11/17新刊発売、12/13出版イベント開催!

著者デビュー10周年!自分の介護を書籍化したい人に伝えたいこと

2015年10月28日『医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得』(廣済堂出版)で著者デビューして、10年が経ちました。ここでいう著者とは商業出版のことで、自費出版やKindle本は対象外です。

まさか自分が介護の本を10年以上も書き続けることになるとは、夢にも思いませんでした。11月17日発売の新刊を含めると8作品になりますが、「これで最後の作品になる」とこのブログに何度も書いてきましたし、今もその気持ちに変わりはありません。

売れっ子作家は次のオファーをいつも抱えていますが、わたしは本を書き終わったら次の予定はほぼありません。でも次の出版オファーがやってきて、気づけば10年が経ちました。

できることなら、もっと自分の介護を書籍化する人が増えて欲しいです。医療・介護のプロには書けない、家族目線の介護の情報が必要なんです。介護のプロですら、自分の家族の介護になるとうまくいかないわけですから。

商業出版デビューのきっかけ

この介護ブログを立ち上げたのが、2013年3月。誰にも読まれない時期が何年も続きましたが、「きっと誰かの役に立つ」という根拠のない自信だけはありました。でも介護離職して貯金は減る一方で、仕事もありません。

悩んだ挙句、2014年8月にブログコンサルを受け、そのアドバイスで2015年1月にKindle本を書きました。その時の経緯を書いた記事がこちら。

そのKindleが思ったより売れたので、これはいけるかも? と頼ったのが、企画のたまご屋さんです。応募企画を出版社に配信し、興味をもった編集者が手を挙げる仕組みで、狭き門をくぐり抜けて著者デビューできたのです。
企画のたまご屋さん
ちなみに会社員だったわたしは、文章を仕事にしたことはありません。ライター養成講座も文章教室も通っていないのですが、43歳のとき著者デビューできました。自分でも予想していなかった、180度違うセカンドキャリアの始まりです。

今も文章は上手くありませんが、それでもこうして8冊の本を出せます。最後まで書ききる体力と気合い、そして伝えたい熱意さえあれば、誰でも著者デビューできます。

8作品の出版の経緯

企画のたまご屋さんで1作目が決定し、発売から1か月で重版が決定。2作目は出版社から、直接オファーをもらいました。2冊世の中に本を出したことで、連載のお仕事が増えるようになり、そこから3作目のオファーがありました。

4~7作品目は、縁と運で出版できたと思っています。その縁や運が巡ってきたのは、おそらくこの介護ブログを休まず書き続けたからで、それがなかったら出版のオファーは来なかったと思います。

出版社の編集さんも、ブログを読めばだいたいどの程度の文章を書けるか判断できます。何も情報がない人よりも、公開されている情報が多いほど判断しやすいわけです。また更新頻度が高ければ、その人の熱意が分かります。世の中に伝えたことがあるんだって。

ブログの人気とか、SNSのフォロワー数が多い少ないとか、著者デビューにはそこまで関係ありません。インフルエンサー狙いの出版社もありますが、わたしはどちらにも該当していないのに、こうして10年以上本を出せています。

これまで出した7作品

著者デビューを目標にしてはいけない

介護者の中には、自分の介護経験をブログやnote、アメブロなどで発信している方が多くいます。せっかくですから、商業出版を目指してください。いつもと違う読者層にどんどん広がって、知らない誰かの助けになっています。そして、目標を低く設定しないでください。

記念で1冊出せればいいではなく、最低3冊は出すくらいの意気込みが大切です。正直1冊出したくらいでは、よっぽど売れない限り何も起きません。2冊、3冊と積み重ねると、化学変化が起きます。予想もしない仕事や取材、読者からの感謝の気持ちなど、人生が変わります。

デビューした10年前と今とでは、書店の数が違います。出版業界自体が厳しいうえに、介護というジャンルはさらに厳しいです。だから著者デビューを少しでも考えている人は、今すぐに行動を起こすべきです。時間が経てば経つほど、状況はもっと厳しくなるでしょう。

これまでわたしの本を購入してくださった皆さま、本当にありがとうございます!皆さまが買ってくださったから、10年も著者として生き続けられました。8作目は11月17日発売、ご予約受付中です。どうぞよろしくお願いします!

また12月13日(土)の出版記念イベント、席ありますのですぐ確保してください。著者になりたいと思っている方、イベントに参加して直接わたしに質問してください。

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遠距離介護歴12年以上で、2013年から遠距離介護ブログを運営してきたわたしが、これまでの情報を基に、遠距離介護の定番となる本を目指して書きました!遠距離介護が始まるかもしれないと不安に感じている人や現在遠距離介護中の方に向けた実用書です。

 

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(82歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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