こんな方法もあるよ!「認知症と熱中症対策」

熱中症

いやぁ、今年は本当に暑いですね!

認知症と熱中症の関係について、意外と情報が少ないので調べてみました。あと、我が家の熱中症対策についても、ご紹介します!

認知症と熱中症

環境省は熱中症弱者(特に熱中症に弱い人たち)を、このように定義しています。

高齢者
体内水分量が少ない、汗をかきにくい、気温の上昇への感度も悪く、のどの渇きを感じない傾向がある、エアコンを使いたがらない、持病がある

既往歴
高血圧(利尿薬(脱水を招く)、降圧薬(心機能抑制)、糖尿病(尿糖による多尿)、精神疾患(向精神薬の発汗抑制作用、社会との接触が少なく暑熱順化が不十分、暑さを気にしない)、脳卒中後遺症、認知症(暑さを気にしない、対応しない、できない)など

日常生活
身体的ハンデキャップ(活動性が低く暑熱順化が不十分)、独居(家族の見守りがない、社会とのつながりが少ない)、経済的弱者(エアコン設置なし、電気代、悪い住居環境、低栄養状態)
引用元:http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/kogi01.pdf


認知症の人は暑さを気にしないし、対応しない、できない
と書いてあります。赤文字は特に、我が家が注意しないといけない箇所です。

専門家が語る認知症と熱中症

このブログでもよく引用させていただく東京・練馬の石神井公園ひろクリニックのsatomi inoueさんのツイートをご紹介します。


要は認知症の進行を一気に加速させてしまうんですね、熱中症は。
長尾クリニックの長尾和宏医師も、

やはり認知症の人が多い。気温や湿度の変化を感じる力や、クーラーをつける知恵が低下しています。団地やマンションが4人で独居が3人。古い建物、風通しが悪い部屋、が危ないです。

5人とも幸い軽症だったのでクーラーと経口補水療法で軽快しました。それにしても毎年この季節になると、熱中症対策から気を抜けません。特に、独居、団地、認知症の方は、要注意です。昼間だけでなく、夜も気が抜けません。
引用元:http://apital.asahi.com/article/nagao/2015071400009.html

このように言ってます。経口補水療法とは水と電解質を口から補給する方法で、所さんがCMしている経口補水液OS-1が有名ですよね。

亡くなった祖母によく飲ませてました、ドラッグストアで1本200円前後で売られてます。夜も気が抜けないってのも、ポイントですよね。

我が家の熱中症対策

1.エアコンを設置する

母は居間にいることが多いのですが、夏は35度まで室温が上昇します。なので、祖母の部屋からエアコンを2年前に移動しました。

新たに購入しなかったのは、高齢者の大好きな 「もったいない」 を利用しました。高いエアコンを買ったのに使わないで劣化させるなんてもったいない!という言葉に、母は妙に納得したようです。

入タイマー設定を利用して、朝6時くらいから自動運転するようにしています。冬場に石油ファンヒーターを使わせたくないからという理由もあります。

2.デジタル電波時計はここでも役に立つ!

本ブログでプッシュしているデジタル電波時計。認知症でアナログカレンダーを読むことができないときに、指さしで日時を理解してもらうためのものですが、この時計には気温や湿度もあります。

もし、気温や湿度が理解できる人ならば有効です。ちなみにうちの母は、理解できません・・・設定温度20度でキンキンに冷えた部屋にしたり、30度が暑いってのが理解できません。湿度の意味も難しいようで、わたしが判断材料に使ってます。

3.ヘルパーさんにはいつもより多く牛乳やジュースを多く購入してもらう

母はありがたいことに、水分をよくとります。なので、ヘルパーさんにジュースや牛乳を多めにストックするよう、お願いしています。下手すると、1リットルの牛乳パックを1日で消費することも(笑)

こういう時はすげー褒めます、やるねー!年取ると飲まない人多いから、どんどん飲みな!と言います。よく飲むやつほど若い!とか言うんですけど(意味不明)、そうすると母はホイホイ飲んでくれます。夜の失禁が怖いけど、死ぬよりいいです。

面白い!と思った熱中症対策

テレビでよく紹介されている日本気象協会が監修した 「見守り熱中症計」 はご存知ですか?

ボタンを押すと、気温と湿度を計測します。日本気象協会独自の計算手法で、夏は熱中症の危険性を5段階のLEDライトで、冬は風邪などの危険性 を4段階のLEDライトで表示します。

危険性が高いときは、ブザーが鳴り注意喚起をします。10分おきに自動的に計測して知らせる機能付きで、認知症の方にはいいですよね。ボタン押すこと自体を忘れますからね。

エアコンのない実家のわたしの部屋は危険です、ピーピーピー。扇風機の風が生ぬるい・・・

暑いときは、しれっと しててはいけませんね。

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6 件のコメント

  • あー・・・ これはまずいですね。 母が暑くないっていうんであまりエアコン使わないんでいたんですが・・・ 外気温33ぐらいまでは扇風機で大丈夫。それどころかエアコンつけると上着を探し出すので大丈夫かなと思っていたんですが・・・。 寒がりなだけならいいんですけどねえ。

    これ以上進んでほしくないですね。メマリーが10で平気になってしまいました・・・。

  • syumitektさま

    最初はエアコン嫌いで扇風機でねばっていたのですが、背に腹は代えられない状態までいったらエアコン使い始めるようになりました。エアコンがだめだとしても、OS-1だけでもなんとか・・・

  • 我が家の姑は、今年の夏を境に急激に認知症の坂を転げ落ちています。
    やっぱりこの夏の暑さが原因だったんですね!

    最近は舅の姿が見えないと探しまくって、舅には甘えています。

    夜間の徘徊もしてしまうようになり、家族中でどう対応すべきかあたふたしています。

    家族みんなで穏やかには過ごせるように頑張ります!

  • めづめづさま

    コメントありがとうございます!

    暑さは認知症のスピードを加速させてしまうようですが、不思議と一方的に坂を転げ落ちないとわたしは思います。いい悪いを繰り返しながら、ゆっくり下る感じだと思います。もちろん個人差はあります。

  • こんばんは。

    洗濯の知恵は面白いですね、自分もしょっちゅうフチなし眼鏡を置いた場所を忘れたりして
    やっぱり黒ぶちにしないと見つけにくいなぁなどと、最近あれこれ心配ですが
    視覚から得る情報って本当に大切なんだなと思います。
    認知症ではなくても、視力が落ちて来ると、目の前に有るものが周りの物と同化してしまい
    見えているし目の前にあるけど、見つからない事が多いように感じてます。

    エアコンの熱中症対策も、私も最後は一定温度でつけたままにするようにと母に伝え
    室内に設定温度と、エアコンを切らないようにと、張り紙をして貰いましたが
    それでも「だって、施設からデイサービスに出かけてしまったら、留守の間勿体無いでしょう」と
    一回一回切られてしまって、毎回毎回「ねぇ〜暑いんだけどさぁ〜どうしたんだろうね?」と
    デイサービスから帰る度に、600キロ離れた彼方から、エアコン操作の電話が掛かって来てました。

    そしてくどひろさんと同じような大きな温湿度計を使ってましたが
    「温度計何度になってる?」
    「湿度計は何度?」と温度の確認をすると「35ってなってるかな〜?」なんて返答で
    えっ、温度、湿度じゃないよね、まじどっちよ、死ぬよとか、物騒な事も思いながら
    更に「窓全部開けて〜扇風機回して〜次は玄関も全部開けてね〜」なんて
    やりとりしてました。

    でも母の気になって譲れないところは、デジタル時計の裏側の衝立を自分で倒してしまい
    結果再度自力で起こす事が出来なくなり、デジタル時計が横倒しになってしまった事が
    不穏に繋がる引き金になってしまったと言う、意外な展開でした。

    施設の事務所へ持って行ったら、きっと誰もで解るからお願いしてごらん!と伝えても
    「こんな難しい事は、利口な男の人じゃなきゃ解らないよ、誰にでも出来る事じゃないんだから、無理無理」と
    暫くデジタル時計が寝ていた事がありました。

    今思えばリモコンとコンセントが、手の届かない高い位置に有ればエアコンは問題解決でしたね。

    声で知らせる洗濯機とか、企業に改善要求みたいな事で声を届けたら、すぐに実現しそうです。
    色々考える事が勉強にもなるし面白いです。

    認知症患者は亡くなっても、色々勉強になる事例を残して行ってくれてるなと思います。

  • 自分もてんてこ舞いさま

    そうなんです、見えるような位置に置くことが大切だと思います。冷蔵庫の中のものも中心に集めるようにしているくらいです。温度も湿度も理解できない母なので、本当はスマホで温湿度を遠隔操作しようかなとも思うのですが、今は本人の自由にしています。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。ものがたり診療所もりおか地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父も、別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)