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認知症の母と食事をする際に皿を片づけながら食べる3つの理由

認知症の母と食事をする際には、注意点がたくさんあります。これまでも下記のような記事を書いてきました。

最近始めたこととして、食事が終わった皿を母の見えない場所へ片づけるようにしました。その3つの理由とは?

完食できなくなるから

ブログでも何度か書いてきましたが、母は初見の食事の量が多いと食べられない、完食は無理と思ってしまいます。でも実際は回転ずしのように少量ずつ出てくれば、たくさん食べられます。

食事が始まったあとも、一定の時間が経って皿が片付いていないと、食べるのを諦めてしまうケースがあります。そのため母が食べ終わった皿をわたしがどんどん片づけていくと、見た目的にもスッキリするし、目の前の一皿に集中すればいいので、最後までご飯を食べてくれます。

食卓から床のお盆へ皿を移動

母が皿の片づけを始めるから

主婦の名残なのか、母は食べ終わった皿を重ねて台を拭きます。食事後であればまだいいのですが、食事中に気になるのか片づけを始めてしまうのです。

そうするとそっちばっかり集中して、食事が進まなくなります。そうならないためにわたしが先手を打って、食器等をどんどん片づけていきます。

片づけまくって1皿しか残ってない食卓

食べ方が分からなくなるから

これは食事のワンプレート化にも共通するのですが、残っている皿が多いと、どのおかずにどの醤油をつけたらいいか分からなくなります。例えば餃子用の酢醤油の皿があったとして、その皿が残っていれば、いろんなおかずを酢醤油につけて食べてしまいます。

そんな食べ方はして欲しくないので、餃子が終わったら素早く酢醤油を片づけます。刺身のわさび醤油も刺身がなくなったら、すぐ片づけます。じゃないと、ほうれんそうのおひたしをわさび醤油で食べようとするからです。

皿をどんどん片づけて食卓をスッキリすれば、母は迷いません。

こんな感じで食卓がせわしなくなっているので、わたしは東京に居るときはゆっくり食事を楽しみますが、実家に帰ったときは諦めてます。デイサービスに行った日ぐらいは、ひとりゆっくり食事を楽しみますが、あとは食べて片づけての繰り返しです。

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今日もしれっと、しれっと。


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2件のコメント

おはようございます。ご無沙汰しております。

1ヶ月ほど前、父とアイスコーヒーを飲んだのですが、ガムシロップとミルクの違いや使い方がわからなくなっていました。ブログを読んでいると、冷静に対応できて助かっています。

今度の講演会、私の地元で開催するんですね。私は県外なので参加できませんが花巻市に来てくれること嬉しく思っています。

sakoさま

ご無沙汰しております!
確かにガムシロとミルクは、うちも分からないと思います。

あ、そうでした! 花巻からオファー頂けて、うれしかったですよ。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【著書】
老いた親の様子に「アレ?」と思ったら(PHP研究所)、親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか

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