「親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと」の感想、書評

親が倒れた! 親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと

遠距離介護のスペシャリスト、NPOパオッコ代表の太田差惠子さんが書かれた新刊「親が倒れた!親の入院・介護ですぐやること・考えること・お金のこと」を読んでみました。

結論からいうと、入院や介護で何かあった時のために手元に置いておくべき、辞書のような本です。このブログであまり書いていない、介護がはじまる「その瞬間」から本はスタートします。

介護未経験の人は、入院から退院までの流れ、病院に長居できない理由、付き添いや洗濯など、この本があると助かるはずです。わたしも一通り経験しましたが、読みながらこういうことあったなぁ・・・先にこの本で勉強しておけば、ラクできたかもって思いました。

今介護している方も、勉強になるところがたくさんあります。わたしが特に印象に残った、2つをとりあげます。

特に印象に残った2か所

「親の主治医やケアマネとどうかかわる?」の章です。

あまりに親への関与を怠ると、看護や介護の質が低下することがあるようにも思います。

「お任せします」タイプと、「ぽっと出症候群」タイプが紹介されています。

ケアマネや医師に何か言われても、「お任せします」しか言わない介護者いますよね?

また、介護をプロの皆さまに丸投げして、半年ぶりに帰ってきたと思ったら、中途半端な情報で現場をかき乱す人も介護職の方ならばご経験あるのでは・・・まさに「ぽっと出症候群」です。

介護する家族がこんなスタンスでは、医療・介護職の皆さまもやる気なくなります。なのに、わたしたちはこんな事言ったりするんです。

「あの医者、全然ダメ」「あの施設職員、全然対応してくれない」

わたしはサポートしてくださっている皆さまとは、コミニケーション多いほうです。人間同士ですから、”家族が丸投げ姿勢だと” 、やっぱり医療も介護も質は低下すると思います。こういう意識で仕事はされてないはずですが、人間の深層心理としてはあると考えます。

お任せタイプ、ぽっと出タイプの介護家族の皆さま、きっとプロの方は心の中でこう思ってますよ。

「ご家族が本当は看なきゃいけないのに」

もうひとつ、なるほど!と思った箇所がこちらです。

介護にかかる費用は、「いくらかかるか」ではなく、「いくらかけるか」

介護者の意志を感じるコトバです。わたしも意志を持って、介護費用のやりくりをしています。自身の1か月の介護費用をコラムでよく公開するのですが、

・認知症の介護で、そんなに健康食品はいらないでしょ
・そもそも同居で介護すればいいでしょ、交通費削減できる

というお声を、かなり遠くのほう(外部で書いてるコラムが拡散した先)で頂きました。

この2つがまさに、私の意志であり、母の思いなんです!

認知症が改善される健康食品は軽度のうちにどんどん試すし、東京での生活基盤は守りたい、母も息子や息子の嫁に迷惑かけたくないと思っているから、通いで遠距離介護するのです。

とりあげた2つに共通すること、それは「介護者が自ら動く」ということです。新幹線の片道(今回は2時間強)で、読み終わりました。左ページに図解、右ページに解説という構成なので、読みやすい本ですよ。

今日もしれっと、しれっと。

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2 件のコメント

  • はじめまして。岩手日報で本の紹介を見て、
    ここまで来ました。

    去年、義父が亡くなってから軽度の認知症の
    85歳の義母と同居となり今はあれこれあり
    施設入所という運びとなりました。

    ブログ拝見しました。
    あー、同じ!取り繕い!
    デーサービスも最初行きたくなくて
    もう行かなくていいと思ったとかしょっちゅう
    言ってました。

    去年の10月ぐらいに、半年以上前からの
    お金盗られた妄想(自分でしまっておいて)
    親戚の悪口(最後には自分の妹まで)
    で、直接は私は嫁なので言われてませんが
    私への不満、私の実家の家族のことまで
    あることない事愚痴られて(~_~;)

    だんなは次男ですが、独身の長男が
    遠距離で元々何もしない人だったので
    うちで面倒をみていた感じです。

    結局は、義母とだんなの喧嘩が増えて
    家族内がとても嫌な雰囲気になるのを
    だんなが耐えられず施設を選びました。

    元々デーサービスに行っていた所の
    老人ホームだったので、初日はデーだと
    騙して入れたようなところもあります。

    くどひろさんも、遠距離で介護されてら
    とのこと。
    私は、それがいいと思います。
    同居してみて、家の中で意味なくウロウロ
    されたり、話が噛み合わずイライラしたり
    高齢のため生活レベルもおちていき
    こぼして食べたり、トイレを汚したり
    汚した下着を隠していたり…
    しかも、そんなこともすぐ忘れる相手
    ですから…

    いま、週一は施設にみんなで顔を出して
    ますが、距離ができた分いつもやさしく
    接する事ができます。

    24時間一緒にいることは、介護者に
    とって精神衛生上良くないと思います。
    しれっと出来なくて、真正面からうけると
    ダメージ大きくて(笑)

    私も、最近は義母に会うとどんな話
    でも正しいかそうでないかはどうでも
    いい事で、
    そうだよねぇ〜、そっかそっかと
    適当に流しています。
    だからと言って、また同居となると
    しれっと出来なくなるのは判っています。

  • kanaさま

    コメントありがとうございます!そして日報見て頂いたということで、こちらもありがとうございます!

    kanaさまのおっしゃるとおり、遠距離介護のメリットを十分生かしながら4年目に突入しました。
    距離があるからこそ優しくできるというのは、本当に同感です。ヤマアラシのジレンマというお話がありますが、ほどよい距離感が介護をラクにするのかもしれませんね。

    今後ともよろしくお願い致します!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。ものがたり診療所もりおか地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年悪性リンパ腫の父も、別拠点で在宅介護したが死去。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)