AIアナウンサー「荒木ゆい」にみた医療・認知症介護への活用の可能性

AIアナウンサー 荒木ゆい

先日、ホリエモンチャンネル(Youtube)を見ていて、ぶったまげました!

AIアナウンサーの「荒木ゆい」さんが、流暢に原稿を読んでいるではありませんか!「キョウノニュースデス・・ワレワレハ」的な、いかにも機械が読んでいるという感じがほとんどありません。プロのアナウンサーが読んだ原稿を毎日毎日AIが学習して、どんどん原稿を読むのがうまくなっているのだとか。

深夜ラジオはAIアナウンサーに任せてもいいなんて話も動画に出ていましたし、AIやロボットに仕事が奪われる!というニュースが多く飛び交っていますが、これほどリアルに驚いたことはありませんでした。最後にリンクをはったので、一度動画を見てビックリしてください。

2014年にルパン三世からヒントを得たVRを活用した認知症介護の可能性の記事をこのブログで書いたのですが、すでにVR認知症プロジェクトが実現しています。たった3年で実現していますので、おそらくAIを認知症介護や医療に活用するということを考えている人もすでにいると思います。

AIを活用した認知症介護・遠距離介護

ホリエモンチャンネルの「荒木ゆい」を見て、これ在宅介護でも応用できるなと正直思いました。

認知症の母のパターン化された会話は、AIには学習しやすいかもしれません、わたしならその会話のパターンを何度も繰り返すうちに、疲れてきます。しかしAIなら疲れを知らないので、いつまでも母の話を初めて聞くかのように対応してくれます。

わたしと母、AIでこたつを囲んで会話して学習してもらうとか、すごくいいかもしれません。わたしが東京に居るときでも、独居の母はAIと話ができます。自分で学習してくれるので、母の新しい話をどんどんヒアリングしてくれるかもしれません。母の認知症の進行が、ゆっくりになるかもしれません。

そんなの介護じゃない、人間の血が通ってこそみたいな意見もありますが、わたしはこういった技術はできるだけ取り込んで、母もわたしも楽してハッピーでいたいと思う主義です。こういうテクノロジーにすごく興味あります。

新型AIBOに興味あり

この記事がアップされているころ、わたしはソニーストア銀座に行って、新型AIBOを見ているはずです。

なんか、犬を飼いたいのよね

猫が庭に来ただけで「シッ!」と顔をしかめながら言う、動物に愛情がないかもしれない母なのに、犬を飼いたいとずっと言ってます。認知症の方がペットを飼う際に問題になるのは、餌です。ある認知症の飼い主が、餌を何度もあげてしまって、犬が太って認知症が分かったという話もあるくらいです。

手足が不自由で散歩にも連れていけない母ですから、インコなど他の動物の可能性も考えました。そんなとき新型AIBOを見て、これだ!と思いました。しかし、餌の代わりである充電を携帯電話でもうまくいかないのに、AIBOでできるのだろうか・・・とりあえず行って現物を見てこようかと思います。お値段もそこそこするので、実現しないかもしれません。

デジタルデバイド

「デジタルデバイド」という言葉をご存知でしょうか?言葉の定義はこうです。

パソコン、インターネットなどの情報技術を使いこなせる者と使いこなせない者の間に生じる格差のこと。デジタルデバイドが生む格差としては、得られる収入や情報の格差、利用できるサービスの格差などがあげられる。
引用元:コトバンク

わたしはパソコンやインターネットが大好きなので、おそらく平均くらいは使いこなせていると思います。それでもまだまだテクノロジーの進化にはついていけてません。

このデジタルデバイドは、家族介護者の中でも大きくなると思いますし、医療・介護職の皆さんの中でも大きくなると予想しています。家族の立場としては、うまく活用しているプロを見つけたいところです。医療面に関しては、こんな記事もありました。

AIが医師に圧勝の記事

乳がんの転移を画像診断した際に、11人の医師よりもAI診断のほうが成績が良かったそうです。この記事の最後には、AIが発達しても、おそらく補助的な活用しかならないかもとあります。

わたしはこの補助的活用ですらありがたいと思っていて、もし家族介護者が日常的にこれら技術にアクセスできるようになったら、気軽に認知症診断のセカンドオピニオンの機会を得ることができます。ドリフターズ診療の医者や誤診ばっかりしている医者よりも、はるかにAIのほうがいいです。

どんどんこういう技術が医療・介護分野に入ってきて欲しいと願っていますし、そういったニュースを見つけて早く実践してブログでそのレポートなんか書けたら最高だなと思っています。AIアナウンサー、まじですごいので動画見てみてください!

今日もしれっと、しれっと。


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【わたしの書いた最新刊】
東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか