認知症の母の夜のファンデーション

息子が母親を介護していて、難しいなぁと思うことのひとつが化粧です。娘だったら察しがつくことでも、化粧経験のない息子だと勝手がよく分かりません。

これまでも口紅、ファンデーション、化粧水、スポンジ選びなどの話をブログに書いて、アドバイスを頂いたこともあります。

今回は「夜の」ファンデーション。わたしは違和感があったのでタイトルに「夜の」とつけましたが、何が正解かよく分からないままこの記事を書き始めました。

化粧道具のセットアップ

認知症の母は歯磨きや化粧を忘れる日もあるので、わたしが準備をする日が増えてきました。

こんな感じで化粧道具を並べてます

化粧の準備は朝しかやらないんですけど、最近になって夜に化粧をしようとする母をたびたび見かけるようになりました。

化粧水だけで終わるのならわたしも何も言わないのですが、これから寝るだけなのにファンデーションを塗ろうとするのです。ファンデーションを塗ったからといって命に関わるわけではないので好きに化粧してもらってもいいのですが、一応止めます。理由は、

化粧をする → 夜なのに朝と勘違いするスイッチが入る → デイサービスに行く準備を始める → 外出用の服を着る

こんな行動になるからです。たまにファンデーションを塗らなくても、夕方から外出用の服に着替える日もあります。止めないとそのまま外に出る可能性もあるので、どこかのステップでもちろん止めるわけですが、ただファンデーションを塗ってしまうだけではないのです。

とはいえ何かしっかり対策しているわけではなく、今のところは気づいたら声を掛けて止める、これしかやっていません。もし見守りカメラで化粧している母が映った場合は、何も言いません。そのあと夜に外出する気配がないか、確認するだけです。

問題があるとしたら、母がずっと使っているファンデーションが早く減ることぐらいでしょうか? 今までは近所の薬局でしか入手できず、いつも購入しに行ってました。

ただこの記事を書きながら改めて販売元をチェックしたら通販サイトがあったので、今後はそちらから購入します。これで口紅もファンデーションもすべて通販で買えるので、リアル店舗で購入しなくて済みます。

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今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

2件のコメント

はじめまして。いつもブログを読ませていただいております。10月に花巻で講演会があると知り、さっそく申し込みました。私の地元に来てくださるまたとない機会なので、とても楽しみにしています。私の母も認知症で(今は施設に入っていました)、工藤さんのお話を直接お聞きして日頃の対応や自分自身の気持ちを振り返られたらと思っています。

菊池さま

おはようございます。
ブログ読んで頂きありがとうございます! 

講演会のお申込みうれしいです。花巻まつりも開催されたようなので、おそらく講演会も開催されるような気がします。
勉強するというよりかは、気軽な気持ちで話を聴いて頂くといいと思います!

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか