認知症の母の食器用洗剤の誤飲の続き

認知症の母が、誤って食器用洗剤を飲んだ話の続きです。

洗剤を飲んだ翌朝、母の寝室に行くと案の定失禁しておりました。洗剤を飲んだ直後、喉のからさに耐えられず、牛乳や水を大量に飲みまくったからです。

予測はできたのでリハパンで対策をしたわけですが、履いてもらったはずなのにシーツとふとんとマットレスが濡れていました。

あとでリハパンを回収したら、なぜか全く濡れてません。こちらの件は後日ブログで扱うとしまして、とりあえず母は元気に起きて来ました。ホッ。

母は前日の騒ぎをもちろん覚えておらず、微妙に咳払いを繰り返しています。昨日の誤飲を伝えましたが、ピンと来てないのか軽く咳込んでます。

口に含んですぐに吐き出したようで、それほど飲んではいないと思われます。ただ「喉が」と連呼していたので、ゴクリと飲むことは飲んだようです。

偶然2日後に、かかりつけ医(ものわすれ外来)の受診があったので、この件を話して洗剤の成分を吟味しました。おそらく微量のアルコールが入っているから、その刺激という見立てで喉を診てもらい、大丈夫だろうと終わりました。

誤飲を予測していた食器用洗剤の話

実は音声配信voicyで2か月前に、この誤飲を予言するかのような話をしてました。

訪問薬剤師さんと誤飲してもダメージの少ない食器用洗剤について話し、それをvoicyで取り上げていたのです。前回の遠距離介護のとき、洗剤の在庫があるからなくなったら検討しますなんていってたら、母が誤飲しました。

あのときこちらの洗剤を買い替えておけばよかったと言っても、後の祭りです。ノーリスクにはなりませんが、こういう方法もあります。

食器用洗剤の誤飲の対策

この事件を機に、食器用洗剤を隠そうと思いました。しかし母は料理はできなくても、洗い物はやる気があります。母の家事を奪いたくない、でも誤飲のリスクはあります。

上記の洗剤購入や、固形の石鹸の可能性も検討しました。しかし結論はこうしました。

  1. ダイソーで100円の「ポンプ式」透明ボトル280mlを買い
  2. 水に濡れても落ちないシールにひらがなで「せんざい」と書き
  3. いつもの場所にしれっと置く
誤飲を防ぐために洗剤のボトルを変更

まず透明のボトルにして、飲み物に見えない青い液体を直接見てもらうことで、飲み物ではないと分かってもらいます。またポンプ式のボトルにすることで無意識にプッシュするので、飲み物ではないと理解してもらいます。

さらにシールで「せんざい」と書くことで、母に洗剤と理解してもらいます。試しに洗剤の意味を質問してみたところ、食器とか洗うやつと言ってくれたので、理解はできると思います。

メーカーのボトルは母からすると飲料にも見えるようで、それで冷蔵庫に保管してしまい、冷蔵庫にあるから飲料だと思って誤飲しました。このボトルだと、冷蔵庫で保管しないと思います。

対策して数日しか経ってませんが、今のところは誤飲もないですし、間違えて冷蔵庫で冷やすこともしていません。洗剤はいずれ変更するかもしれませんが、当面の誤飲対策はこれでいきます。

音声配信voicyの最新回は、おひとりさまの介護と最期について語ってます↓

今日もしれっと、しれっと。


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東京と岩手の遠距離介護を、在宅で11年以上続けられている理由のひとつが道具です。介護者の皆さんがもっとラクできる環境を整え、同時に親の自立を実現するために何ができるかを実践するための本を書きました。図表とカラーで分かりやすく仕上げました。

4件のコメント

先日、洗剤ボトルの色使いのコメントをさせていただいた者です。

上手く洗剤対策ができているようで、良かったです。

古賀さま

本当に一緒ですね!
ただシールの工夫が古賀さんのほうがすごいです。うちは文字が多いと読めないので、あんな感じになります。

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ABOUT US
工藤広伸(くどひろ)介護作家・ブロガー
1972年岩手県盛岡市生まれ、東京都在住。
2012年から岩手でひとり暮らしをするアルツハイマー型認知症で難病(CMT病)の母(81歳・要介護4)を、東京からしれっと遠距離在宅介護を続けて13年目。途中、認知症の祖母(要介護3)や悪性リンパ腫の父(要介護5)も介護し看取る。認知症介護の模様や工夫が、NHK「ニュース7」「おはよう日本」「あさイチ」などで取り上げられる。

【音声配信Voicyパーソナリティ】『ちょっと気になる?介護のラジオ
【著書】親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること(翔泳社)、親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと(翔泳社)、医者には書けない! 認知症介護を後悔しないための54の心得 (廣済堂出版)ほか