認知症の母は、週2回デイサービスに通っています。しかし、全く関係ない日にデイの準備をしますし、日付が合っていたとしても送迎時間の90分以上も前から、外でデイの送迎車を待ちます。
真夏の熱中症、真冬の寒いときなどは特に、遠距離でも見守らないといけないので、これまでたくさんの対策を行ってきました。
- 見守りカメラで、間違った日にデイサービスの準備をしていないか確認する
- もし間違っていたら、電話で今日はデイの日じゃないと説得する
- スマートスピーカーを使って、音声で今日の予定を何度も自動で知らせる
- 曜日表示が分かりやすい、新しいデジタル電波時計を購入する
- 最後のバックアップとして、デイサービスの送り出しをヘルパーさんにお願いする
これらのおかげで、デイサービスの曜日を間違う日数は少しずつ減っていきました。
母との長期の戦いは、2年か3年かハッキリは覚えていませんが、それくらいに及びました。ところが、最近になっていきなりの休戦。いったい、何が起こったのでしょう?
デイサービスへの暴走が止まった4つの理由
デイサービスに行きたくないと言い出す日もある母ですが、責任感からなのか、習慣化したからなのか、そんな気持ちとは裏腹に、デイの準備をしっかりしてくれる母。
なだめすかし、褒め、説得し続けたあの数年があったから、デイの習慣が身に付いたと思っていますが、ここ数年は暴走気味で、抑えるのに大変な日々が続いていました。しかし最近は、ヘルパーさんが送り出しに来るまで、しっかり部屋で待っててくれるのです。ちゃんと準備をして、ちゃんと着替えて。なんで暴走が止まったのか、理由を考えてみました。
- 認知症の進行によって、またひとつこだわりが減った
- 最近あった左足のねんざがきっかけで、活動量が減った
- 飲んでいた薬、サプリメントの変更によって、興奮状態が収まった
- 3と同じ理由で、カレンダーや音声での予定をしっかり把握できるようになった
この中のどれが正解かと言うと、おそらくすべてが当てはまっているんじゃないかと。暴走を止めるのは大変でしたが、裏を返すと元気な証拠でもあります。多い時には週3回以上は電話していたのに、最近はその必要がありません。
氷点下の外で何時間も送迎車を待ち続けないよう必死に止めてきたのですが、今はコタツでヘルパーさんを待ってます。これが正解なはずなのに、どこか喜べないというか、あの元気さはどこにいってしまったのか。お薬やサプリメントの変更がうまくいったと思いたいのですが、さてさて。
6年もお風呂に入らなかった母がお風呂に急に入った、あの時の寂しい感覚と同じです。大変な介護を望んでいるわけではないのに、むしろ好転している話なのに、なぜか喜べません。
音声配信voicyの最新回は、認知症のサインの年末年始特別編のお話です↓
今日もしれっと、しれっと。
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