軽度・中等度の認知症の方が示す「振り向き徴候」は、確かにうちの母もあてはまる

振り向き兆候 認知症

くどうちあき脳神経外科クリニック(東京都)の工藤千秋先生のこちらの記事を見て、確かにうちの母にも当てはまると思ったので、皆さまにもご紹介します。

例えば、高齢の母親と娘が買い物に行ったとします。店員さんがお母さんに何か質問をした際、お母さんはそれに答えず、後ろにいる娘さんを振り返って「どうだったっけ?」とか「あなたが答えてよ」などと答えを促す……。これが振り向き徴候です。
引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161120-00000012-mai-soci

あるある!と思わず言ってしまうこの光景を、「振り向き徴候」というんだそうです。アルツハイマー型認知症に関しての症状と記事にありますが、母(ピック病)もこの動作を何度もします。

MMSEの結果が「軽度相当」の人では87.5%、「中等度相当」では97.7%と高い割合でに振り向き徴候が見られましたが、「重度相当」の人では42.5%と半減していました。これは、軽度~中等度では、自分が質問されていることやその内容がわかっているものの答えられないので、同伴者に助けを求めているが、重度になると質問されていること自体がわからないようになってくるからだと思われます。
引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161120-00000012-mai-soci

わたしがこの徴候を体感するのは、病院の診察室です。

かかりつけ医
何か変わったことはありましたか?
ええ、特に変わったことは・・・ありません(とわたしを見る)

先生の質問に正確に答えようという気持ちはある、でも記憶がないから、息子のほうを見る(振り向き徴候)場面を、今まで何回見たことでしょう。また、認知症テストである長谷川式認知症スケールのときもそうです。

看護師さん
今日は何年の何月何日ですか?

母はもちろん分からないので、わたしのほうを見ます。この体験をしてからというもの、新刊「認知症介護で倒れないための55の心得」の心得1に書いたとおり、わたしは「気配を消して」テストの内容を聴くようになりました。わたしが答えてはテストにならないので、気配を消しています。

身近な人のときは「振り向き徴候」ではなく、取り繕う

例えば、わたしと妹と母がいる部屋で、

くどひろ
今日は、デイサービスでなにしてきた?

こう言った場合、家族にはそんなに正確な答えを言う必要はない、でも自分の記憶はないからと「取り繕い」をします。振り向く相手が部屋に居ても、その必要はないと判断するためだと思います。結局、お医者様や店員など、縁遠い人の場合にのみ「振り向き徴候」は出るのではないかなと思います。

本当に何気ないしぐさなんですよ、これ。大発見というわけでもなく、本当に日常なんですが、そこに着目したというところがすごいなと思いました。

認知症の軽度・中等度の人は、やたらと振り向いて答えを求めるということを覚えておくといいようです。認知症のサイン的な役割になるかもしれないですね。

記事タイトル下の赤ちゃんのパンツの部分の文字を最後にみて、ニヤリ( ̄▽ ̄)としてください。

今日もしれっと、しれっと。

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4 件のコメント

  • 介護の現場を知らない私にとって、今回のような何気ない日常の中で、認知症の人はこんな時にこんな事をするんだよという話を聞けるのはとても興味深くてためになります。
    様々なサイトや本を読みながら、自分だったらどういう介護をするか、できるか、そしてどう介護してほしいかと想像しています。
    大変で暗いというイメージだった在宅介護、楽しく想像できるのはクドヒロさんの本と出会えたからだと思います!

  • おかきさま

    コメントありがとうございます!

    介護を想像することができるって、すごいと思います。わたしは急に始まってから、慌てて勉強した結果、いろんな地雷を踏まずにここまで来れました。いつもありがとうございます。

  • 以前、コメントさせて頂いた者です。 勢いこんで家族と離れ父と介護同居は初めて2か月、やっと生活のリズムができ父も新しいデイの施設に慣れた矢先の来年1月末の閉鎖のお知らせ。 加えて今後、頼りになってもうらおうかと密かに期待してた、父が独居時にお世話になった小規模多機能ホームも閉鎖に・・。
    もう、同じ一からの出発なら私の地元で家族と共に(旦那の両親、同居、舅はアルツ(軽度))父を連れて介護同居を検討しています。 姑も病弱になり、我が家はミニグループホーム状態に。 もちろん、外部の方のお力を全面的にお借りして しれっと(笑)

  • いっこさま

    いろんな環境の変化が、一気に来てしまいましたね。お父さまにとって、できるだけ環境の変化を感じさせないようにすることが、ひょっとしたら大切かもしれませんね。
    しれっといけるといいですね。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住の介護作家・ブロガー。認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。ものがたり診療所もりおか地域医療推進室非常勤。祖母(認知症+子宮頸がん・要介護3)と母(認知症+CMT病・要介護1)のW遠距離介護。2013年3月、2回目の介護離職、同年11月祖母死去。2017年より悪性リンパ腫の父も、別拠点で在宅介護中。現在も東京と岩手を年間約20往復、書くことを生業にしれっと介護を継続中!連載:介護ポストセブン(小学館)認知症ONLINE(ウェルクス)、著書:医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得 (廣済堂出版)医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)