病院で最期を迎えるほうが安心だと思っている方は「なんとめでたいご臨終」という本をぜひ読んで欲しいです!

なんとめでたいご臨終

今日のお話には、ある目標があります。

それは誰かが余命×ヶ月と宣告されたとき、くどひろのブログに面白いこと書いてあったな! あるいは、くどひろが「なんとめでたいご臨終」という本を読んだ方がいいと言ってたな! と思い出してもらえることです。なんとなくでいいので、頭の片隅に入れて頂けると、何かの時に役立つと思います。

また、今日のお話はブログ読者の皆さまに、選択肢を増やしてもらうことも目標です。考えを押し付ける気もなく、ただただカードを1枚増やしてほしい、そう思っています。くどひろのような考えもあるんだ、それでいいです。


在宅で看取りたいとは思っている、でもナースコールもないし、救急車を呼ぶのも嫌だし、何より医者が近くにいた方が安心する、だから病院で看取る方を選択すると考えている方はかなり多いと思います。

今のわたしは、その決断を迫られて「在宅看取り」を選んだ人間です。父は急性期病院を退院し、自宅マンションへと戻ってまいりました。今日で6日目ですが、本当に心からこの選択をして良かったと思っています。

父が最期に選んだ場所は自宅(家出先)

父のこの事態を予測していたのかよく分からないのですが、なぜか看取りの本をいろいろと読んでおりました。だから、普通の人よりは、病院で看取りたくないという思いは元々強かったです。

大往生したけりゃ医療とかかわるな【介護編】という本を読んで

2017.05.10

さらに、認知症の母のかかりつけ医である、ものがたり診療所もりおかの松嶋先生は、訪問診療医です。たくさんの方を自宅で看取り、幸せな最期を迎えた話を聞いていましたし、その話の一部は自著(2作目)の最後でご紹介しました。

もうひとつ、不思議なことがありました。日本在宅ホスピス協会会長である小笠原文雄(ぶんゆう)先生の新刊「なんとめでたいご臨終(小学館)」のツイッターアカウントが、わたしをフォローしてくれまして・・・それで小学館本社でトークライブがあるということで、行ってまいりました。介護ポストセブンの連載を持っているからとかではなく、奇跡的にフォローで気づきました。看取りアンテナがMAXだったから、気づいたのだと思います。

本の一節をご紹介します。

当時は、”家で苦しみ始めたら、救急車を呼んで病院へ”という考え方から、病院の使命である延命治療を受け、苦しんで亡くなる人が多かったのです。(略)「最期まで家にいたい」という願いが叶う時、目には見えないいのちの不思議さがある、在宅医療なら病院ではできないいのちのケアができる、そう思うようになったのです。
引用元:なんとめでたいご臨終(小学館)

たった6日ですが、わたしもいのちの不思議さを感じました。急性期病院にいた時の父は本当に覇気がなくて、そんなことでは新世界を渡り歩けないと思いました。しかし、家に戻ってくると、笑顔が増えたり、三ツ矢サイダーが飲みたいと言ったり、いっそのこと悪魔の実も食ってくれとすら思いました。

病院は、能力者の力を封じ込める海楼石でできているんだ!そう思いました。病院は、医療の力で守っているように見えるけど、人間の持つ本来の力を奪ってしまう・・病院から出た父の変化を見ていると、強く感じます。これは祖母を看取った時も感じたことです。

こんな一節もあります。

在宅医療っていうのは、私が24時間お世話したり面倒を見ないといけないのかなとか、私の生活が束縛されるんじゃないかって、すごく不安がありました。でも訪問看護師さんやヘルパーさんがにこやかに面倒を見てくれるからとても楽で、私は見ているだけでいいんだって。それくらい安心感がありましたね。
引用元:なんとめでたいご臨終(小学館)

これも書いてある通りで、わたしも今まさにこの状態です。わたしは仕事をしてないので(してるけど)、比較的父親のところに行くことができます。行けるときは行くようにしていますが、夜は父を置いて母の実家へ帰っています。24時間緊急対応の仕組みも整えているし、父は電話する力は残ってます。わたしも束縛されていませんし、それを証拠に東京へ帰ります。

実際、自宅で看取ると言った時、わたしの身近な人は反対しました。父本人ですら、最期は病院でお願いしたいと言いました。しかし、この本の内容を伝え、松嶋先生という実践してくださる方がそばにいると伝えると、

やっぱり、最期まで家にいる!

そう言いました。本の中には余命宣告をくつがえす患者さんたちの話や、看取った後の幸せな家族の話、ひとり暮らしでお金がなくても自宅看取りは可能など、とにかく今皆さまが持っている看取りの常識がひっくり返る本だと思います。

トークライブに参加された方々も、思っていた看取りの常識と違って驚いていたと思います。わたしは松嶋先生よりある程度話を聞いて参加したので、やっぱりこの決断でいいんだという後押しを小笠原先生からもらいました。

さて、余命宣告に対して、父はどれくらい抗うことができるのか・・・宣告通りになってしまうのか・・・正直分かりません。それでもわたしは、在宅医療の底知れぬ力というものを、今感じています。何があっても、この決断に間違いはなかったとわたしは思うし、父も妹も思っているはずです。

今勉強していることは多くの人に伝えたい!そして、認知症の母の看取りのとき、今回のような手順で確実に実行したいと思っています。

ちなみにこの本は、わたしがプッシュしなくてもすでにバカ売れ中です。(Amazonは品切れ:記事を書いている時点では)わたしのブログを読んでくださる方は、こういったところへの意識高い系だと思いますので、一冊手元に置いておいて、いざという時に読み直すといいと思います。

末期がんの方の在宅ケアデータベースがあるので、どこの病院が該当するかチェックしてみるといいと思います。そこから末期がんだけでなく、在宅看取りができる病院のあたりをつけてみるといいと思います。

あくまで読者の皆さまの選択肢を増やしたい!ただそれだけですよ~

今日もしれっと、しれっと。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。ものがたり診療所もりおか地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年より悪性リンパ腫の父も、別拠点で在宅介護中。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)