1/18(水)本日より全国書店で発売される(数日遅れるお店あり)、わたしの第6弾の新刊『親の見守り・介護をラクにする道具・アイデア・考えること』(翔泳社)。この本に込めた著者の思いをご紹介します!
介護保険サービスだけでは在宅介護はできない
わたしの介護の特徴は、人だけでなくあらゆる道具を使って介護をするところだと思っています。介護保険サービスはめいっぱい使っていて、ケアマネさん、ヘルパーさんなどたくさんの方のお世話にならないと、わが家の遠距離介護は成り立ちません。
しかし毎日介護職の方が家に来ていても、十分ではありません。介護保険制度にはたくさんの隙間があって、その隙間を埋めるためにはどうしても道具の力が必要になります。
認知症の母、亡くなった父と祖母の介護をして10年以上が経ち、介護ブログや書籍、音声配信voicy、全国の講演会で発信し続ける中で、わたし1人だけではない介護家族の困り事の情報が集まってきて、それらを道具を使ってどう解決するかを1冊の本にまとめました。
なぜ介護で道具が大切になるのか?
道具といっても、介護保険でレンタル・購入が可能な福祉用具(杖、歩行器、介護ベッド、手すり、ポータブルトイレなど)もあれば、わたしが多用している見守りカメラなど保険外の道具があり、本ではどちらも紹介しています。
最初は道具の紹介をする本を書こうと思って、書き始めました。しかし2022年の夏ごろから、そもそも道具を多用するのは別の理由があるからではと思い始めました。
本のタイトルでもある「介護をラクにする」。これはわたしが今でも介護している最中に、常に考えていることです。介護がラクにならないと、親に対して厳しく接することになり、その結果介護者は自己嫌悪に陥ってしまいます。自分がラクになるからこそ、親に対して優しくなれる。その具体的な方法をいつも探ってきました。
一方で親の立場で考えると、認知症がどんなに進んでも自立した生活を送りたいと思っています。認知症の母の家事全般はわたしがやってますが、それでも母は「お母さんがやる」と言います。重度の認知症になっても、人の力を借りずに自分の力で生活したい思いの強さを日々感じるのです。
介護をする子がラクになって、なおかつ親が自立できる環境を目指す。そのためには道具の活用が欠かせないと考え、この本を書きました。4章71項目あって、どこから読んでも大丈夫ですし、図表やカラーで読みやすく、介護辞典のようにして使って頂けると思います。またコラムは介護をちょっと違った目線でみた話になっていますし、付録もつけました。
介護=介護保険サービスの利用が前提の本が多い中、この本は在宅介護の現実に思いっきり目を向けた本と言えます。だから介護保険以外の話を、多く取り上げました。
本に書いて消した話としては、介護職の方が制度外の依頼を利用者家族から頼まれたときに、代替案としてこの本の内容を伝えると、家族自身で工夫してくれるかもしれません。
Amazonリンクを貼りますが、書店さんを応援したいのでお時間のある方は店頭でペラペラとめくってみてください!本文も装丁にあったカラーで仕上がってます。
音声配信voicyの最新回は、わたしの新刊を音声でも語ってます↓
今日もしれっと、しれっと。
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