妻の退職とわたしの生活の変化について

退職願を胸ポケットから出す

妻の膠原病(全身性エリテマトーデス:SLE)ですが、現在はステロイドの量が少しずつ減っており、家の中でひとりで生活もできています。外出も少しずつ距離が伸びておりまして、たまに外食に行くこともあります。

しかし、外出後の息切れや疲れは相変わらずです。焦る必要もないので、ゆっくり日常生活をまず取り戻して、社会復帰までできれば理想です。

妻は今月いっぱいで会社を辞めるので、わたしの生活もいろいろと変化していきます。

わたしの生活リズムを変更する

妻は2週間に1回の通院が決まっているので、わたしの遠距離介護スケジュールもそれに合わせて変更することにします。盛岡に帰る頻度は変わらないのですが、滞在日数を少し減らすことにします。

あとは2人とも家に居ることになるため、わたしはカフェでブログやコラムのお仕事をやるつもりです。近くに家族がいると、集中して文章が書けないタイプなので。

うちら夫婦の家計は決まった金額を夫婦共通の口座に入金して、そこから家賃や公共料金が徴収されるという仕組みで16年やってきたのですが、しばらく妻の収入が途絶えそうなので、わたしが当面はカバーすることになります。

いきなり生活苦になることはないのですが、わたしも安定した収入が得られる方法を考えないとな・・と思っています。

難病申請をしてみた

難病申請をしたことで、妻は医療費の助成が受けられます。難病医療費助成制度を利用することで、 月額自己負担上限額を超えた分が助成されます。とはいえ、そんなに上限に到達することもなさそうで、あって良かったという程度です。

また、区から心身障がい者福祉手当が支給されます。こちらは大変ありがたいです。

傷病手当金の受給

妻が在籍していた会社の健康保険組合から、傷病手当金を受給できそうです。最大で1年6か月受給できそうなので、これは助かります。

障がい者手帳の取得

こちらは申請してみたものの、医師から対象外と言われたので、残念ながら取得はできませんでした。

わたしは妻を扶養に入れることで、確定申告の扶養控除を受けることにします。

ということで、わたしが健康でしっかり働かないと、母も妻も大変なことになってしまいますので、健康には特に注意しながら、がんばりすぎずにしれっと働きたいと思っています。

これまでも家族の健康状態に応じて、自分の働き方を柔軟に変化させてきました。それができるフリーランスという立場は魅力的ですが、やはり収入面がまだまだ安定しません。とはいえ、こういう時の備えであったり、対応力はそれなりにある方だと自分で思っていますし、自分のことをすごく信頼しています。狼狽して身動きが取れなくなる人も多くいるのに、割としれっとできます。

40代頭からずっとこんな感じだったので、慣れたんでしょうね。今回はどう自分を変化させていくのか、楽しみです!

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか