父の退院前日(7月20日)に、ケアマネが要介護認定の申請手続きをしてくれました。4日後に市の調査員が来て、自宅ベッドで動けない点滴中の父に、ベッド脇から要介護認定の面談をしました。声もあまり出ないし、ほとんど何もできないという父の回答でした。
認知症の母の時も、だいたい1か月くらいで結果がくるので待っていたのですが、いくら待っても連絡がありません。そして10月10日・・やっと結果が通知されました、要した日数は80日。父は亡くなってます。介護度も決まってないのに、どうやって介護保険サービスを利用したのでしょうか?
暫定ケアプランの利用
父のように退院して自宅で介護する場合、すぐにでも介護保険サービスを利用する必要がありました。結果通知までの1か月すら待てない状況です。そんなときは、ケアマネが「暫定ケアプラン」を作成します。ケアマネが要介護度を推測して、一時的なケアプランで介護保険サービスを利用するというものです。
当初、ケアマネが想定していたのは「要介護4」でした。父はベッドから動けませんでしたから、訪問介護(毎日2から3回)や訪問看護、訪問リハビリ(週2回)、訪問入浴、福祉用具貸与などでフルで利用すると、介護保険内にギリギリ収まるかどうかと言われていました。
想定より介護度が低い場合は、差額分は全額自己負担になります。もちろんそういう事態も想定して、お金の計算はしておりました。
要介護認定の結果
途中経過をケアマネから聞いていたのですが、結果は一向に来ません。で数日前に来たのが「要介護5」でした・・・すでにこの世に、父はいませんが。
要介護5と認定された父が、自分の足でレンタルDVDを借りに行くようになり、タクシーを使って遠くまでラジカセを買いに行き、亡くなる2日前にわたしと焼肉を食べる・・・介護度だけですべて判断できるものではありませんが、かなりファンキーな要介護5であったことは、間違いありませんね。
末期がんの人への要介護認定の迅速な対応
厚生労働省老健局老人保健課の通知で、このようなものがありました。
末期がんの方については、申請後短期間で亡くなる方が一定程度存在するため、市町村等において、末期がんの方に対する迅速な要介護認定等を行えるよう関係機関等との連携体制の構築や、暫定ケアプランの適切な活用といった取り組みが重要となります。
引用元:末期がん等の方への迅速な要介護認定等の実施について (厚生労働省)
ここまで結果の通知が遅くなった原因は、主治医意見書がなかなか出てこないからでした。医師は自ら父に余命宣告をしておきながら、残された時間が数か月しかないことを知っていながら、意見書をなかなか書きませんでした・・・余命短い人の時間の大切さや重さ、在宅介護の現状を知らないのだろうか?知らないんだろうな・・・
父と妹は診察まで4時間近く待たされたと怒ってましたし、余命宣告の仕方が父は気に入らなかったらしく、ものすごく怒っていました。だから余命宣告の3ヶ月を過ぎたら、医師のところへ元気な姿見せに行こう!なんて、わたしと話していたくらいでした。
ちなみに介護保険サービスの利用という点では、家族はノーダメージでした。要介護度の結果が出ないから気持ち悪いという程度で、月々にかかる費用の推測もケアマネから聞いていたので、特に問題はありませんでした。
この医師に父の最期を託していたら、激しい後悔しか残らなかっただろうと思います。信頼関係ゼロの医者に最期を託すほどつらいことはないと思ったのと、緩和ケア病棟への転院を勧めたこの医師の指示に従わなくてよかったと、改めて思いました。
病院の選択肢が限られる地域では、やむを得ず信頼できない医師にお願いしている、妥協しているご家族は結構多いと思います。最期を迎える時の医師の選択、とても大切です!
今日もしれっと、しれっと。
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くどひろさん、こんばんは。
今の状態で、医師も意見書提出に時間が掛かると言うことは、理由はどうあれ、今後は介護認定の為の意見書もどんどん増える訳で、もっと認定に時間が掛かりそうですね。
そして、地域包括の認知度も相変わらず低く、介護認定を受けずに身体機能が大きく低下する方もどんどん増えそうです。
自分もてんてこ舞いさま
いつもありがとうございます!
ひょっとしたら家族側は、意見書があまりに遅い医師ならばセカンドオピニオンを検討するという指標になるかもなぁと思ったりもしています。包括の認知度のことは記事で書いたか、人前で話したときか忘れてしまいましたが本当に低いですよね。すべての世代で3割に到達してなかったと思います。
くどひろさん、こんばんは。
認知度3割ですか、周知の努力不足ですね。
実は昨日、ご近所で介護認定を受けた方が良いのでは?と思う方がおり、地域包括へ伝達したんです。
地域包括とは、義父母の事を県を跨いで受け入れて貰うかもしれないと考えた昨年末に繋がり
その後私の身内はお世話になってはおりませんが、地域自治会の高齢者支え合い活動などを通して
地域包括の職員の方とも親しくなりお話をし易い関係が出来ています。
しかし、なんでも相談して下さいと言う割には、最終的に地域包括が地域の方の通報により強制介入するケースは
「すぐに生命に危険があると思われる独居の高齢者のみ」なんですよね。
他人が連絡しても、一通りの事情は聞いてくれて、聞き取りリストみたいなものに載せてくれますが
最終的には、ご家族が居る、配偶者がいる、一人ではないので様子を見ましょうと言う事になります。
結果、このような状況では、高齢者ご本人の運動機能がある程度保たれている状態からの
予防的意味も含めた認定の「要支援、1、2」の認定は誰にも降りないと言うのが現実です。
今知りたいなと思う事は、要支援の1、2の認定を頂いた方は、どのような経緯で認定まで漕ぎ着けたのか?
その経緯が知りたいなと思う事と、介護認定の7段階の人数とその分布を知りたいなと思っています。
おそらくは、軽度の日介護認定者が増えても、受け入れが困難になる可能性は否めませんが。
自分もてんてこ舞いさま
明日アップされる記事は、包括のやりすぎのお話です。これはこれでひどい話なのですが、一方で医者で言うところの様子見連発も困ったものですね。わたしも同様のケースを聞いたことがあったので、以前包括について書いたところすごく反響が大きかったです。
介護認定については高齢者が増える今後は更に問題がありそうですよね。認知症専門医のPodcastでも、現状の問題点を指摘していました。
私の母は要支援2です。5年前にうつ病で入院して退院する際、自宅に戻って生活する上で介護サービス(デイサービスと訪問看護)が必要であると判断され、介護認定を受けました。
しかし、この春の認定の結果が要支援1に下がった途端、うつ病が再発して不定愁訴から何もできなくなり再入院となりました。そんなことから、再認定をしてもらったのですが、「要介護1になるだろう」というケアマネの予想に反して要支援2に戻りました。精神面が安定している時と不安定な時で必要とされる介護度合いが違うため、遠距離介護の身には正直困っています。この件も含めて医師と話し合う予定です。
それにしても高齢者うつ病は人数の割りには情報が少なく、逆に認知症の情報や対処は色々考えられているので、その点はちょっと羨ましいです。
くどひろさん、盛岡でも活動なさっているのですね。今度調べてみます。帰省中タイミングがあえば、参加したいと思っています。
くどひろさん、こんばんは。
明日の記事を楽しみにしております、ありがとうございます。
みーしえるさんのお母さまのように、入院を切っ掛けに病院から資料を頂く方は多いようですね。
私の知人の奥さまは、長年統合失調症を患い、そのまま若年性認知症になり、確定診断後5年経過して現在要介護3ですが
そもそも統合失調症で、間に更年期障害が入り、そして認知症という経過で、正直なところ明確な区分は出来ないままに
更年期症状にしてはいつ迄も症状が酷いと思ううちに、若年性認知症に罹患していたという事ですが
女性は更年期があるので見極めの難しい事もおおいようです。
住んでいる市の介護認定の数字を調べてみました。
高齢者の総人口に対して、おおよそ20人にお一人が、何らかの介護認定を受けていました。
市町村の高齢化率は24.2%です。
そして、介護認定を受けている方のおおよそ31%が、要支援1、2の枠でした。
最後に当然といえば当然かもしれませんが、介護度が上がるにつれて
認定を受けている人数は減っていました。
機会があれば、要支援認定を受けた理由についても調べてみようと思います。