思わぬうんこ祭りもありましたが、遠距離介護終わりました!

11月のお勤め、終わりました。介護って基本、想定外のことばかりですよね。気づいたら1日終わっているみたいな日が、結構ありました。

今回の遠距離介護でやったこと

  • 母が階段で2階に上がらないようベビーゲートの設置
  • ガスコンロで皿や漆器を温めるのでロック機能の周知
  • 歯医者ともの忘れ外来の通院

歯医者で、母の下の歯がグラグラしていると言われました。歯が抜けて入れ歯の調整が始まると、歯がない期間が数日生まれます。短期間で歯医者に何度も行かないといけないので、その覚悟が必要になりそうです。

今回はいろいろなお仕事と重なってしまって、前半戦はかなり忙しい毎日でした。後半になってやっと落ち着きましたが、待っていたのはウンコ祭り……。そんな話をする前に、せめてもの癒しの写真をどうぞ。講演会場だった岩手県八幡平市から見た、岩手山です。

うっすら雪が積もった岩手山

ウンコ祭りから考えたこと

5日連続の失禁祭りで、洗濯やトイレ掃除にかなり時間を取られてしまいました。掃除し終わった2時間後にまた祭りみたいな日もあって、なんでこんなに続くのかずっと理由を考えてました。

理由のひとつは、トイレに入ったあとの手順が認知症の進行とともに分からなくなっているのかもしれません。トイレットペーパーでお尻を拭くのを忘れたり、汚したリハパンを脱いで隠すのはいいとして、そのあとリハパン履かない日があったり、トイレのふたがなぜか水浸しになったり。

足が不自由なので、リハパンの履き替えは必ずどこかに座ります。でもお尻を拭いてないから、クッションに便が!早く洗濯しないと汚れが落ちないからと走り回っていたら、わたしの慌ててる感に母も慌てたのか、台所で転倒。

たまたま訪問リハが始まる1時間前だったので、そのあとのメニューをこなせるかどうかで打撲や骨折はないかを見たわけですが、特に異常なかったようです。もっとしれっと便の処理をしないといけないですね、だいぶ慣れましたが。

次の日もヘルパーさんから書類を受け取る約束をしていた時間に、母がトイレから汚れたリハパンを持って登場。またか!と思って、わたしは汚れたリハパンをゴミ袋に廃棄。そしておしり拭きとビニール手袋を用意。

ヘルパーさんも急きょ、母のお尻を拭いてくださり、介護で来たわけではないのに助けて頂きました。2人だとあっと言う間に現状復帰できたし、ヘルパーさんは手際がいいですね。

今回の滞在でブログと音声配信のネタがまた大量にストックされまして、そちらをしばらくは放出していきたいと思っています。ネタを発表して、読んだり聴いたりしてくださる方がいるだけでありがたくて、ネタに変換できてなかったら相当ストレスたまってたかもです。

音声配信voicyの最新回は、認知症の人の陰と陽について語ってます↓

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

4件のコメント

くどひろさま

遠距離介護おつかれさまでした。

私は、家庭の事情で日帰りで遠距離介護しているので、想定外のことが起こるとてんてこまいです。
父の症状も進んでいるためか予定通りに行きません。

介護をしていると周りの方は、何かあったら話してくださいね〜と言いますが…
父の担当医に
こんなことで悩んでいるのか!
と激怒されてから
どの段階で誰に話せばいいのかわからなくなり、しばらく誰にも言えない時期がありました。

最近、父は何十年も前に住んでいた家の話を何度もしますが、どうして現在の家に住むことになったのかすっかり忘れてしまったようです。

sakoさま

介護への理解がない医師ということでしょうか? 激怒って何ですかね。認知症に関しては、ある程度介護への理解もないと困りますよね。

くどひろさま

私の相談もつまらないことだったのかもしれませんが、介護への理解がない医師ということだと思います。

診察の最後に何かありますか?と言われた時、父が片付けが大変だと何度も言っていたのでその話をしましたが
「そんなことで悩んでいるのか⁉️そんなのヘルパーさんにやってもらいなさい!」
と言われて終わりました。
私は、診察の後、病院の風除室でいっぱい泣きました。

認知症と診断される前から、高血圧で総合病院に通っていた流れで、認知症も同じ病院で診てもらっていますが、それが良くなかったようです。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(80歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて12年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか