介護で困ったとき「助けて!」ということに勇気は必要か?

あらゆる介護において介護者ご自身が追い詰められたとき、「助けて!」と素直に声をあげることができますか?

わたしは自分で何でもやろうとするタイプなので、「助けて!」となかなか言えません。いつも本やブログで「ひとりで抱えちゃダメ!」、「人に頼って!」とか言っておきながら、実はそうなのです。ただ、これは仕事上のお話で、介護は割と「助けて!」と言えちゃいます。

今のわたしは、悪性リンパ腫の父、認知症の母と2拠点をバスで往復しているので、始めから「助けて!」と言って、たくさんの方の力を借りています。

Amazonほしい物リストを介護に使う!

「人」に力を借りるのと同時に、「もの」に関してもAmazonほしい物リストを使って、「助けて!」とブログで言いました。すると、記事タイトル下の写真のとおり、欲しかったものが送られてきました。本当に、本当にありがとうございました!

わたしはこの「Amazonほしいものリスト」の仕組みを、介護者に知って欲しいと思っています。ブログを運営しているから「もの」が集まると思っていらっしゃるかもしれませんが、ほしいものリストはSNS(FacebookやTwitter)やメールでも利用できます。要はブログがなくとも、誰でも利用することができるのです。

くどひろほしい物リスト → http://amzn.asia/g5jJcsi

現に、介護とか関係なく、ただ自分が欲しいものをアップして、匿名の方から「もの」が届いて喜んでいる方も多数います。介護されている方は困っているケースが多いので、こういう便利な仕組みを活用して欲しいと思っています。そのためにも、まずはわたし自身がこうやって実践してみよう!そう思って、リストを公開しました。

2名の方から、ギフトを頂きました。1名は匿名の方、もう1名はわたしもよく知っている介護ブロガーななさんからでした。(贈る方は名前を公開・非公開にできる)ななさんは、わたしのブログを読んでくださっているから、母が今飲みまくっている冷やし甘酒のことも知っていて、リストにないのに頂きました!

ななさんは、アルツハイマー型認知症(要介護5)のお母様を、在宅で介護されています。そして会社員として、介護と仕事の両立をされている方です。「認知症介護あるある」の記事は特に秀逸で、認知症の型が違っていても、家で起こることは同じなんだなぁ~そう思いながら読んでいます。

わたしがほしいものリストに載せたのは、「リポカプセルビタミンC」1種類です。悪性リンパ腫の治療で、すでに使っています。以前ブログでもご紹介した「高濃度ビタミンC療法」を取り入れていますが、なぜ普通の治療をしないのかは、今日アップの介護ポストセブンの方に、書いてみました。

簡単に言うと、普通の治療ではどうにもならない・・・だから、一縷の望みにかける!そのひとつが「高濃度ビタミンC療法」だったというわけです。

父は退院してまだ1週間も経ってませんが、恐ろしいほどに回復しています。がんが消えたとかそういうことではなく、とにかく元気なのです。声も出なかったし、起き上がることもできなかった人が、ベッド脇のトイレに自分で座ろうと頑張っています。ついこの前までおかゆをちょっとしか食べなかった人が、この前はコーラ飲んでました・・・どうなってんの?

記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。

もちろんこの療法に否定的な意見もあることは知っていますが、わたしは自分の目で見て感じたことをそのまま発信しています。わたし自身が試したときの話を父にして、この療法を受け入れてもらいました。父に感想を聞いてみると、全身に力がみなぎる感じと言っていました。点滴は病院によって値段は違いますが、1回1万円以上はします。これを週2回ペースで、自費で打っています。リストに載せたサプリも併用すると効果的なので、こちらも飲んでいます。1か月8,000円くらいです。

この点滴のおかげだけではなく、医師、看護師、介護福祉士、ヘルパー、作業療法士、言語聴覚士、ケアマネ、家族・・・などなど、多くの方が一生懸命関わってくれたから、みるみる元気になったのだと思います。悪態をつく元気すらなかった父が、若干悪態をつくことも・・・はっきり言ってムカつきます( ´∀` )

10年前の脳梗塞の影響で、若干の易怒(いど:怒りやすいこと)があるということは、少し理解してあげてもいいのですが、わたしは「じじいのワガママ」だと思っています。カルテに症状として書いたほうがいいです、この症状でお困りのご家族はいっぱいいますから(笑)

お金は本当にかかりますね、余命宣告が相当厳しかったので、今は全力で投資しています。消えた年金問題(父限定)・・これは生きてる間に、父に問うつもりです。普通に生活していれば、あんなにお金はなくならないのに、何に無駄遣いしたのか・・頭を抱えています。

前回の在宅で看取るという記事は反響が大きく、「え、そんな選択肢もあるの?」そう思って頂けたと思っています。今回のお話も、「え、そうやって誰かに助けを求めてもいいの?」「そんなやり方もあるの?」そう思って頂けるだけでいいです。これが正解ではありません、今回も言います。選択肢は、いっぱいあったほうがいい!情報を多く持っていたほうが、介護は絶対に楽になる!

介護で困ったとき「助けて!」「手伝って!」と素直に言える練習を、仕事場などで日頃から訓練しておきましょう!そうすると、勇気を振り絞ることなく、スーッと言えるようになると思います。

ギフト頂き、ありがとうございました!来週また盛岡に帰るので、父親にこの経緯を説明します。絶対に意味分からんと思いますが、とにかく喜んでくれると思います。甘酒も飲み過ぎないよう、少しずつ冷蔵庫に入れるようにします。

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか