認知症の母の現在の様子やお薬の状況

認知症 お薬 状況

母はコウノメソッドを軸に、認知症治療を行っています。2013年4月から始めたので、かれこれ5年半ほど経ちます。

アルツハイマー型認知症と診断され、その後ピック病、今はアルツハイマー型認知症という診断になっています。診断がついたほうがなんとなくスッキリはするのですが、おそらくアルツハイマーでありピックでもあるんだろうなと推測しています。歳を重ねると、混合型に移行するケースも多いので、きっと今も重なっているんだろうなと思ってます。

お薬はレミニール、ウィンタミン、アリセプトを本当に微量だけ母に試したことはありますが、お薬をほとんど使わずにここまで来ました。今はコウノメソッドで推奨されているサプリメントのフェルガードF、フェルガードB、お薬はプレタールのみを使用しています。

プレタール 認知症

今年前半はフェルガードBを止めたこともあったのですが、たぶん止めてはいけないサプリなんだろうなと思います。母の症状の変化から、なんとなくそう思うだけで確証はありません。

母は難病持ちですが、有効な治療法がないので、こちらのお薬はありません。高齢になると血圧の薬、糖尿病のお薬、精神病のお薬、睡眠薬、認知症のお薬など、たくさんの種類のお薬を同時に飲むようになり、ポリファーマシー(多剤併用)と言われ、副作用が起きる可能性が高くなると考える医師もいます。

なので、認知症単独ではなく、同時に抱えている病気やお薬まで医師がきちんと見てくれて、やみくもにお薬を追加していくのではなく、不必要なお薬を減らしていく。そんなお医者さんに出会えた家族は、認知症の症状も改善され、介護がラクになるというパターンが多いように思います。

母の認知症の症状を、もうちょっとどうにかしたいとは思いますが、その症状をどうにかするために、いろんなお薬で解決しようと奮闘して、かえって悪化するくらいなら、今のままでいいかも・・・そう思っています。たまたまお薬をいろいろ飲まずに生きてこれたから、母は元気なのかもしれない・・・そう思うこともあります。

コウノメソッドの情報収集

冷静な目で母を見れば、やはり認知症は進行しているのだと思います。軽度、中等度、高度で言えば、中等度よりの軽度なのかなと。1分間で何度同じこと言う?ってくらい、何度も同じ話ばかりしますし、料理もギリギリひとりで出来ていますが、やはりレパートリーはどんどん減っています。ものはしょっちゅう失くすので、そのたびにものとられ妄想もあります。しもの失敗も増えています。

それでも、文句を言いながらもデイサービスに週2回、きちんと行ってくれるだけありがたいし、訪問リハビリもきちんとやってくれます。椅子にしがみついて「デイにいぎだぐない~」と言ったり、ケアマネに連絡して訪問リハのサービスを勝手に止めたりしていたことを考えれば、上出来です。

ものすごく大きな変化がない限り、お薬もサプリメントもできるだけ現状維持でいきたいと思っています。コウノメソッドも以前ほど情報が得られにくい状況になっていますが、鹿児島認知症ブログの平山先生、ドクターイワタこと岩田先生のブログを見るようにしています。

どんなお薬をチョイスするかは認知症介護において大切だと思っている反面、あらゆる認知症ケアの一部でしかないとも考えているので、怒らず、頑張りすぎず、いつも通りの接し方を心掛けよう!そんな思いでおります。

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか