない限り何も起きません。2冊、3冊と積み重ねると、化学変化が起きます。予想もしない仕事や取材、読者からの感謝の気持ちなど、人生が変わります。
デビューした10年前と今とでは、書店の数が違います。出版業界自体が厳しいうえに、介護というジャンルはさらに厳しいです。だから著者デビューを少しでも考えている人は、今すぐに行動を起こすべきです。時間が経てば経つほど、状況はもっと厳しくなるでしょう。
これまでわたしの本を購入してくださった皆さま、本当にありがとうございます!皆さまが買ってくださったから、10年も著者として生き続けられました。8作目は11月17日発売、ご予約受付中です。どうぞよろしくお願いします!
また12月13日(土)の出版記念イベント、席ありますのですぐ確保してください。著者になりたいと思っている方、イベントに参加して直接わたしに質問してください。
今日もしれっと、しれっと。





























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