遠距離介護の大きな敵「テレビが壊れる」ということ

介護 テレビ 故障

先日、こんなツイートをしました。

ここ最近、実家の電化製品が立て続けに壊れました。

まずは携帯電話。ガラケータイプのらくらくホンを母親に持たせています。本にも書きましたが、スマホはマメに充電をしないといけないので、忘れやすい母親の場合、常にバッテリー切れでつながらない可能性があります。だからわが家は、あえてガラケータイプのらくらくホンを使っています。

ドコモショップに持って行くと、新しいらくらくホンに変えると約4万円かかることが分かりました。でもって、基本料金もほぼ2倍になると。認知症のお薬やら健康食品には積極的に投資をするわたしですが、ほとんど電話を使わないのにただ払うなんてのは、ムダの極み。結局、今使っているらくらくホンを修理する道を選択したら、2万円かかりました。

いつから母親に携帯を持たせたか調べたら、2011年3月中旬。東日本大震災でヤバイと思ったわたしが、母親に携帯を持たせたんだなぁ・・と、しみじみ思いました。あの頃はまだ、母親の異変にはうっすらとしか気づいてなかったなぁ・・・

別居介護にとってテレビが壊れるのは大問題

固定電話もあるので、携帯はそんなに大きな問題ではないのですが、テレビは大問題です。1日中居間に座ってテレビを見ている母親にとって、テレビの故障は困るのです。ある日の朝7時、都内に居るわたしの元に、岩手の母から電話が来ました。

ひろ、なんだかテレビの調子がおかしいみたい。ザーザーいってる
くどひろ
(寝ぼけながら)おはよう、前からちょっと調子悪かったから、テレビ買い替えだね・・・
あらそうなの・・あんた今何やってるの?
くどひろ
え?おれ、これから仕事だから、ちょうど出勤前。

電話を切ると横にいた奥さんがすかさず、

違うでしょ、おれ、これから二度寝だから、でしょ?

図星過ぎて、返す言葉もありません・・・出勤の必要のないわたしは、パジャマのまま母親と電話していますし、朝7時と言ったら、本当に二度寝していることが多い、ある意味幸せ者です。で、奥さんをお見送りするという・・世間一般的には、わたしのようなものをニートとか主夫とかいうのでしょう。

ひどい時は、1日パジャマのまま、パソコンの前で文章を書くこともあります。通勤距離10歩、通勤時間10秒のわたしのオフィスは、居間のダイニングテーブルです。パジャマはスーツみたいなもの。でも、家だとお菓子とかテレビとか誘惑が多いので、カフェなどで文章を書くことも多いです。通勤しなくなると簡単に太るので、ジムもしょっちゅう行ってます。空気を吸うだけで、太る年齢に突入してしまいました・・・

母親には会社勤めしていることになっていて、その設定を4年半も続けてます。朝に電話が来たら出勤前といい、昼に電話が来たらオフィスの中という、夜に電話が来たら残業中と必ず言うのです。

案の定、テレビが壊れると母親はその都度気になるので、何回も電話してきました。その都度、オフィスに居る感じで(実際はパジャマ)来週帰ったらテレビを買い替えることを告げ、それを1日繰り返しました。

とはいえ、次帰省するまで1週間、ずっとテレビが見られないのは結構困ります。ボーっと1日していたら、一気に認知症が進行する可能性だってあります。変な行動をしだすかもしれない・・・テレビが故障するというのは、遠距離介護にとって死活問題だなと、今回気づきました。

最終的にどうなったかというと、母親が妹にも電話をしたらしく、冷静な妹は画面の説明どおり母親に操作させて治りました。地デジ設定じゃなく、アナログボタンを押してしまったみたいです。1日テレビが見られないだけで、えらい騒ぎとなりました。

確かわたしはこんなとき、SOSを発信できる環境にあったような気もするのですが、基本は実家から90分離れた妹に週末来てもらってなんとかするというのが、第一選択。次に、頻繁に帰省しているわたしがなんとかするというのが、第二選択です。

でも多くの遠距離介護している人は、大変ですよね?月1回、いや3ヶ月に1回の帰省ならば、こういった電化製品の故障は気づかないでしょう。認知症だったら、故障したことをたまに帰ってきた子どもに訴えられないし、子どもも短期間しかいないから気づかないみたいな・・・

訪問看護師さんだって、ケアマネさんだって、電化製品の故障までさすがに気づかないので、不便なまま生活している高齢者は結構いるんじゃないかな。テレビが壊れた時は、早めに手を打たないといけないな!と痛感しました。

今日もしれっと、しれっと。

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6 件のコメント

  • こんばんは。

    本日の記事は、認知症を患い亡くなった母と、同じ症状だったので思わずコメントしたくなっちゃいました。
    あの「地デジ」切り替えのボタン、無くしてくれないかしら?と何度思った事か。
    リモコンのボタンは軽いタッチで使えるので、ほんの少しの加減で地デジから切り替えられてしまい
    毎度毎度母は「触って無いんだけどね〜、そうか、これ押しちゃって変わったんだねぇ〜」と、同じく遠い電話の向こうで
    毎週、毎週、毎日毎日、そして数時間毎に、繰り返してました。

    母は父が亡くなり独居になったので、自立型の施設へ入ってましたが、それでも基本居室内の事は
    本人及び家族がしなければならない決まりでしたので、困った事が起きて電話を受け時は
    その場で「困りごとメモセット(ノート鉛筆をファイルケースにセットイン)」に電話しながらメモさせて
    ケースの表側には「介護ヘルパーさん、ケアマネさん、家族へ」と書いて、直接近くで介護してくれる方向けに
    訪れた時にはノートを確認して貰うようにして、人の手が入るタイミングで、確実に「困りごと」が
    介護者へ伝わるようにしました。

    一定期間は結構効力発揮のシステムでした。

    テレビのリモコン問題も、我が家と母のテレビが同じテレビだったので、とても助かりました。

    デジタル時計や温度計なども、便利でも認知症の方には扱いにくい事も多く
    欲しいと言われて送る時には、都度説明書をコピーして製品の形が分かるように写真に残して
    「このボタンがね」とか「ここの留め具がね」とか言われ時に、形状確認して答えられるようにしたり
    懐かしい思い出になりました。

  • 自分もてんてこ舞いさま

    コメントありがとうございます!

    なるほど、困りごとメモセットですね。これは我が家でも使えそうです。また説明書のアイディアも、なるほどと思いました。ブログを書いていると、必ず似たような境遇の人が日本のどこかにいることに驚きます。勉強になりました。

  • お久しぶりです、1冊目の御本を読ませて頂いて、
    感想を書こうと思いながら2年経ってしまいました(笑)。。
    遅ればせながら、感想をば。
    介護に関するお役立ち情報はもちろんのことながら、
    私にはくどひろさんの働き方が響きました。
    働き方に共感出来る部分がとても多かったです。

    私は年末年始だけ働いて、あとの数ヶ月は半介護半趣味でブラブラしてます。
    (1年分を3ヶ月程で稼ぎます。)
    といっても、3ヶ月間がめっちゃ高収入というわけではなく、
    非常にミニマムな生活をしているのと、
    シェア生活者がいるので、こんな働き方が成立しています。
    両親の外遊びを企画したり、旅行に付き添ったり、
    こんなことは平日休みや、時間体力に余裕がないと、
    できないだろうなぁ、としみじみ感じています。
    しかし。
    認知症の父に将来を心配されています。あはは。
    何となく私が定職についていないことは分かっているようで、
    50才も過ぎてどうするんだ、、とたまに聞いてきます。
    まぁこれからは、年齢による縛りもゆるくなって、
    こんな柔軟な働き方がもっともっとアリな世界になるよね?と
    希望的観測で生きてます(笑)。

    さて、話変わってウチも母が今使ってる携帯が壊れたら非常に困ります。。
    念のために今は並行でスマホも持って貰ってますが、
    やはりちょっとしたタッチやアップグレードでUIが変わったりして、
    そんな追われるようにしょっちゅう更新しなくて良いよ!と開発者に言いたい(^_^;)。
    最近は高齢者向けを意識したスマホも多々出ているようなので、
    そこんとこよろしくお願いしたいですわ。
    今チェックしてるのはTSUTAYAが出しているTONE。
    なかなか高齢者に良さそうですが、本体4万は高すぎ。
    月額1000円は魅力だけど、低機能で良いので半額にならないかなーー。

  •  自分のテンテコ舞さんの 製品、説明書を写真に残す!ナイスアイデアですね。
    来週訪問するのですが、その時にエアコンを暖房から冷房モードに設定(風の向きも上向きに直す)の予定です。
     でも何かの拍子に変なボタンを押していまう事って我々でもありますよ、そんなときにリモコンの写真撮っていれば役に立ちそうです。

  • Amyさま

    うわぁ、お久しぶりです!!

    相変わらずブログをしれっと続けておりますが、Amyさまのように初期にコメント頂いた方々は特に覚えております(TwitterやFBなどのコメントもあって、すべてのお名前を覚えられなくなって・・・)2冊目の本を読んで頂き、ありがとうございます。働き方に関しては全く興味のない方も多く賛否両論なのですが、興味を持って頂いてうれしいです!!

    年末年始だけ働く・・・めちゃ理想じゃないですか!わたしも本を出すと印税でリッチだと勘違いされるのですが、かなりミニマムな生活をしています。そして働き方はAmyさまの言うとおりの予測をわたしもしています。会社員前提の介護の話が多いのはやむを得ないのですが、他にも目を向けて欲しいといつも思ってます。

    そうなんですよ、携帯そのままでいいですよね。わたしもたまたま昨日、TONEを見ました。でもらくらくホンでしばらく頑張ります。

  • トトさま

    コメントまで読んで頂き、ありがとうございます。ナイスアイディアですよね!

    ある方のアイディアですが、リモコンを没収して自動運転中の札をつけておくというのもあります。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。ものがたり診療所もりおか地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年より悪性リンパ腫の父も、別拠点で在宅介護中。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)